テノホビル アラフェナミドフマル酸塩が配合されている通販商品
テノホビル アラフェナミドフマル酸塩の禁忌事項
下記に該当する方はテノホビル アラフェナミドフマル酸塩を使用しないでください。
テノホビル アラフェナミドフマル酸塩を含んだ薬で過敏症(薬物アレルギー)を起こしたことがある
過敏症はテノホビル アラフェナミドフマル酸塩に限らず、全ての医薬品において起こり得るアレルギー症状です。ベムリディなどテノホビル アラフェナミドフマル酸塩を含んだ薬を飲んで過敏症を起こしたことがある方は使用できません。該当する方が再度テノホビル アラフェナミドフマル酸塩を摂取すると、過敏症が重症化するおそれがあります。
テノホビル アラフェナミドフマル酸塩は下記の薬と併用できません
リファンピシン(リファジン)
結核などの治療に用いられる抗菌薬です。この薬は本剤の血中濃度を下げるため、併用によって本剤の効果が弱まる可能性があります。
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
リラックス効果のあるハーブであり、お茶やサプリ等の製品があります。このハーブは本剤の血中濃度を下げるため、併用によって本剤の効果が弱まる可能性があります。
テノホビル アラフェナミドフマル酸塩の働きと効果
- 効能・効果
- B型慢性肝疾患
- (1) B型肝炎ウイルスの増殖によって肝機能に異常が認められたB型慢性肝疾患に有効です。
一般名:テノホビル アラフェナミドフマル酸塩
テノホビル アラフェナミドフマル酸塩(以下、TAF)は、慢性B型肝炎の治療に用いられる抗HBV薬です。この薬は、体内で有効成分「テノホビル」に変化して効果を発揮するプロドラッグと呼ばれるタイプです。同じくプロドラッグである「テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩(以下、TDF)」を改良して作られており、TDFより少量で同等の効果が得られるため、安全性が向上しています。
TAFはB型肝炎ウイルスの増殖を抑え、B型肝炎の悪化を防ぎます。完全にウイルスを根絶させることはできませんが、体内でB型肝炎ウイルスの量を減らします。肝機能を改善し、肝炎の悪化による肝硬変や肝臓がんのリスクを軽減します。継続して飲み続けることで、長期にわたって肝臓が安定した状態を維持します。
他の抗HBV薬に比べ、腎臓や骨への副作用が少ない傾向にあるのが特徴です。比較的安全性が高いため、長期服用に適しています。
日本国内では単剤の先発薬として「ベムリディ」が認可されています。また、抗ウイルス薬としてHIV治療用配合剤(例:デシコビ、ゲンボイヤ、ビクタルビ、シムツーザ、オデフシィ)にも含まれています。
B型肝炎ウイルスの増殖過程で「逆転写」を阻害
TAFは、B型肝炎ウイルスが増殖過程で行う「逆転写」を阻害します。これはDNAとRNA*との間で行われる「転写」を逆流させたような働きです。
*DNAから伝達された遺伝情報をもとにタンパク質を合成する物質
本来の細胞増殖においては、DNAからRNAに遺伝情報をコピー(転写)します。一方B型肝炎ウイルスは、「逆転写酵素」によってRNAからDNAを合成(逆転写)するのです。合成されたウイルスDNAは、宿主細胞本体のDNAに取り込まれてウイルスの増殖を促します。
TAFは、肝臓で代謝されて薬効成分「テノホビル」に変わります。さらにテノホビルは細胞内で活性化して「テノホビル二リン酸」になります。この成分は、逆転写の材料となる「デオキシアデノシン5’-三リン酸」と似ており、逆転写酵素に取り込まれます。
逆転写の材料と間違って異なる物質を取り込むと、逆転写酵素の活動がストップします。逆転写によるウイルスDNAの合成が不十分となり、ウイルスDNAが弱体化します。これにより、細胞本体でのウイルス増殖が抑制されます。
B型肝炎ウイルスに対する抑制効果を示した臨床データ
TAFがB型肝炎ウイルスを抑制する効果は、日本国内で行われた臨床試験で示されています(17. 臨床成績, 医療用医薬品: ベムリディ, KEGG DRUG, [リンク])。
試験はB型慢性肝疾患の患者を対象とし、従来薬のTDFとの比較検証が行われました。被験者をランダムに2つの群(グループ)に分け、一方にはTAFを、もう一方にはTDFを投与しました。
評価基準として、血液中でB型肝炎ウイルスが検出されなくなった被験者の割合(HBV DNA陰性化率)が測定されました。また、ALT値*が基準値の上限を超えていた被験者に限り、ALT値が正常化した被験者の割合も測定されました。
*肝臓特有の酵素「ALT」の量を示す数値であり、肝臓へのダメージによって上昇
48週間の投与により、以下の結果となりました。
| 評価基準 | TAF群 | TDF群 |
|---|---|---|
| HBV DNA陰性化率 | 94.0% | 92.9% |
| ALT正常化率 | 83% | 75% |
上記の結果は、TAFの抗HBV効果がTDFと同等もしくはそれ以上であることを示しています。
- テノホビル アラフェナミドフマル酸塩が配合されている抗ウイルス薬
- 先発薬:ベムリディ(ギリアド・サイエンシズ)
- 先発薬:デシコビ(ギリアド・サイエンシズ)
- 先発薬:ゲンボイヤ(ギリアド・サイエンシズ)
- 先発薬:ビクタルビ(ギリアド・サイエンシズ)
- 先発薬:シムツーザ(ヤンセンファーマ)
- 先発薬:オデフシィ(ヤンセンファーマ)
- 後発薬:タフェロEM(ヘテロラボラトリーズ)
テノホビル アラフェナミドフマル酸塩の副作用
副作用
吐き気、お腹の張り、疲労、頭痛、消化不良、下痢、放屁、上腹部痛、便秘、不眠症、関節痛、かゆみ、発疹などが報告されています。
重大な副作用
腎不全または重度の腎機能障害、乳酸アシドーシス、重度の肝腫大(脂肪肝)が報告されています。
主な副作用
以下はテノホビル アラフェナミドフマル酸塩の添付文書(11. 副作用, 医療用医薬品: ベムリディ, KEGG DRUG, [リンク])に記載されていた副作用の発現率です。
発症頻度:1%以上
| 消化器 | 悪心、腹部膨満(お腹の張り) |
|---|---|
| 一般・全身障害および投与部位の状態 | 疲労 |
| 神経系 | 頭痛 |
発症頻度:0.5%以上1%未満
| 消化器 | 消化不良、下痢、放屁、上腹部痛、便秘 |
|---|---|
| 臨床検査 | ALT増加 |
| 筋・骨格系 | 関節痛 |
| 神経系 | 浮動性めまい |
| 精神系 | 不眠症 |
| 皮膚および皮下組織 | そう痒症(かゆみ)、発疹 |
発症頻度:不明
| 皮膚および皮下組織 | 血管性浮腫、蕁麻疹 |
|---|
主な副作用は吐き気、下痢、お腹の張り、頭痛、疲労感などです。従来薬のテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩に比べて骨や腎臓の副作用が軽減されていますが、腎臓や骨が弱い方は注意が必要です。定期的に腎臓や骨密度の検査を受けることが推奨されています。
長期服用した場合、皮下組織や内臓に脂肪が沈着し、体重や脂質が増加する可能性があります。特に肝臓に脂肪が沈着すると、腫れあがって重篤化するので注意が必要です。その他異常を感じた場合や、副作用の症状がつらい場合は医師に相談しましょう。
重大な副作用
以下のような重大な副作用が、ごくまれな頻度で報告されています。万が一、体調に異変を感じた場合は、すぐに医師や薬剤師に相談してください。
腎不全または重度の腎機能障害
腎臓の働きが非常に弱まった状態で、最終的には透析や腎臓移植が必要となります。尿量が減る、むくみ、体がだるい、筋力の低下、骨痛、発熱、発疹、関節の痛み、吐き気、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛、尿量が増える、喉が渇く、多飲といった症状が出ます。
乳酸アシドーシス
血液中の乳酸が過剰に増えて血液が酸性に傾いている危険な状態です。初期症状として胃腸症状(吐き気、嘔吐、腹痛、下痢)や倦怠感、筋肉痛が出ます。悪化すると過呼吸や低血圧、低体温、脱水、昏睡など命にかかわる症状となります。
重度の肝腫大(脂肪肝)
本剤によって薬物性肝障害が起こり、肝臓が多量の脂肪付着によって大きく腫れた状態です。体がだるい、吐き気、食欲不振、発熱、腹痛、白目や皮膚が黄色くなる(黄疸)、体がかゆくなる、尿の色が濃くなるといった症状が出ます。
テノホビル アラフェナミドフマル酸塩の使用上の注意点
この項目では、テノホビル アラフェナミドフマル酸塩の使用に際して特に注意が必要な方や、併用に注意すべき薬について説明します。該当する方や併用薬がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
使用に注意が必要な人
HIVとB型肝炎ウイルスが重複感染している方
薬剤耐性HIVが出現する可能性があるため、単剤使用はしないでください。
病的骨折の病歴がある方やその他の慢性骨疾患のある方
医師の管理下で慎重に使用しなければなりません。成人B型慢性肝疾患患者に対する本剤の48週間投与により、寛骨(骨盤を構成する骨)の骨密度の低下および腰痛が認められています。
腎機能障害のリスクがある方
本剤の使用前に血液検査を受け、血清リン(血液中のリン濃度)を測定する必要があります。
末期腎不全の方
本剤の血中濃度が上昇します。クレアチニン・クリアランスが15mL/分未満で血液透析を行っていない末期腎不全患者においては、臨床試験が行われていないため、有効性・安全性が確立されていません。
非代償性肝硬変の方
非代償性肝硬変患者においては、臨床試験が行われていないため、有効性・安全性が確立されていません。
妊婦
妊婦または妊娠している可能性のある女性は、医師が使用によるメリット・デメリットを比較検討したうえで使用可否を判断します。
授乳婦
医師が治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮したうえで、授乳の継続を判断します。本剤の活性代謝物であるテノホビルはヒト乳汁への移行が報告されています。
小児等
お子様においては、臨床試験が行われていないため、有効性・安全性が確立されていません。
高齢者
お年寄りは一般に生理機能が低下しており、合併症や併用薬の使用が多くみられます。
併用に注意が必要な薬
リファブチン
結核などの治療に用いられる抗生物質です。リファブチンは本剤の血中濃度を下げ、効果を弱めるおそれがあります。
一部の抗てんかん薬および抗けいれん薬
- カルバマゼピン
- フェノバルビタール
- フェニトイン
- ホスフェニトイン
カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトインは抗てんかん薬です。ホスフェニトインは重度のてんかん等に用いられる抗けいれん薬です。これらの薬剤は本剤の血中濃度を下げ、効果を弱めるおそれがあります。
一部の抗ウイルス薬
- アシクロビル
- バラシクロビル塩酸塩
- ガンシクロビル
- バルガンシクロビル塩酸塩
アシクロビルおよびバラシクロビル塩酸塩は、単純ヘルペスウイルス感染症(性器ヘルペス、口唇ヘルペス)、帯状疱疹、水痘の治療薬です。ガンシクロビルおよびバルガンシクロビル塩酸塩は、サイトメガロウイルス感染症の治療薬です。
これらの薬剤との併用により、本剤もしくはこれらの薬剤の副作用が強まるおそれがあります。これらの薬剤は本剤と排泄経路が競合するため、いずれかの排泄が遅延して血中濃度が上がるおそれがあります。