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テグレトールの効果「てんかん、三叉神経痛、躁鬱、効果の発現時間」について

テグレトールの効果と効能

効能・効果
てんかん、躁病、双極性障害、統合失調症、三叉神経痛
(1) てんかんの発作を緩和します。
(2) 躁状態や統合失調症による興奮状態を緩和します。
(3) 三叉神経痛による痛みを緩和します。

テグレトールは脳神経の過剰な興奮を抑え、てんかんの発作を予防・軽減する効果があります。てんかんの種類のなかでも、部分てんかんに対する第一選択薬です。特に高い効果を発揮するのは、大脳の側頭葉で起こる側頭葉てんかんです。

てんかん、躁状態、三叉神経痛を改善

テグレトールの主成分カルバマゼピンは、神経細胞のナトリウムチャネルをブロックし、興奮や痛みの電気信号であるナトリウムイオンを抑えます。脳に直接はたらきかける鎮静作用があるので、てんかん患者に見られる性格の歪みや精神症状を緩和する効果もあります。

テグレトールのてんかん以外の作用には、双極性障害の躁状態や統合失調症の興奮状態の鎮静があります。また、テグレトールは神経性の疼痛を緩和します。このため、三叉神経痛に適応がある唯一の特効薬です。

テグレトールには即効性はありません。効き目を実感できるまで、1週間から数週間かかります。主成分のカルバマゼピンは、服用してから4時間から24時間で最高血中濃度に達します。服用開始から2週間ほどで、濃度が一定に保たれて、効き目が安定するようになります。

てんかんに対するテグレトールの効果

テグレトールは、大脳で局部的に見られる部分発作に対して効果があります。このため、部分てんかんの第一選択薬として処方されています。

部分てんかんは発症する部位によって、側頭葉てんかん、前頭葉てんかん、頭頂葉てんかん、後頭葉てんかんの4つに分類されます。4種類のなかでも、側頭葉てんかんによる複雑部分発作に対して優れた効果を発揮します。

テグレトールは側頭葉てんかんの特効薬とされています。

部分てんかんの3つの発作症状

部分発作の症状は単純部分発作、複雑部分発作、二次性全般化発作の3つに分類され、発作が併発することもあります。
それぞれの特徴および主な症状は以下のとおりです。

単純部分発作
発作時に意識があります。片方の手足や顔に軽いけいれん、つっぱり、しびれ等が起こります。視覚異常(実際にない光や輝く点が見える)、聴覚異常(幻聴、耳が聞こえにくい)、自律神経異常(吐き気や頭痛)など、多彩な症状が見られます。
複雑部分発作
発作時に意識がなくなります。次第に意識が遠のいていき、やがて完全に無意識の状態になります。脱力することはなく、発作中に意味のない動作(口をモグモグさせる、周囲をフラフラと歩き回る、手を叩く等)を繰り返します。患者は発作時の記憶がありません。単純部分発作に続いて起こる場合もあります。
二次性全般化発作
単純部分発作もしくは複雑部分発作の後に、強直間代発作を起こします。強直間代発作(大発作)は代表的なてんかん発作で、意識を失ってけいれんを起こしたり手足がつっぱったりする症状です。強直間代発作は主に全般てんかんの症状ですが、二次性全般化発作のように部分てんかんで起きるケースもあり、判別が難しくなります。

テグレトールを服用することで、上記の発作を予防もしくは軽減することができます。

部分てんかんへの臨床成績

部分てんかんに対するテグレトールの効果は、日本国内で行われたカルバマゼピンの臨床試験で実証されています。

部分発作の改善
症状 症例数 発作消失 改善以上
単純部分発作
(累積%)
12例
(100)
7例
(58.3)
8例
(66.7)
複雑部分発作
(累積%)
30例
(100)
15例
(50.0)
21例
(70.0)
二次性全般化発作
(累積%)
17例
(100)
11例
(64.7)
14例
(82.4)

部分てんかんの臨床試験では、単純部分発作に対して被験者のうち66.7%に改善が見られ、58.3%において発作の消失が確認されました。

同様に複雑部分発作に対しては改善が70.0%、発作の消失が50.0%となり、二次性全般化発作に対しては改善が82.4%、発作の消失が64.7%となりました。

てんかん患者の精神症状に対する効果

テグレトールには、てんかんにともなう性格や精神面での障害を緩和する効果もあります。

テグレトールは、抗てんかん薬のなかで、唯一の三環系構造(成分の仕組みが三環系抗うつ薬と同じ)を持ちます。脳の中枢に直接はたらきかける鎮静作用があるのです。

複雑部分発作は発作が起きる前に、幻覚や妄想、意識障害や情緒不安定など様々な形で精神症状が起こります。発作の後には不安や興奮状態が見られる場合もあります。

てんかん患者は性格の歪みも多く見られ、怒りっぽくなったり暴力的になったりして、周囲とトラブルを起こす原因となります。言動や態度においては言うことが回りくどかったり、細かいことにこだわったりし、コミュニケーションに差し支えが出ることもあります。結果的に、うつ病を併発しやすくなり、抑うつや不眠などの症状をともなうケースもあります。

テグレトールは鎮静作用によって気分を安定させることで、精神症状や性格の歪みを緩和します。

躁状態や興奮状態に対する効果

テグレトールは精神面での過剰な興奮状態を鎮める気分安定薬としても優れた効果を発揮します。双極性障害の躁状態(躁病エピソード)および統合失調症の興奮状態を緩和し、不安定な精神状態を落ち着かせます。

双極性障害の躁状態に対する効果。

双極性障害(躁うつ病)の典型的な症状である躁状態は、気分の高揚が自分で抑制できない状態です。まくし立てるように喋りかけたり、次々と考えが浮かんで過剰とも言えるぐらい積極的な行動をとったりします。

軽度であれば周囲に迷惑をかける程度で済みますが、重症化すると無茶な事をやり出したり高額な買い物をしたりして、社会的地位を損なうような失敗を犯してしまいます。また、感情が高ぶっているため怒りやすく、ちょっとしたきっかけでもカッとなって思わぬトラブルを起こします。

双極性障害(躁うつ病)の場合、第一選択薬として炭酸リチウム(リーマス)が処方されますが、炭酸リチウムで効果がなかったり副作用が強く出た場合に、代替薬としてテグレトールやデパケン等の抗てんかん薬が処方されます。
テグレトールは躁状態に対して炭酸リチウムと同等の有効性があり、なおかつ炭酸リチウムよりも効き目が早く出るのが特徴です。

躁病
症状 全例数 著明
改善
中等度
改善以上
軽度
改善以上
内因性躁病
(累積%)
105例
(100)
42例
(40.0)
72例
(68.6)
88例
(83.8)

双極性障害に対する臨床試験では、被験者のうち83.8%に軽度以上の改善、40.0%にはっきりとした改善が見られました。

統合失調症の興奮状態に対する効果

テグレトールには、統合失調症の陽性症状である、興奮状態を緩和する効果があります。

統合失調症は病気の経過によって前兆期、急性期、消耗期(休息期)、回復期の4段階に分かれます。このうち、急性期に見られる症状が過剰な興奮です。

急性期には幻覚や妄想といった症状が顕著にあらわれます。統合失調症の特徴である、意味不明な言動や異常な行動をとったりするようになります。性格は怒りやすくなり、突然興奮して叫びだしたり暴れだしたりして、しばしば危険な状態になります。

陽性症状が出ている統合失調症患者に対しては、第一選択薬としてエビリファイ等の抗精神病薬が処方されます。抗精神病薬で十分な効き目が出ない場合に、過剰な興奮を抑える気分安定薬として、テグレトールが処方されます。

統合失調症
症状 全例数 著明
改善
中等度
改善以上
軽度
改善以上
統合失調症
(累積%)
77例
(100)
13例
(16.9)
43例
(55.8)
60例
(77.9)

統合失調症に対する臨床試験では被験者のうち77.9%において軽度以上の改善が見られ、さらに55.8%において中等度以上の改善が見られました。

三叉神経痛に対する効果

テグレトールは、顔に激しい痛みを伴う三叉神経痛を緩和する効果があります。

三叉神経痛は、顔に突発的な激痛が走る疼痛疾患です。顔の感覚をコントロールする三叉神経が、周囲の血管から圧迫されることで起きます。原因は物理的なものなので、根本的な治療は外科手術が用いられます。手術以前は、痛みを緩和するため、投薬治療にテグレトールが用いられます。

三叉神経痛
症状 症例数 著効 有効
以上
やや有効
以上
三叉神経痛
(累積%)
35例
(100)
17例
(48.6)
27例
(77.1)
30例
(85.7)

三叉神経痛に対する臨床試験では被験者のうち85.7%においてやや有効以上、77.1%において有効以上、48.6%において著明な効果が確認されました。

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