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緑内障がよくわかる疾患ガイドページ

緑内障は、眼圧の異常上昇が視神経に損傷を与え、その結果、視野が徐々に狭くなる疾患です。放置すると視力低下や最悪の場合、失明に至ることもあり、早期発見と治療が非常に重要です。原因は、眼内の流体の排出障害や血流不足など多岐にわたります。症状は初期には自覚しにくいものの、進行すると視野の欠損が現れます。

このガイドでは、緑内障の原因、認識すべき症状、治療オプション、そして予防策について詳しく説明し、読者がこの病気を理解し、適切な対応を取れるように支援します。

緑内障(りょくないしょう)とは?

緑内障とは?

緑内障は、目の圧力、つまり眼圧が高くなることで視神経が徐々に傷害され、それが視野の欠損を引き起こす病気です。緑内障にはいくつかのタイプがありますが、主に「開放隅角緑内障」と「閉塞隅角緑内障」の2つに分類されます。開放隅角緑内障は徐々に進行するため、自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに視野が狭くなることが多いです。一方、閉塞隅角緑内障は眼圧が急激に上昇し、目の痛みや視力の急激な低下など、急性の症状を引き起こすことがあります。

緑内障の主なリスク因子には、高齢、家族歴、高眼圧、極端な近視などがあります。早期発見が重要で、定期的な眼科検診によって眼圧のチェックや視野検査が行われます。

治療には、目薬や内服薬による眼圧のコントロール、レーザー治療、手術などがあり、これらは緑内障を完治させるものではありませんが、進行を遅らせ、視力の保持を目指します。緑内障は進行すると視力を失う恐れがあるため、定期的な検査で早期発見・早期治療を心がけることが非常に重要です。

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緑内障の主な症状は視野の欠損や視力の低下

緑内障の主な症状は、視野の欠損や視力の低下です。多くの場合、目立った初期症状はありません。知らないうちに病気が進行しているケースがほとんどです。症状の進行状況は、段階に応じて初期・中期・後期の3つに分けられます。

初期は、視界の上部または下部が弓状にかすみがかったような見え方になります。しかし、この段階で違和感に気付く人はあまりいません。

中期になると、視界にかすみがかった部分が増え、本格的に見えづらくなってきます。視野の4分の1ほどが欠けると違和感を覚え始めるため、この時に初めて症状に気付く人が多くなります。

後期に移行すると視野の4分の3ほどが欠け、日常生活に支障を来すレベルになります。このまま放置すると完全に失明する恐れもあります。

緑内障によって一度失われた視野は、二度と元に戻ることはありません。緑内障の症状は、5年から30年ほどかけてゆっくりと進行していきます。失明という最悪の事態を防ぐためにも、遅くとも中期の段階で医師の診察を受けることが大切です。

眼圧が急上昇する「急性緑内障」

急性緑内障とは、何らかの原因によって眼圧が急上昇して起きる疾患です。症状の進行が遅い通常の緑内障とは異なり、症状が急激に現れます。

急性緑内障では、目の痛みや頭痛、吐き気、嘔吐といった激しい症状が現れることがあります。場合によっては一晩で失明することもある恐ろしい疾患です。失明を避けるためにも、できるだけ早急な対策を行うことが大切です。上記のような症状が出た場合には、ただちに眼科で診察を受けてください。

日本人にもっとも多い「正常眼圧緑内障」

緑内障は本来、眼圧の上昇に伴って発症する疾患です。しかし、中には眼圧が正常値のまま緑内障を発症したというケースもあります。これを正常眼圧緑内障と呼びます。正常眼圧緑内障は欧米と比較すると日本人に発症しやすい傾向があります。緑内障の約7割は正常眼圧緑内障であるといわれています。

正常眼圧緑内障は、眼圧が正常値の状態で保たれている状態です。このため、眼圧の検査だけでは病気の発見が難しいという特徴があります。症状の進行もゆるやかであることから、自覚症状が現われた時にはすでに手遅れである場合がほとんどです。早期発見のためにも、症状の有無に関係なく精密検査を受けることが大切です。40歳を過ぎて老眼が気になり始めたら、定期的に眼科を受診しましょう。

原因には眼圧の上昇が深く関係している

緑内障が起きる原因については、まだハッキリとは分かっていません。ただし、以下の項目に当てはまる人は緑内障の発症リスクが高いと考えられています。

  • 40歳以上、または高齢
  • 眼圧が高い
  • 親族に緑内障の人がいる
  • 強度の近視
  • 糖尿病、偏頭痛、高血圧、睡眠時無呼吸症候群などがある
  • 偏食
  • 冷え性

中でも緑内障の発症に深く関わっているのが、眼圧の上昇です。眼圧は、目の中にある房水という液体の量が変動することによって高くなります。

房水とは、血液の代わりに栄養を運ぶために目の中を循環している液体です。毛様体というところで作られ、隅角というところから排出されていきます。房水の産出量と排出量が均一であることによって、眼圧は一定に保たれています。

しかし、房水はさまざまな要因によって、時として作られる量が増えたり、排出される量が減ったりすることがあります。産出量に対して排出量が少なくなることで、目の中に房水が溜まってしまい、眼圧が上昇します。

眼圧が上昇すると、視神経乳頭という部分が圧迫されます。視神経乳頭は網膜に広がる視神経の束です。視神経乳頭が圧迫されると、視神経に障害が生じます。この視神経の障害が視野の欠損を引き起こす原因となり、緑内障が発症するのです。

緑内障は点眼薬で治療する

緑内障の治療に有効な成分
ビマトプロスト
房水の排出を促進することで眼圧を下げます。主に緑内障や高眼圧症の治療に用いられます。有効性が高いため、第一選択されることも多くあります。
ラタノプロスト
房水の排出を促進することで眼圧を下げます。1日1回の点眼で高い効果を発揮します。副作用が少なく安全に使用できます。
チモロールマレイン酸塩
β受容体を遮断して房水の産生量を減らし、眼圧を下げます。優れた眼圧下降作用があり、あらゆる緑内障に有効です。
ビマトプロストが配合されている商品
ルミガン
眼圧を下げて緑内障を治療する点眼薬です。ぶどう膜流出路を介し、房水の排出を促進して眼圧を下げます。
ラタノプロストとチモロールマレイン酸塩が配合されている商品
ザラカム点眼薬
眼圧を下げて緑内障を治療する点眼薬です。国内で初めてラタノプロストとチモロールの2剤が組み合わされた薬剤です。

緑内障によって損なわれた視力は、基本的に元に戻ることはありません。緑内障の治療は症状を改善するのではなく、症状がこれ以上進行しないよう食い止める目的で行われます。

緑内障の治療は眼圧を下げる目薬の使用が有効

緑内障の治療としてまず行われるのが、目薬の点眼です。眼圧を下げる作用を持つルミガンやザラカム点眼薬などが用いられます。

ルミガンは、有効成分としてビマトプロストが配合されています。ビマトプロストには、房水の排出を促す働きがあります。ルミガンを点眼することで房水の量が調節され、眼圧が低下するのです。眼圧がそれほど上昇しない正常眼圧緑内障でも、ルミガンを点眼することで病気の進行を食い止めることができます。

ザラカム点眼薬は、国内で初めてラタノプロストとチモロールという2つの有効成分が組み合わされた点眼薬です。それまではそれぞれの目薬を5分間隔で使用する必要がありましたが、ザラカム点眼薬なら一度の点眼で済みます。ザラカム点眼薬を使用することで、房水の過剰な産出が抑えられて眼圧が低下します。

点眼薬を用いた緑内障の治療は、1種類のみを使い続けることもあれば、複数の種類の目薬を併用することもあります。点眼薬で効果が得られなかった場合は内服薬に切り替えるケースもあります。

レーザー治療が行われることも

点眼薬や内服薬を使用しても眼圧が下がらなかった場合、レーザー治療が行われることがあります。レーザー治療では主に、房水の量を調節します。

レーザー治療には「線維柱帯形成術」や「虹彩切開術」といった複数の種類があります。線維柱帯形成術では、隅角の線維柱帯という部分にレーザーを照射します。レーザーによって、房水が排出する道を作るのです。虹彩切開術では、瞳の虹彩という部分にレーザーで小さな穴を開けて房水の排出量を増やします。

どちらの治療も麻酔を打って行われるため、痛みも少なく安心して受けることができます。

緑内障は生活習慣を正して予防する

緑内障は発症のきっかけなどが解明されておらず、確実な予防策もありません。普段の生活で発症を予防するのは難しい部類の疾患となります。

とはいえ、緑内障の一因と考えられている疾患を避けることは大切です。たとえば、高血圧や糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などは積極的に改善を目指しましょう。

これらの疾患は、規則正しい生活習慣を身につけることで症状が改善されることがあります。ジョギングなどの適度な有酸素運動を行い、栄養バランスのよい食生活を心がけましょう。交感神経を落ち着かせるヨガや瞑想などもおすすめです。

また、日頃から眼圧が上がらないよう過ごすことも大切です。目の疲労を取るために、マッサージの一環として瞼を押したり、目を強く閉じたりすることがあります。こういった動作は必要以上に眼圧が上がる恐れがあるため、できるだけ控えるようにしてください。

液晶画面の見過ぎにも注意が必要です。スマートフォンやパソコンの画面ばかり注視するのも、眼圧の上昇を招く要因になります。こまめな休憩を挟みつつ、長時間の使用はできるだけ避けてください。

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