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皮脂欠乏症(乾皮症)がよくわかる疾患ガイドページ

皮脂欠乏症(乾皮症)とは?

皮脂欠乏症とは、皮膚の表面にある脂の減少に伴い、水分が不足することによって乾燥が生じる病気です。皮脂欠乏症になると、皮膚がフケのようにポロポロと剥がれ落ちたり、ひび割れやシワが生じます。皮膚の乾燥が原因でカサつきやザラつきなどの症状が現われる状態を、乾皮症とも呼びます。

皮脂欠乏症は、主に中高年の方が発症しやすい病気です。皮膚の乾燥だけでなく、かゆみが生じるケースも多く、患部を掻きむしって湿疹になることもあります。冬に発症し、春から夏にかけて症状が軽快することもありますが、基本的には症状がみられるうちに薬による治療を行います。

皮脂欠乏症は、保湿クリームやジェルなどの使用で症状が改善します。

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皮膚のカサつき・粉吹き・ひび割れなどの症状を伴う

症状が出やすい部位 すね、太もも、脇腹、二の腕など
発症しやすい時期 秋から冬
皮膚症状の特徴 ・カサカサする、厚くなる
・皮がポロポロ落ちる
・亀の甲羅のようにひび割れる
・徐々にかゆみが強くなる

皮脂欠乏症になると、皮膚が乾燥してカサカサ・ザラザラした手触りになったり、皮膚の色が白っぽくなったりします。乾燥した状態が続くと、やがて皮膚が厚みを帯びてきます。厚さと硬さを増した皮膚は白い角質となり、フケのようにポロポロと剥がれ落ちる(落屑)ようになります。細かい落屑により、肌が粉を吹いたようにみえる場合もあります。

その後、症状が進行すると、皮膚が亀の甲羅のようにひび割れたり、かゆみが増したりするようになります。また、皮膚の表面にさざ波状や網目状のシワ、紅斑などが現われることもあります。

こうした症状は、すねや太もも、脇腹、二の腕などを中心に広い範囲で現われます。ときに背中や胸にまで症状が拡がることもあります。

発症しやすいタイミングは、秋から冬にかけて(10月から3月下旬あたり)乾燥しやすい時期です。湿度が高くなる夏場には症状が良くなる傾向があります。春を過ぎても症状が軽快しない場合、アトピーや糖尿病などの病気との関連が疑われるため要注意です。

悪化すると強いかゆみ・ジュクジュクした湿疹が生じることも

皮脂欠乏症を放置すると、皮膚のバリア機能が著しく低下します。すると皮膚の下にある知覚神経が敏感になってしまい、かゆみやピリピリとした感覚が強まってしまうのです。この時、患部を掻き壊してしまうことで「皮脂欠乏性湿疹」に発展することがあります。

皮脂欠乏性湿疹とは、乾燥している状態の皮膚が炎症を起こし、湿疹に至った状態を指します。皮脂欠乏性湿疹では、さらに強いかゆみが生じます。強いかゆみによって、夜中に目が覚めることもあります。

さらに症状が進行すると「貨幣状湿疹」と呼ばれる状態に悪化します。貨幣状湿疹では、境界がはっきりしたコイン大の湿疹ができます。患部表面は汁がにじんでジュクジュクとしており、外側には小さな水ぶくれが生じます。この状態にまで発展すると自然治癒は難しく、薬剤を使用した治療が必須になります。

主な原因は加齢に伴う皮脂の減少

皮脂欠乏症の原因は、皮膚の表面を覆う皮脂の減少です。

皮膚は本来、皮脂膜や天然保湿因子、角質細胞間脂質などの細胞によって水分が蓄えられ、乾燥から守られています。この3つの細胞の中で、肌の潤いを保つために特に重要なのは皮脂膜です。皮膚は、皮脂膜の働きによって水分の蒸発が防がれ、乾燥から守られています。これを、肌のバリア機能と呼びます。

しかし、加齢によって皮脂の分泌が減少すると、皮脂膜の働きが徐々に弱まります。皮脂膜の機能低下に伴い、皮膚の水分の蒸発が進んでしまうと、皮膚が乾燥した状態になってしまいます。さらに乾燥が続くと、皮膚の表面の角質層にもひび割れが生じ、そこから水分が漏れ出し、皮脂欠乏症が悪化します。

不十分なスキンケアやアルコールが原因になることも

皮脂が減少する主な原因は加齢です。皮脂欠乏症はこれまで年配の方に多く発症する病気とされてきましたが、近年では若い世代での発症も目立ちます。

若年層に起こる皮脂の減少の原因は、空気の乾燥や不十分なスキンケア、アルコールや香辛料などの刺激物などとされています。また、硬いタオルで肌を擦ったり、熱いお湯に長時間浸かったりすることも乾燥を招く一因です。

皮脂欠乏症は保湿剤で治療する

皮脂欠乏症の治療に有効な成分
ヘパリン類似物質
乾燥肌の治療に用いられる抗炎症血行促進・皮膚保湿剤です。保水・血行促進・抗炎症の3つの作用を持ちます。保湿力の低下した角質層に潤いを与え、構造を修復します。
ヘパリン類似物質が配合されている商品
ヒルドイドフォルテクリーム
皮膚のカサつき、ひび割れ、かゆみといった乾燥・肌荒れの症状を改善する保湿クリームです。皮膚をしっとりと潤す効果を持っています。
ヒルドイドフォルテジェル
乾燥や手荒れ、皮膚のカサつきなどを改善する医療用の保湿剤です。ジェルタイプでありながらべたつきもなく速乾性に優れ、さっぱりとした使い心地です。

皮脂欠乏症の治療には、薬用の保湿剤が有効です。

皮脂欠乏症によって起こるカサつきやかゆみは、すべて乾燥が原因です。そのため、保湿剤を使用して乾燥を防ぎ、皮膚の潤いを保つことで症状が改善します。

皮脂欠乏症に対する有効な成分として、ヘパリン類似物質が挙げられます。ヘパリン類似物質には、肌の乾燥や炎症を和らげる「保水・血行促進・抗炎症」の3つの作用があります。

保水作用は、皮膚の角質層が水分を蓄える働きを増強させ、肌の潤いを保ちます。血行促進作用は、皮膚への血流を促すことで、新たな皮膚細胞の誕生をサポートします。抗炎症作用は、患部の炎症を鎮め、乾燥して荒れた肌を正常な状態へと戻します。

ヘパリン類似物質を高配合した「ヒルドイドフォルテシリーズ」

ヒルドイドフォルテクリームは、乾燥や肌荒れの症状を改善する効果を持った保湿クリームです。一般的なヒルドイド製剤と比較すると、保湿成分であるヘパリン類似物質が1.5倍も多く含まれています。皮脂欠乏症に対する高い効果も認められており、素早く症状を改善します。

ヒルドイドフォルテジェルは、ジェルタイプの保湿剤です。医療用として用いられており、乾燥しやすい肌環境を根本から改善する効果を持ちます。べたつきもなく、さっぱりとした使い心地であるため、夏場でも快適に使用できます。

皮脂欠乏症はスキンケアと保湿で予防する

皮脂欠乏症は、正しいスキンケアと保湿で予防することが可能です。乾燥知らずな肌を保つためにも、特に入浴の方法や入浴後のスキンケアなど以下のことに注力しましょう。

  • 刺激の少ないボディーソープを使用する
  • スポンジは柔らかいものを使用する
  • 体を拭く際にはタオルをそっと当てる
  • 入浴後はすぐにスキンケアを行う
  • 加湿器を利用する

まずお風呂では、洗浄力の強いボディーソープの使用は控えてください。あまりに洗浄力が高い製品は、皮膚にとって必要な皮脂まで洗い流してしまう恐れがあります。皮脂膜を守るためにも、なるべく刺激の少ない石鹸やボディーソープを使用するようにしましょう。

身体を洗う際に、ナイロンタオルやブラシ、たわしなどを使用するのも肌にとって悪影響です。これらのもので肌を強く擦ると角質層が傷つき、皮膚に深刻なダメージが与えられます。身体を洗う時は、よく泡立てた柔らかいスポンジで優しく擦るようにしましょう。

入浴後は、清潔なタオルを肌に当て、余分な水分を拭き取ります。肌をゴシゴシ強く拭くと皮膚を傷めてしまうため、注意しましょう。

お風呂から上がったらすぐにスキンケアを行います。入浴後の皮膚は、一見すると潤っているように見えます。しかし、浴室から出て外気に触れると、その瞬間から一気に乾燥が始まってしまいます。肌の突っ張り感が始まらないうちに、素早く保湿クリームなどで皮膚の水分を閉じ込めましょう。

皮脂欠乏症の予防には、入浴時以外にも乾燥対策を行うことが大切です。空気が乾燥する冬場やエアコンを使用している時などは、加湿器を活用して乾燥を防ぎましょう。正しいスキンケアと保湿を同時に行うことで、効果的に皮脂欠乏症を予防できます。

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