はじめての方ですか?無料新規登録
キャンペーン告知

進行性指掌角皮症がよくわかる疾患ガイドページ

進行性指掌角皮症は、多くの人が経験する一般的な「手荒れ」の状態を指します。この状態は、外部からの刺激により手の皮膚に軽度の炎症、乾燥、そしてひび割れが生じることを特徴としています。日常生活における頻繁な手洗いや化学物質の使用などが、主な原因となることがあります。適切なケアと予防策によって、この手荒れは大きく改善することが可能です。

このガイドでは、進行性指掌角皮症の基本的な理解、予防、そして日常生活で実践できる効果的なケア方法に焦点を当てて解説していきます。

進行性指掌角皮症(しんこうせい ししょうかくひしょう)とは?

進行性指掌角皮症とは、指先から症状が進行する手荒れのことです。指先に繰り返し刺激が加わることで、皮膚のバリア機能が低下して、炎症が起こります。皮膚のバリア機能は一度低下すると、なかなか元に戻りません。外部からの刺激で容易に炎症が再燃するので、慢性化しやすい病気といわれています。

アトピー素因を持つ人によく見られるほか、水仕事が多い主婦の方や美容師の方にも多い疾患です。また紙幣を扱う銀行員やダンボールを扱う職種など指先の摩擦や刺激の頻度が高い職種ほど発症しやすい傾向にあります。

治療には、皮膚の乾燥を防ぐための保湿クリームの使用や、角質を柔らかくするための軟膏などがあります。また、症状の程度に応じて、医師が適切な処置を行うこともあります。日常的に保湿を心掛けることや、刺激の少ないスキンケア製品を選ぶことも大切です。

肌乾燥・保湿剤・制汗剤の通販商品一覧

指先が硬くなる・亀裂が入る・指紋が消えるなどの症状が現れる

進行性指掌角皮症は、主に利き手の指先から発症することが多いとされています。主な症状は、以下の通りです。

  • 皮膚が乾燥して剥がれ落ちる
  • 指先が硬くなる
  • 亀裂が入る
  • 指紋が消える

進行性指掌角皮症になると、指の先端から指紋が消えてツルツルになってきます。指先から水分が失われている状態です。

皮膚が乾燥して硬くなると、皮膚に亀裂が入ったり痛みが生じたりします。また、皮膚の表面が剥がれ、ささくれ立つことによって、指先にいろいろなものが引っかかるようになります。その際、亀裂した箇所から出血することもあります。

はじめは利き手の人さし指・親指から発症することが多いですが、徐々に他の指にも症状が広がります。やがて、全部の指や手のひらにまで症状が出るようになるのです。

手全体に症状が拡がると、手のひらの皮膚に厚さと硬さが増して、手が開き辛いように感じる場合もあります。

また、悪化すると、指の腹を中心に湿疹が併発してくることもあります。手湿疹の状態に進むと、赤みやかゆみ、水ぶくれなどの症状を伴います。

主な原因は水仕事などによる指先の乾燥

進行性指掌角皮症は、手のひらの細胞から皮脂が失われた状態で刺激を何度も受けることで発症します。進行性指掌角皮症の要因となる刺激としては、以下が挙げられます。

  • 紙や段ボールによく触れる
  • パソコンのキーボードを叩く
  • ピアノを弾く
  • 洗剤やチョークなど化学的なものに触れ続ける

たとえば、水仕事やパソコン作業などを頻繁にしていると、指先の皮脂が落ちて乾燥しやすくなります。加えて、洗剤などに含まれる界面活性剤は、皮脂を洗い流します。皮脂が少ない状態で手に物理的な衝撃が何度も加わると、皮膚のバリア機能が壊されてしまうのです。

また、アトピー性皮膚炎の人も、進行性指掌角皮症が発症しやすい傾向にあります。アトピー性皮膚炎を患っている人は、もともと外からの刺激に弱く、皮膚のバリア機能が低下しやすいことが理由です。

皮膚の表面は、皮脂膜によって保護されています。しかし、手のひらや指先には皮脂腺がないため、もともと乾燥しやすい部位です。そこに、機械的・化学的な刺激を繰り返し与え続けてしまうと、保護膜が壊されてしまいます。保護膜の修復が間に合わないと皮膚が荒れ、進行性指掌角皮症になってしまうのです。

ヘパリン類似物質を含有した保湿剤で治療する

進行性指掌角皮症の治療に有効な成分
ヘパリン類似物質
乾燥肌の治療に使われる皮膚保湿剤です。保水作用・血行促進作用・抗炎症作用があり、進行性指掌角皮症の治療に高い効果があります。
ヘパリン類似物質が配合されている商品
ヒルドイドフォルテクリーム
肌の保水力を根本から向上させる医療用の保湿クリームです。乾燥肌、手荒れなどによるかさつき、ひび割れ、かゆみの症状を改善します。
ヒルドイドフォルテジェル
保湿力とさっぱりとした使用感が特徴の医療用保湿ジェルです。乾燥肌や手あれなどに有効で、クリーム剤のようなべたつきがありません。

進行性指掌角皮症の治療には、ヘパリン類似物質を用いたクリームやジェルが効果的です。ヘパリン類似物質とは、人の肝臓で生成される「ヘパリン」に似た成分です。水分子を引き寄せて保持する作用を持っています。

ヘパリン類似物質の働きは以下の3つです。

  • 保水作用
  • 血行促進
  • 抗炎症

ヘパリン類似物質の保水作用は、角質層が水分を蓄える働きを増強させます。血行促進作用は、皮膚への血流を増やし、肌サイクルを整えます。そして、抗炎症作用によって、乾燥して荒れた肌を正常な状態に戻します。

ヘパリン類似物質の臨床成績では、70%以上の人が進行性指掌角皮症の改善を報告しています。他にも、乾燥肌や凍瘡など皮脂の分泌不足で生じる疾患に対して高い効果を示しています。

ヘパリン類似物質は継続使用することで効果が上がる

ヘパリン類似物質は皮膚から浸透することで水分子を保持し、皮膚の水分を保ちます。これを持続することで、皮膚本来の天然保湿因子が増加し、皮脂のバリア機能が改善されるのです。天然保湿因子には水分を保持する性質があり、角質層の保水力を向上させます。

しかし、これは継続的に使用している場合に限った話です。

ヘパリン類似物質は、ステロイド薬のように即効性がある薬ではありません。日頃から継続的に使用し、角質層の保水力を上げていなければ、皮膚のバリア機能は改善できないのです。単発使用では効果は見られないため、注意しましょう。

季節に応じた2タイプの製品がある

クリームタイプのヒルドイドフォルテクリームは、水分を閉じ込める働きに優れています。乾燥が気になる冬場での使用がおすすめです。ジェルタイプのヒルドイドフォルテジェルはさっぱりとした使い心地で、夏場でも快適に使用できます。

冬場はヒルドイドフォルテクリーム、夏場はヒルドイドフォルテジェルと、季節ごとに使い分けるとよいでしょう。

予防には手指の乾燥や刺激を防ぐケアが大切

進行性指掌角皮症の予防には、ハンドクリームやヘパリン類似物質を含有している製品の利用が効果的です。少しでも手指の乾燥を感じたら、小まめに塗布を行いましょう。

また、手に水分が残っていると、その水分が蒸発するときに乾燥が進みます。手を洗った後や水仕事をした後は、タオルなどでしっかりと水分を拭き取るようにしましょう。

最近では、水や洗剤などの刺激から皮膚を保護し、膜を作るバリアクリームも開発されています。日常的にバリアクリームを使用するのもよいでしょう。

また、水仕事や洗い物をする際は、ゴム手袋の利用が効果的です。家事や掃除の際は木綿の手袋をすることで、手指への刺激を防げます。

紙によく触れたり、パソコンをよく使用する人は、本人が思っているより指先に多くの刺激を受けています。指先への刺激が多いと皮脂が摩耗し、進行性指掌角皮症の発症リスクを高めてしまいます。こういった事務職の人は、ゴム製の指サックなどを使用するとよいでしょう。

進行性指掌角皮症の予防で大切なことは、手指の乾燥を防ぎ、摩擦や刺激を減らすことです。日常生活の中で手指への刺激を減らし、保湿を心がけるようにしましょう。

最近チェックした商品

まだチェックした商品はありません。閲覧した商品がここには表示されます。