ヤーズの飲み方「飲み忘れ、嘔吐したときの服用方法」について
ヤーズの飲み方(用量・用法)
下記の用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
1回の用量 | 1錠 |
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1日の服用回数 | 1回 |
服用する順番 | 1〜24日 … ピンク色の錠剤 25〜28日 … 白色の錠剤 |
- ヤーズの注意事項
- <使用に関して>
HIV感染および他の性感染症を防止するものではありません。これらの感染防止には、コンドームを使用してください。
喫煙は血栓症、心血管系の障害が発生しやすくなるリスクがあります。使用に際しては禁煙してください。 - <使用禁忌>
下記に該当する方は使用しないでください。
ドロスピレノンまたはエチニルエストラジオールに過敏症がある、高齢者(40歳以上)、未成年者、喫煙者、妊娠中、授乳中、エストロゲン依存性腫瘍(乳癌、子宮内膜癌)、子宮頸癌、異常性器出血がある、血栓症静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患、片頭痛、肺高血圧症、心臓弁膜症、糖尿病、血栓症素因がある、抗リン脂質抗体症候群、肝障害、肝腫瘍、脂質代謝異常、高血圧(軽度除く)、耳硬化症、妊娠中に黄疸、持続性そう痒症、妊娠ヘルペス、腎障害、急性腎不全、手術前4週以内、術後2週以内、産後4週以内 - <使用注意>
下記に該当する方は使用前に医師に相談してください。
乳癌の往診歴がある、乳癌の家族歴がある、乳房に結節がある、血栓症の家族歴がある、子宮筋腫、肥満、耐糖能異常、軽度の高血圧(妊娠中の高血圧の既往も含む)、心疾患、ポルフィリン症、テタニー(筋肉の痙攣)がある、てんかん - <併用禁忌薬>
下記の薬品を服用中の方は使用前に医師に相談してください。
C型慢性肝炎などウイルス血症の治療薬(オムビタスビル水和物、パリタプレビル水和物、リトナビル配合剤など)
ヤーズは毎日一定の時刻に1錠ずつ飲む
ヤーズは、月経が始まった日から毎日一定の時刻に、1錠ずつ服用してください。
ヤーズのシートには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが配合されたピンク色の実薬が24錠、成分が含まれていない白色の偽薬が4錠入っています。月経が始まったら、シートの左上にある錠剤から、毎日1錠ずつ飲んでいきましょう。
ピンク色の実薬を24日間にわたって飲んだら、翌日25日目からの4日間は、白色の偽薬を飲みます。偽薬も飲み終わったら、次の日からは新しいシートの服用を開始してください。
消退出血は休薬期間中に起こる
消退出血、つまり月経は、偽薬を飲んでいる休薬期間に起こります。消退出血は、休薬期間の2日目や3日目から始まることがほとんどで、期間は通常の月経と同じくらいです。
なお、消退出血が続いていても、4錠の偽薬をすべて飲み終わったら、翌日からは新しいシートの実薬を飲み始めましょう。また、休薬期間中に消退出血が起こらなかった場合も、予定通り次のシートを飲み始めてください。
白色の偽薬もすべて飲むべき?
偽薬には卵胞ホルモンや黄体ホルモンなどの成分が含まれていないため、飲まなくてもヤーズの効果に支障が出ることはありません。
偽薬は本来、薬の服用を習慣づけるために作られたものです。4日間の休薬期間を経ても29日目から新しいシートを飲み始めることさえ忘れなければ、無理に偽薬を飲む必要はありません。
ヤーズを飲むタイミングは?
ヤーズを飲むタイミングは、各々で決めましょう。この時間帯なら絶対忘れない、というタイミングで飲むようにしてください。
おすすめは就寝前です。ヤーズを飲むと、副作用で悪心や嘔吐などが起こる場合があります。日中にヤーズを飲んでこうした副作用が現れると、仕事や学業に支障を来たします。そのため、副作用が現れてもすぐに横になって眠ることができる就寝前に飲むのがおすすめです。
ヤーズは、毎日一定の時刻に飲まなければ、正しい効果が発揮されません。飲み忘れを防ぐためにも、リマインダーアプリなどを活用するとよいでしょう。
ヤーズを飲み忘れた場合の対処法
ヤーズの実薬を飲み忘れてしまった際は、飲み忘れに気付いた時点で前日分の1錠をすぐに服用してください。当日の錠剤も、通常の服用時間に飲みましょう。つまり、飲み忘れに気付いた日はヤーズの実薬を1日2錠飲むことになります。
実薬を2錠以上飲み忘れてしまった場合は、飲み忘れに気付いた時点でまず1錠を服用し、当日の錠剤もいつもの服用時間に飲みます。この場合は、すべての錠剤の飲み終わり予定日が当初の予定から遅れてしまいます。
偽薬を飲み忘れた場合の対処法
休薬期間中、白色の偽薬を飲み忘れてしまった場合は、飲み忘れた分を1回飛ばし、当日分の1錠だけ服用するようにしましょう。
この場合、偽薬が1錠余ることになります。しかし、4日間の休薬期間を終えたら、偽薬が余っていようが翌日からは新しいシートを飲み始めてください。
ヤーズを飲んだ後で吐いてしまった場合の対処法
ヤーズを服用すると、副作用で悪心や嘔吐などを起こすおそれがあります。
もしヤーズを服用した後に吐いてしまった場合は、それが服用後2時間以内であるなら、できるだけすみやかにもう1錠服用してください。嘔吐がヤーズ服用から2時間を過ぎている場合は、翌日の定時にいつも通り飲みましょう。
もし24時間以上にわたって嘔吐や下痢などの症状が続いた場合は、ヤーズの成分が身体に吸収されていない可能性が考えられます。この場合はヤーズの服用を中断し、回復後に飲み忘れた時と同じ飲み方で服用を再開しましょう。