はじめての方ですか?無料新規登録
会員登録とお客様のメリット

フェブキソスタットが配合されている通販商品

フェブキソスタットの最新ニュース

フェブキソスタットに関する最新のニュースおよび研究論文を紹介します。

本剤の適応疾患は、痛風および高尿酸血症です。最新の研究報告では、その他の疾患や障害に対する新たな可能性が示唆されています。これらは、従来とは異なる作用機序が関与しています。

以下は、低酸素状態における脳保護作用および腎機能の改善効果に関するニュースです。

『低酸素時に脳をストレスから保護』

フェブキソスタットが脳を低酸素ストレスから保護するという研究報告があります。

循環器や呼吸器の障害などで低酸素(酸欠)状態になると、脳が損傷を受けてストレスが生じます。この状態を放置すると、さまざまな脳機能障害の原因となります。

東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部は2025年に論文を発表しました(Nana Sato et al., 2025.[リンク])。フェブキソスタットが低酸素状態における脳のストレスを軽減することが明らかになりました。

低酸素状態では、脳内で生命活動の源であるATP(アデノシン三リン酸)の量が減ることが知られています。マウスを使った実験では、フェブキソスタットを投与したマウスは、投与しなかったマウスに比べて高いATP濃度を維持しました。この結果により、フェブキソスタットが低酸素によるATP分解を抑制したことが示されました。

この研究成果は、脳梗塞や低酸素脳症などによる脳機能障害リスクを軽減する新たな治療法の可能性を示唆しています。

『慢性腎臓病患者の腎機能を改善』

フェブキソスタットが、慢性腎臓病(CKD)患者に対し、腎機能の改善および心血管系の合併症予防に寄与するという研究報告があります。

台湾の陽明交通大学(NYCU)は、2025年4月に研究論文を発表しました(Hsin-Jou Lee et al., 2025.[リンク])。動物実験では、フェブキソスタットによって「腎保護」と「血管新生」という2つの効果が確認されました。特に血管新生は、慢性腎臓病に伴う重大な合併症である心血管障害の改善につながると考えられています。

これらの結果から、フェブキソスタットが慢性腎臓病患者の腎機能を改善する可能性が示唆されました。

フェブキソスタットの禁忌事項

下記に該当する方はフェブキソスタットを使用しないでください。

フェブキソスタットを含んだ薬で過敏症(薬物アレルギー)を起こしたことがある

過敏症はフェブキソスタットに限らず、全ての医薬品において起こり得るアレルギー症状です。フェブキソスタットを含んだ薬を飲んで過敏症を起こしたことがある方は使用できません。該当する方が再度フェブキソスタットを摂取すると、過敏症が重症化するおそれがあります。

メルカプトプリン水和物またはアザチオプリンを服用中の方

メルカプトプリン水和物は白血病の薬、アザチオプリンは免疫の過剰な反応を抑える薬です。これらの薬とフェブキソスタットを併用すると、白血球や赤血球の減少等の副作用が強まる恐れがあります。

フェブキソスタットの働きと効果

効能・効果
痛風、高尿酸血症、がん化学療法に伴う高尿酸血症
(1) 高尿酸血症による尿酸値の上昇を抑えて、痛風発作を予防します。

一般名:フェブキソスタット

痛風および高尿酸血症の治療に用いられる尿酸生成抑制薬です。プリン体から尿酸が作られる過程を阻害することで、血液中の尿酸を減らします。尿酸値が高い状態(高尿酸血症)を改善し、激しい痛みや炎症を伴う痛風発作を予防します。フェブキソスタットは、新しいタイプの尿酸生成抑制薬で、利便性と安全性に優れています。

フェブキソスタットは、尿酸値が基準値(7.0mg/dL)を超える「高尿酸血症」を治療します。高尿酸血症にはいくつかのタイプがありますが、フェブキソスタットは、尿酸の過剰な生成が見られるタイプに適しています。尿酸の生成を抑えることで尿酸値を下げ、正常な範囲を維持します。

痛風発作に対しては、原因となる尿酸の結晶化を防ぎます。尿酸値が高い状態が続くと、血液中で尿酸が十分に溶けきれなくなり、関節に蓄積されて結晶化します。こうして形成された尿酸結晶に免疫反応が起こることで、痛風発作が発症します。尿酸値を正常に保ち、尿酸が適切に水に溶ける濃度を維持することで、関節への蓄積を防ぎます。

利便性や安全性に優れた新しい薬

フェブキソスタットは、2011年に登場した新しい尿酸生成抑制薬です。従来薬のアロプリノールと比較して、利便性と安全性が向上しています。

利便性においては、服用回数が1日1回で済むようになりました。アロプリノールは1日2~3回の服用が必要なため、フェブキソスタットのほうが手間を軽減できます。多忙な方や服薬を忘れがちな方にとっては、大きな利点といえるでしょう。

安全性においては、アロプリノールよりも腎臓への影響が少ないとされています。軽度〜中等度の腎障害を有する患者では、アロプリノールの減量が必要となる場合がありますが、フェブキソスタットは通常量のまま使用可能です。腎臓への負担が少ないため副作用のリスクも抑えられ、腎機能が低下している方にも適した安全性の高い薬です。

プリン体が尿酸へと変化する過程を阻害

フェブキソスタットは、プリン体から尿酸を生成する酵素「キサンチンオキシダーゼ」の働きを阻害します。

プリン体は、体の細胞や遺伝子に含まれる大切な成分です。使われなかったプリン体は代謝され、最終的に「尿酸」という老廃物になります。この代謝を行うのがキサンチンオキシダーゼです。

キサンチンオキシダーゼは、次の3段階でプリン体を尿酸に変えていきます。

  1. プリン体を代謝して「ヒポキサンチン」に変換
  2. ヒポキサンチンを代謝して「キサンチン」に変換
  3. キサンチンを代謝して尿酸を生成

フェブキソスタットはキサンチンオキシダーゼの活性を阻害することで、これらすべての段階を抑制します。既にヒポキサンチンやキサンチンに代謝された段階においても、最終的な尿酸の生成を防ぎます。

臨床試験で8割以上が目標尿酸値に到達

フェブキソスタットの尿酸低下効果は、日本国内で実施された先発医薬品「フェブリク」の臨床試験によって確認されています(17.1.1 国内後期第II相試験(成人):フェブリク, KEGG DRUG[リンク])。

この試験は、痛風を含む高尿酸血症患者を対象に行われ、フェブキソスタットは10mgから投与を開始し、20mg、40mg、60mg、80mgのいずれかの量まで少しずつ増量されました。有効率は、血清尿酸値が目標値(6.0mg/dL)以下に到達した被験者の割合として評価されました。

その結果、16週間の投与で40mg群の有効率は82.9%に達し、8割以上の被験者が目標尿酸値に到達しました。40mgは現在、フェブキソスタットの標準的な用量として設定されています。この結果から、フェブキソスタットには高い尿酸低下作用があることが示されました。

フェブキソスタットを含有している痛風・高尿酸血症の治療薬
先発薬:フェブリク(帝人ファーマ)
後発薬:フェブタズ(サンファーマ)

フェブキソスタットの副作用

副作用
関節痛、四肢不快感、四肢痛、下痢、倦怠感などの副作用が報告されています。

重大な副作用
肝機能障害、過敏症。

主な副作用

以下はフェブキソスタットの添付文書(11. 副作用, 医療用医薬品: フェブリク, KEGG DRUG, [リンク])に記載されていた副作用の発現率です。

発症頻度:1〜5%未満
肝・胆道系 肝機能検査値異常(AST増加、ALT増加、γ-GTP増加等)
筋骨格系 関節痛
発症頻度:1%未満
血液 白血球数減少
内分泌系 TSH増加
神経系 手足のしびれ感、浮動性めまい、傾眠
心臓 心電図異常
胃腸 下痢、腹部不快感、悪心、腹痛
皮膚 発疹、そう痒症、紅斑
筋骨格系 四肢痛、四肢不快感、CK増加、筋肉痛
腎及び尿路 β-NアセチルDグルコサミニダーゼ増加、尿中β2ミクログロブリン増加、血中クレアチニン増加、血中尿素増加、頻尿
その他 倦怠感、口渇、血中トリグリセリド増加、CRP増加、血中カリウム増加
発症頻度:不明
血液 血小板数減少、貧血
神経系 頭痛、味覚異常
心臓 動悸
皮膚 蕁麻疹、脱毛
腎及び尿路 尿量減少
その他 浮腫

主な副作用は、服用初期に見られる痛風発作です。これは尿酸値が急激に下がることで一時的に起こる症状とされています。症状が悪化しても、自己判断で服用を中止せず、必ず医師の指示に従ってください。急に薬をやめると、かえって痛風発作が悪化する可能性があります。気になる症状がある場合には、医師に相談しましょう。

また、まれに肝機能障害(薬剤性肝障害)が生じることがあります。これはフェブキソスタットが肝臓で代謝される薬剤であるため、継続的な服用により肝臓に負担がかかることが一因と考えられます。吐き気、食欲不振、倦怠感、尿の色が濃くなる、白目が黄色くなる(黄疸の兆候)などの症状が見られた場合には、速やかに医療機関を受診してください。

重大な副作用

以下のような重大な副作用が、ごくまれな頻度で報告されています。万が一、体調に異変を感じた場合は、すぐに医師や薬剤師に相談してください。

肝機能障害

肝臓の機能が低下し、体に様々な不調が生じる状態です。吐き気、嘔吐、胃や腹部の痛み、発熱、脱力感または異常な疲労感、かゆみ、食欲不振、明るい色の便、濃い色の尿、皮膚や白目の部分が黄色っぽくなる「黄疸」などがみられます。

過敏症
  • 薬剤性過敏症症候群(やくざいせいかびんしょうしょうこうぐん)
  • ショック
  • アナフィラキシー(呼吸困難、血管神経性浮腫等)(こきゅうこんなん、けっかんしんけいせいふしゅなど)

薬に対する重大なアレルギー反応です。薬剤性過敏症症候群では、広範囲にわたる赤みや全身の発疹などが現れます。ショックでは冷や汗、顔面蒼白、めまい、意識の消失などが、アナフィラキシーではじんましんや息苦しさなどがみられることがあります。

フェブキソスタットの使用上の注意点

この項目では、フェブキソスタットの使用に際して特に注意が必要な方や、併用に注意すべき薬について説明します。該当する方や併用薬がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。

使用に注意が必要な人

重度の腎機能障害患者

腎臓の働きが非常に低下している方を対象にした試験は行われていません。

肝機能障害患者

肝臓の働きが低下している方を対象にした試験は行われていません。

妊婦

妊娠中、または妊娠している可能性のある女性には、この薬は使わないようにしてください。ただし、治療による効果がリスクを上回ると医師が判断した場合には、使うことがあります。

授乳婦

本剤を使っている間は、本剤の治療効果と母乳を続けることのメリットを考えたうえで授乳を続けるか考えてください。動物実験(ラット)では、本剤の成分が母乳に移ることが確認されています。また、同じくラットを使った実験では、人が使う量の約11倍以上を与えたところ、生まれた子どもの腎臓に結晶や結石ができたり、人が使う量の約39倍で離乳がうまくいかなくなったり、体重が増えにくくなったり、甲状腺が大きくなるなどの変化が見られました。

小児等

子どもは成長するにつれて血液中の尿酸の値が変わるため、薬の量を定期的に見直すことが大切です。また、本剤は、体重がとても少なく生まれた赤ちゃんや、生まれて間もない赤ちゃん、小さい子ども(乳児や幼児)を対象にした試験は行われていません。

高齢者

本剤を使うときは、体の状態をよく見ながら、注意して使う必要があります。高齢の方などは、体の機能が弱くなっていることが多いため、特に慎重な対応が必要です。

併用に注意が必要な薬

ビダラビン

ヘルペスや帯状疱疹(たいじょうほうしん)の治療に使われる薬です。本剤と一緒に使うと、幻覚や手のふるえ、しびれなどの神経の異常といった副作用が強く出ることがあります。

ジダノシン

HIV感染症(エイズ)の治療に使われる薬です。本剤と一緒に使うと、ジダノシンの血液中の量が多くなりすぎる可能性があります。そのため、一緒に使うときはジダノシンの量に注意する必要があります。

ロスバスタチン

脂質異常症の治療に使われる薬です。同じ種類の薬の中でも効果が強く、特に悪玉コレステロール(LDL)をしっかり下げる力があります。本剤と一緒に使う場合、血中のロスバスタチンの量が通常よりも増えてしまうことがあります。

最近チェックした商品

まだチェックした商品はありません。閲覧した商品がここには表示されます。