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リピトールの副作用「肝機能の異常、便秘、うつ」について

リピトールの主な副作用

リピトールは、血中のコレステロールを減少させて動脈硬化などの合併症を予防する高コレステロール血症治療薬です。リピトールの主な副作用として、肝機能検査値異常や胃腸症状などがみられますが、ほとんどの場合は軽度で済みます。

<主な副作用>
胃不快感、かゆみ、手指しびれ、不眠、下痢、胸やけ、便秘、頭痛、全身倦怠感など。

肝機能検査値の異常について

リピトールの副作用として、肝機能検査値の異常が比較的多く報告されています。肝機能検査値の異常が起こりやすい理由は、リピトールの代謝が主に肝臓で行われるためです。

肝機能検査値には、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)やアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GTP)などがあります。検査値が多少悪化する程度であれば基本的に問題ありませんが、場合によっては肝障害が出現する可能性があります。

ASTとALTは、肝臓に障害がおこることで血中に流れる量が増加します。通常はALTよりもASTの方が高い値を示しますが、肝障害があるとASTの方が高くなります。
γ-GTPは肝臓、腎臓、膵臓などに障害があると上昇します。アルコールによって一時的に上昇することがあり、お酒をよく飲む方は数値が高くなります。

症状 症例数 発現率
γ-GTP上昇 203 3.56%
AST上昇 174 3.05%
ALT上昇 126 2.21%
肝機能異常 69 1.21%
肝障害 12 0.21%

リピトールの服用中は、定期的に肝機能検査を行ってください。飲み始めや増量したタイミングから12週までに1回以上、以降は半年に1回くらいのペースで肝機能検査を受けましょう。

便秘や吐き気など胃腸症状の副作用について

リピトールには、低頻度ながら、胃や腸などの消化器にも副作用が発現すると報告されています。消化器系の副作用として最も多く確認されているのは悪心(吐き気)で、発生頻度は0.32%です。その他には、胃の不快感や下痢、便秘なども報告されていますが、いずれも発現頻度は0.2%未満です。

症状 症例数 発現率
悪心 18 0.32%
胃不快感 11 0.19%
下痢 10 0.18%
上腹部痛 9 0.16%
消化不良 8 0.14%
腹部膨満 7 0.12%
便秘 6 0.11%

悪心や嘔吐は、肝炎の初期症状である可能性があります。悪心や嘔吐の副作用が現れたら、リピトールの服用を中止して医師に相談してください。リピトールによる胃腸症状は、肝機能検査値の異常と併せて注意しましょう。

筋肉痛など筋骨格系の副作用について

筋肉痛などの筋骨格系の副作用は、リピトールなどのスタチン系薬剤に共通して注意が必要となります。筋肉痛は、横紋筋融解症などの重大な副作用の初期症状である可能性があります。筋肉痛が出現した際には、医師に相談のうえリピトールの服用を中止するなど適切な対応が必要です。

症状 症例数 発現率
筋痛 25 0.44%
背部痛 6 0.11%
筋骨格硬直 6 0.11%
筋痙縮 5 0.09%
四肢痛 5 0.09%

フィブラート系薬剤、ニコチン製剤、免疫抑制剤、アゾール系抗真菌薬とリピトールを併用した際には、筋肉痛や脱力などの副作用が現れやすくなります。これらの薬とリピトールを併用しなければいけない場合は、筋肉痛などの自覚症状やクレアチンキナーゼ(CK)の上昇に注意してください。CKは、筋細胞に多く存在しており、筋細胞が傷つくことで血中に多く流れ出します。骨格筋や心筋などに障害があるとCKの値が高くなります。

うつなどのその他の副作用について

リピトールは、うつやめまいなどの精神神経系、かゆみや発疹などの皮膚症状といった副作用も報告されています。リピトールの服用によって、体の異変を感じたら医師に相談して適切な処置を受けてください。

うつやめまいなどの副作用

精神神経系に分類されるリピトールの副作用は、うつや浮動性めまい、頭痛、四肢のしびれなどです。浮動性めまいは、体がふわふわと浮いている、またはゆらゆらと揺れているように感じます。
出現頻度は頭痛が0.33%と比較的高く、うつやめまいなどは0.2%未満でした。

かゆみや発疹などの副作用

皮膚症状の副作用は、発疹やかゆみ、紅斑、蕁麻疹などが確認されています。発疹の発現頻度は0.44%と比較的高めですが、その他の皮膚症状は0.1%程度です。皮膚症状は過敏症の可能性がありますので、すぐにリピトールの服用を中止してください。

まれに起こるリピトールの副作用

重症化するおそれがあるリピトールの副作用として、下記のような症状が報告されています。

<まれに起こる副作用>
横紋筋融解症、ミオパチー、免疫介在性壊死性ミオパチー、劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸、過敏症、無顆粒球症、汎血球減少症、血小板減少症、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群(スティーヴンス・ジョンソン症候群)、多形紅斑、 高血糖、糖尿病、間質性肺炎

下記の異常が確認できた時点ですぐに病院で診察を受け、リピトールの服用を中止するか判断を仰ぎましょう。

<注意が必要な初期症状>
筋肉痛や脱力感、手足のしびれ、赤褐色の尿、倦怠感や吐き気、発熱、発疹、皮膚や白目が黄色っぽくなる、血管神経の浮腫や蕁麻疹、発疹やかゆみ、水ぶくれ、皮膚のただれ、咳や息苦しさ、少し動くだけで息切れする

横紋筋融解症、ミオパチー、免疫介在性壊死性ミオパチーは、筋肉痛や脱力感、手足のしびれ、赤褐色の尿などが自覚症状として現れます。免疫介在性壊死性ミオパチーは服用を中止した後も持続することがあります。

劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸は、肝機能が低下することで起こります。発症初期には、倦怠感や吐き気、発熱、発疹、皮膚や白目が黄色くなる、尿が赤褐色になるといった異常が現れます。

血管神経の浮腫や蕁麻疹などの症状があると過敏症が疑われますので、すぐに服用を止めてください。

無顆粒球症や汎血球減少症、血小板減少症といった血液成分の異常は、発熱やのどの痛み、口内炎、倦怠感といった症状が現れます。また、出血しやすくなりますので、鼻血や歯茎からの出血、青あざや血豆といった皮下出血にも注意してください。

発疹やかゆみ、水ぶくれ、皮膚のただれなどの皮膚症状があると、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群(スティーヴンス・ジョンソン症候群)、多形紅斑の可能性が考えられます。皮膚症状の他には、発熱や全身の倦怠感が出現することもあります。

間質性肺炎は、咳や息苦しさや少し動くだけで息切れする、発熱といった症状が出ます。間質性肺炎の発生リスクは、リピトールだけでなくスタチン系薬剤全般にあるとされています。

糖尿病の発症リスクを上昇させる可能性がある

リピトールの副作用として、高血糖や糖尿病が起こることがあります。口の渇きや全身の倦怠感、頻尿など症状が出ていないか注意するとともに、定期的に検査して血糖値を確認しておくことが大切です。

すでに糖尿病を患っている場合は、糖尿病を悪化させることがあります。比較的効き目が弱いスタンダードスタチン、リピトールと同じストロングスタチンでもピタバスタチンは血糖値への影響が少ないとされています。

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