ニゾラールシャンプーの使い方「正しい洗髪方法と頭皮ケア」について
ニゾラールシャンプーの使い方(用量・用法)
下記の用量を守って、丁寧に洗髪を行ってください。
使用頻度 | (1) 脂漏性皮膚炎の治療 … 週2回 (2) フケの予防 … 1〜2週間に1回 (3) 薄毛の予防 … 1〜2週間に1回 |
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治療期間 | (1) 脂漏性皮膚炎の治療 … 2〜4週間 (2) フケの予防 … 期限なし (3) 薄毛の予防 … 最低6ヶ月 |
- ニゾラールシャンプーの注意事項
- <使用に関して>
疾患による皮膚症状が重く、患部に著しいびらんや潰瘍がある場合には使用しないでください。 - <使用禁忌>
下記に該当する方は使用しないでください。
ケトコナゾールに過敏症がある - <使用注意>
下記に該当する方は使用前に医師に相談してください。
妊娠中 - <併用禁忌薬>
特にありません。
ニゾラールシャンプーは症状によって使い方が異なります。頭皮の状態を効率良く改善するには、用途に合わせた用法用量を正しく守りましょう。
使用頻度と使用期間の目安について
脂漏性皮膚炎の場合、ニゾラールシャンプーの使用頻度は週に1〜2回です。使用期間の目安は最大4週間となります。毎日使うと、有効成分を過剰に摂取した状態になりトラブルの原因となるため控えましょう。
フケやAGA(薄毛の進行)の予防が目的であれば、ニゾラールシャンプーの使用頻度は、1〜2週に1回程度です。
フケを予防する場合は、症状が治まったと実感できるまで継続して使用します。薄毛の進行を予防する場合は、少なくても6ヶ月を目安として使用を継続します。
使用前に適量を手のひらで軽く泡立てる
ニゾラールシャンプーを手に取ったら、そのまま髪で泡立てるのではなく、手のひらで軽く泡立ててから使いましょう。
ニゾラールシャンプーを使う量の目安は、1回あたり手のひらに落として100円から500円玉程度です。髪の量や状態によって、ニゾラールシャンプーの量を調節してください。
効果を期待して、1度に適量以上を使ってはいけません。ニゾラールシャンプーを使いすぎると、必要な皮脂がなくなり、症状の悪化やフケを増加させる可能性があります。
指の腹で優しく頭皮に馴染ませ5分ほど放置
ニゾラールシャンプーを使う際は、指の腹を使って洗いましょう。爪を立てると頭の皮膚に傷がつき、炎症やかゆみ、抜け毛の原因になります。
髪ではなく頭皮に優しく馴染ませる様なイメージです。髪は直接洗ってしまうと傷みやすくなります。頭皮を洗いながら髪に泡がつき、洗い流す程度で十分です。
ニゾラールシャンプーと他のシャンプーとの違いは、洗ったらすぐに流さないことです。5分程度そのまま放置してから洗い流しましょう。
効き目を引き出す洗髪のポイント
ニゾラールシャンプーの効果を引き出すには、正しい方法で洗髪を行うことが大切です。効き目を損なわせないためにも、洗髪のポイントを把握しておきましょう。
シャンプーの泡立ちを良くする洗髪前の下準備
洗髪前に2つの下準備をしておくことで、ニゾラールシャンプーを付けた後の泡立ちが良くなります。
ブラッシングで髪の毛の絡まりをほぐす
ニゾラールシャンプーの泡立ちを良くするために、髪の毛を濡らす前にブラッシングをしておきましょう。櫛ではなくクッション性のあるブラシが適しています。
ブラッシングで髪の絡まりをほぐしておくことで、指の通りも良くなり抜け毛のリスクも減らせます。
シャワーで2〜3分ほど頭を濡らす
ニゾラールシャンプーを使う前に、2〜3分程度シャワーを続けて、しっかり髪の毛や頭皮の予洗いをしましょう。髪が短い場合だと、さっと濡らしてシャンプーを直接つける人がいますが、泡立ちが悪いだけでなく、患部にダメージを与えることにもなりますので避けましょう。
コンディショナー等は毛髪にのみ使用
ニゾラールシャンプーを洗い流した後のコンディショナーやトリートメントは、髪の表面だけにつけるようにしましょう。
コンディショナーやトリートメントが頭皮についてしまうと、毛穴に油分が詰まります。毛穴の詰まりは、フケの元になる炎症や薄毛の進行を促す原因になります。
特に脂漏性皮膚炎などでニゾラールシャンプーを使う場合には、より多くの脂が頭皮に残る可能性が高くなります。
お湯の適温は35〜38℃
洗髪する時のお湯の温度は、35〜38℃程度が適温です。
男性の場合は短髪が多いので、夏の暑い時にさっぱりと水で洗うこともあるかもしれません。しかし、症状の改善に影響が出ますので、日頃から水での洗髪は避けておきましょう。
適温を超える熱いお湯での洗髪も避けましょう。熱めのお湯で洗うとさっぱりするという人もいます。しかし、熱いお湯で洗髪をすると、頭皮を保護するうえで必要な皮脂も洗い流してしまいます。頭皮の皮脂不足による乾燥は、フケの増加に繋がります。
洗髪後は早めに乾かして真菌の増殖を防ぐ
洗髪した後、濡れたままで放置をすると真菌の増殖を招く恐れがあるため、早めに乾かすことが大事です。ニゾラールシャンプーの適応菌種である真菌はいわゆるカビであり、高温多湿な環境で増殖します。
脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌という頭皮の常在真菌が必要以上に増加することで発症します。マラセチア菌を安定させるためにも、ニゾラールシャンプーの使用期間中は洗髪後に早めの乾燥を心がけましょう。
適度に離れた位置からドライヤーで温風を送ることで、頭の皮膚や髪へのダメージを減らせます。頭頂から頭皮を乾かすようにすると効率的です。
ニゾラールと併用すべき低刺激シャンプー
ニゾラールシャンプーを使わない日は、髪や頭皮に刺激の少ない低刺激シャンプーを使うことで、症状を効率良く改善できます。頭皮にやさしいのはノンシリコンシャンプー、頭皮にも髪にもやさしいのはアミノ酸系シャンプーです。男性用シャンプーは洗浄力が高いものが多いので、女性用シャンプーを使うのも良いでしょう。
併用するシャンプーによって、ニゾラールシャンプーを使用している期間中、患部にかかる負担が大きく変わります。多くの人が毎日に近いペースで洗髪をしていますが、使用するシャンプーを正しく選択できているケースは少ないと言われています。