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フルチカゾンプロピオン酸エステルが配合されている通販商品

フルチカゾンプロピオン酸エステルの禁忌事項

下記に該当する方はフルチカゾンプロピオン酸エステルを使用しないでください。

抗菌薬が効かない感染症および深在性真菌症の方

抗菌薬が効かないのは、ウイルスや薬剤耐性菌などの感染症です。深在性真菌症は、真菌の感染が体内の臓器にまで及ぶ重篤な疾患です。本剤は体の免疫力を低下させるため、これらの疾患を悪化させる可能性があります。

フルチカゾンプロピオン酸エステルを含んだ薬で過敏症(薬物アレルギー)を起こしたことがある方

過敏症はフルチカゾンプロピオン酸エステルに限らず、全ての医薬品において起こり得るアレルギー症状です。フルタイドなどフルチカゾンプロピオン酸エステルを含んだ薬を使用して過敏症を起こしたことがある方は使用できません。該当する方が再度フルチカゾンプロピオン酸エステルを使用すると、過敏症が重症化するおそれがあります。

フルチカゾンプロピオン酸エステルの働きと効果

効能・効果
気管支喘息
(1) 継続使用によって喘息の発作を予防します。

一般名:フルチカゾンプロピオン酸エステル

気管支喘息の治療に用いられるステロイド吸入薬です。気道の炎症を緩和し、つらい発作を予防します。発作を緩和する薬ではありませんので、病状が比較的安定した状態で使用します。

気管支喘息の治療薬は、以下の2種類に分類されます。

喘息の薬は大きく分けて2種類
  • 長期管理薬(コントローラー)・・・継続服用することで、気管支喘息の発作を予防する薬
  • 発作治療薬(リリーバー)・・・喘息の発作が起きた時に、つらい症状を緩和する薬

フルチカゾンプロピオン酸エステルのようなステロイド吸入薬は、上記のうちコントローラーに該当します。毎日継続して使用することで喘息の病状を安定させ、発作を予防します。即効性はなく、効果を実感するまで2週間ほどかかります。

ステロイド吸入薬は、コントローラーの中でも治療の中心となる薬です。コントローラーには、気道を広げる「気管支拡張薬」もありますが、これは補助的な役割にとどまります。気管支喘息の根本原因は気道の慢性的な炎症であり、この炎症を直接抑えられるのはステロイド吸入薬だけです。そのため、まずステロイド吸入薬で炎症を鎮め、症状が十分に抑えられない場合に気管支拡張薬を併用します。

フルチカゾンプロピオン酸エステルは、ステロイド吸入薬の中でも強力な抗炎症作用が特徴です。同じステロイド吸入薬であるベクロメタゾンプロピオン酸エステルに比べ、約2倍の抗炎症作用が認められています。炎症によって広がった気管支の血管を力強く収縮させ、内部の腫れを鎮めて通りを良くします。息苦しさや発作の予防において、高い有効性が期待できます。

日本国内では、フルチカゾンプロピオン酸エステルを含む吸入薬として、主に2種類の先発薬が承認されています。一つは、この成分のみを有効成分とする「フルタイド」です。もう一つは、気管支拡張薬であるサルメテロールキシナホ酸塩を組み合わせた「アドエア」です。患者さんの喘息の重症度や症状に応じて、医師が適切に判断し使い分けられます。

細胞核内の遺伝子に働きかけて炎症の原因物質を抑制

フルチカゾンプロピオン酸エステルは、体が本来つくるホルモンと同じ働きをして、炎症の原因となる物質の産生を抑えます。

本剤のようなステロイド製剤は、体内で作られる副腎皮質ホルモンを人工的に作ったものです。副腎皮質ホルモンは、体の免疫反応や炎症反応など重要な役割を果たすホルモンです。本剤は吸入によって患部である気道に到達すると、副腎皮質ホルモンと同様の働きを示します。

本剤は気道の細胞内に入り込み、「グルココルチコイド受容体」というタンパク質を刺激します。本剤によって刺激されたグルココルチコイド受容体は、細胞核内に移行します。細胞核内にある遺伝子に働きかけ、炎症の原因物質である「炎症性サイトカイン」の産生を阻害します。グルココルチコイド受容体が炎症性サイトカインを抑制することで、気道内の炎症を鎮めます。

気管支喘息に対する効果を示した臨床データ

フルチカゾンプロピオン酸エステルが気道の炎症を緩和する効果は、国内で行われた先発薬フルタイドの臨床試験で証明されています(17. 臨床成績, 医療用医薬品: フルタイド, KEGG DRUG, [リンク])。

成人の気管支喘息患者を対象とした臨床試験では、フルチカゾンプロピオン酸エステルの有効率(中等度以上改善)は79.7%でした。
また、同じステロイド吸入薬のベクロメタゾンプロピオン酸エステルとの比較試験も行われています。本剤はベクロメタゾンプロピオン酸エステルに比べ、最終全般改善度、安全性、有用性とも有意に優れた結果となりました。

フルチカゾンプロピオン酸エステルが配合されている気管支喘息の治療薬
先発薬(単剤):フルタイド(グラクソ・スミスクライン)
先発薬(合剤):アドエア(グラクソ・スミスクライン)
後発薬(合剤):セロフロ(シプラ)

フルチカゾンプロピオン酸エステルの副作用

副作用
口の中やのどに起こる感染症や刺激感などが報告されています。

重大な副作用
アナフィラキシーが報告されています。

主な副作用

以下はフルチカゾンプロピオン酸エステルの添付文書(11. 副作用, 医療用医薬品: フルタイド, KEGG DRUG, [リンク])に記載されていた副作用の発現率です。

発症頻度:0.5%〜2%未満
口腔並びに呼吸器 口腔及び咽喉頭症状(不快感、むせ、疼痛、刺激感、異和感)、嗄声(しゃがれ声)
発症頻度:0.5%未満
過敏症 発疹、蕁麻疹(じんましん)、顔面浮腫(顔のむくみ)
口腔並びに呼吸器 口腔及び呼吸器カンジダ症、味覚異常、咳、口内乾燥、感染症
消化器 悪心(吐き気)、腹痛、食道カンジダ症
その他 鼻炎、胸痛、浮腫(むくみ)、気管支攣縮(気管支が狭くなった状態)、高血糖
発症頻度:不明
精神神経系 睡眠障害、不安、易刺激性(イライラしやすい状態)、攻撃性
その他 皮膚挫傷(皮下出血等)

フルチカゾンプロピオン酸エステルの主な副作用は、口や喉の不調です。むせこんだり、不快感・刺激感・違和感を覚えたり、しゃがれ声になったりします。口や喉が感染症(主にカンジダ)にかかることもあります。

これらは吸入後に薬が口や喉に残った場合に起こります。吸入部位は本剤の作用によって免疫力が下がり、物理的なダメージも受けます。多くの場合、吸入後に毎回うがいをして薬を洗い流すことで予防できます。

頻度は低いですが、吐き気、腹痛、鼻炎、胸痛、むくみ等も起こりえます。副作用がひどい場合や長引く場合は、医師に相談しましょう。

重大な副作用

以下のような重大な副作用が、ごくまれな頻度で報告されています。万が一、体調に異変を感じた場合は、すぐに医師や薬剤師に相談してください。

アナフィラキシー

重度の過敏症(薬に対するアレルギー反応)です。じんましん、息苦しさ、低血圧、吐き気などがみられることがあります。

フルチカゾンプロピオン酸エステルの使用上の注意点

この項目では、フルチカゾンプロピオン酸エステルの使用に際して特に注意が必要な方や、併用に注意すべき薬について説明します。該当する方や併用薬がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。

使用に注意が必要な人

結核性疾患の患者、感染症(抗菌薬が効かない感染症、深在性真菌症を除く)の患者、糖尿病の患者

本剤によって症状が悪化する可能性があります。

気管支粘液の分泌が多い患者

気管支粘液とは痰(たん)のことです。肺の中に痰が多いと、本剤の効果が十分に得られません。このような場合は、本剤を吸入する前に、去痰薬で痰を減らしておくことが推奨されています。

長期または大量の全身性ステロイド療法を受けている患者

副腎(ふくじん)という臓器が弱っている可能性があります。副腎は生命維持に必要なホルモンを分泌する重要な臓器です。本剤の使用中および使用後は、副腎がしっかり働いているかを検査することが推奨されています。同時に、けが、手術、重い感染症などに注意が必要です。場合によっては、一時的にステロイド薬の量を増やすことがあります。

妊婦

妊婦や妊娠している可能性のある女性には、本剤による治療のメリットがリスクよりも大きいと医師が判断した場合にのみ使うようにします。動物実験(ラットやウサギ)では、本剤を皮下に注射したところ、他のステロイド薬と同じように、赤ちゃんに奇形が出たり、成長が遅れたりすることが確認されています。

授乳婦

本剤を使う場合、医師が治療による効果と母乳をあげることのメリットを比較し、授乳の継続可否を判断します。動物実験では、フルチカゾンプロピオン酸エステルをラットに使ったところ、薬が母乳に移行することが確認されています。

小児等

本剤を長い期間使うときは、ぜんそくの症状をうまくコントロールできる最低限の量に調整することが大切です。また、長期使用および大量摂取によって子どもの成長が遅れるおそれがあります。使っている間は、身長の伸びなど、成長の様子をよく見ていく必要があります。薬の使い方については、正しい方法をしっかりと教えることも重要です。なお、5歳未満の子どもに対する臨床試験(安全性や効果を調べる試験)は行われていません。

高齢者

体の働き(内臓の機能など)が弱くなっていることが多いため、状態を確認しながら慎重に使用することが大切です。

併用に注意が必要な薬

CYP3A4阻害作用を有する薬剤
  • リトナビル等

CYP3A4は、本剤の代謝(分解)を行って排出に寄与する酵素です。リトナビルはHIV感染症の治療に用いられる抗ウイルス薬であり、CYP3A4の働きを弱める性質があります。リトナビルと併用すると本剤の代謝が遅れ、体の中での濃度が高くなりすぎることがあります。

リトナビルとの併用によって、本剤の血中濃度の著しい上昇および「コルチゾール」というホルモンの過剰増加が認められています。クッシング症候群(コルチゾールの過剰増加により顔が丸く膨らんだ状態)、副腎機能低下などの副作用も報告されています。

本剤とリトナビルの併用は、医師によって治療による効果が副作用の危険性よりも大きいと判断された場合のみ可能です。

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