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カナグリフロジンが配合されている通販商品

カナグリフロジンの最新ニュース

カナグリフロジンの有用性に関するニュースや最新の研究論文を紹介します。

本剤は2型糖尿病治療薬およびそれにともなう慢性腎臓病に適応があります。適応疾患の他にも、最近の臨床データにより、新たな効果が示唆されています。

カナグリフロジンをはじめとするSGLT2阻害薬は、様々な潜在的効果が見込まれ、研究が進められています。

『カナグリフロジン、糖尿病による腎機能の低下を遅らせて早期の糖尿病性腎症の治療に寄与』

カナグリフロジンは、早期の「糖尿病性腎症」に対する有用性が期待されています。糖尿病性腎症は糖尿病と合併する腎機能障害で、本剤の適応疾患である慢性腎臓病の前段階です。尿中にタンパク質が漏れ出し、「タンパク尿」という症状が出ます。悪化すると慢性腎臓病のみならず、人工透析を必要とする腎不全に至る可能性もあります。

2024年、日本国内で早期の糖尿病性腎症患者を対象とした臨床試験が実施されました(Satoshi Miyamoto et al., 2024, [リンク])。微量のタンパク尿が確認された患者に対し、カナグリフロジンと他の糖尿病治療薬を比較投与しました。

その結果、カナグリフロジンは他の糖尿病治療薬と比較して、タンパク尿を30.8%減少させることが示されました。タンパク尿が30%以上減少すると、将来、腎不全や重度の腎機能障害になるリスクが低下することが明らかになっています。

今回の臨床試験は、カナグリフロジンが早期糖尿病性腎症の治療、および腎機能障害の悪化予防に有用である可能性を示唆しました。

カナグリフロジンの禁忌事項

下記に該当する方はカナグリフロジンを使用しないでください。

カナグリフロジンを含んだ薬で過敏症(薬物アレルギー)を起こしたことがある方

過敏症はカナグリフロジンに限らず、全ての医薬品において起こり得るアレルギー症状です。カナグルなど、カナグリフロジンを含んだ薬を飲んで過敏症を起こしたことがある方は使用できません。該当する方が再度カナグリフロジンを摂取すると、過敏症が重症化するおそれがあります。

重いケトーシス状態(吐き気、甘酸っぱいにおいの息、深く大きい呼吸)の方

ケトーシスとは、血液中にケトン体という物質が増えた状態です。ケトン体は糖尿病などで糖質をエネルギーに変えられなくなると、代わりにエネルギーとなって働きます。ただしケトン体は、過剰に増加すると血液が酸性に傾いてしまいます。
重いケトーシス状態の方は、カナグリフロジンの服用によってケトアシドーシス(血液が酸性で危険な状態)に陥る可能性があります。

糖尿病性の昏睡もしくはその前兆(前昏睡)がある方

糖尿病による昏睡もしくは前昏睡の患者は、点滴やインスリンによる治療が必要です。カナグリフロジンの使用には適していません。

重症の感染症、手術前後、重度の外傷がある方

大怪我、手術前後、重症感染症の併発に該当する糖尿病患者は、インスリン注射による血糖コントロールが必要です。カナグリフロジンの使用には適していません。

カナグリフロジンの働きと効果

効能・効果
2型糖尿病、2型糖尿病を合併する慢性腎臓病
(1) 食事療法および運動療法で十分な効果が得られなかった場合に有効です。
(2) 末期腎不全や透析施行中の場合を除く慢性腎臓病に有効です。

一般名:カナグリフロジン

SGLT2阻害薬という種類の糖尿病治療薬です。2型糖尿病およびそれにともなう慢性腎臓病の患者に処方されます。腎臓での糖の再吸収を阻害し、糖を尿とともに排出することで血糖値を下げます。利尿作用もあり、体内の余分な水分を排出することで、腎臓を保護します。慢性腎臓病においては、腎不全および透析治療のリスクを軽減し、患者のQOL(生活の質)向上に寄与します。

カナグリフロジンは、SGLT2というタンパク質の働きを邪魔します。SGLT2は、腎臓で尿を作る過程で糖やナトリウムを「再吸収」します。再吸収は血液から尿を作る過程で、体に必要なものを排泄しないための働きです。一方、糖尿病では糖が、腎臓病ではナトリウムが過剰に溜まっています。本剤がSGLT2の再吸収をあえて邪魔することで、これらを解消できます。

カナグリフロジンは血糖値を下げるとともに、体重の減少にも寄与します。糖尿病にともなう肥満に対し、減量効果が示唆されています。本来は適応外使用となりますが、メディカルダイエット目的で自由診療にて処方している医療機関もあります。

2型糖尿病および慢性腎臓病に対する作用機序

カナグリフロジンは腎臓にあるSGLT2を阻害し、糖やナトリウムの再吸収を抑制します。

再吸収とは、腎臓で血液をろ過して尿をつくる過程で、体に必要な成分を再び血液に戻す働きのことです。血液をろ過した直後の「原尿」には糖やナトリウムなど多くの必要成分が含まれており、腎臓内の「輸送体」と呼ばれるタンパク質がそれらを回収します。

SGLT2は、このうち糖やナトリウムを再吸収する役割を持つ輸送体です。カナグリフロジンはその働きを阻害し、糖やナトリウムの再吸収を抑えることで「血糖降下作用」と「腎保護作用」を発揮します。

血糖降下作用

カナグリフロジンは糖の再吸収を抑制することで、血糖値をコントロールする働きを示します。

2型糖尿病は、インスリン(糖の利用を助けるホルモン)の働きが弱まり、血液の中に糖が必要以上に増えてしまう状態です。カナグリフロジンを使うと、腎臓で吸収されるはずだった糖が血液に戻らず、尿と一緒に体の外へ排出されます。その結果、体の中の余分な糖が減り、血糖値をコントロールできるようになります。

カナグリフロジンの血糖降下作用は、インスリンを増やしたり強めたりする薬とは異なります。そのため、他の糖尿病治療薬に比べて、血液中の糖が下がりすぎてしまう低血糖の危険は少なくなります。

腎保護作用

カナグリフロジンはナトリウムの再吸収を抑制することで、腎臓を守る働きを示します。

2型糖尿病によって血液中のブドウ糖が過剰量になると、腎臓内で血液をろ過する毛細血管(糸球体)に損傷を与えます。糸球体が血液をろ過する働きが低下し、体内に水分や老廃物が溜まっていきます。血液中の水分が増えると血圧が上がり、糸球体への圧力(糸球体内圧)も上がって腎臓に負担がかかります。

カナグリフロジンがナトリウムの再吸収を阻害すると、体内の余分な水分が排出されます。ナトリウムには水分を引き寄せる性質があるため、尿に移動すると血液中の水分も一緒に引き出され、尿量が増えるのです。余分な水分が体外に出ることで血圧が下がり、糸球体内圧も低下して腎臓への負担が軽くなります。

2型糖尿病および慢性腎臓病への効果を示した臨床データ

カナグリフロジンの効果は、2型糖尿病および慢性腎臓病において、それぞれ臨床試験で示されています(17. 臨床成績, 医療用医薬品:カナグル, 添付文書情報, [リンク])。

いずれの試験も、被験者をランダムに2つの群(グループ)に分け、一方にはカナグリフロジン100mgを、もう一方にはプラセボを投与しました。プラセボは薬効の無い偽薬で、比較対象として用いられました。それぞれ1日1回、定められた期間に投与が行われました。

2型糖尿病に対する臨床試験

この試験では、腎臓で行われる糖の再吸収を阻害する割合を24時間平均で算出しました。
プラセボとの比較結果は以下の通りです。

24時間の平均腎糖再吸収阻害率の比較
薬剤 糖の再吸収阻害率
プラセボ(偽薬) 11.6%
カナグリフロジン 57.1%

再吸収阻害率はプラセボの5倍以上となり、カナグリフロジンが糖の再吸収を大幅に抑える効果が示されました。

また、糖尿病の指標であるHbA1cと空腹時血糖値においても、プラセボとの比較検証が行われています。

HbA1c
測定前のおよそ1~2ヶ月の平均的な血糖状態を知ることができる数値。血糖値の高い状態が続くと、HbA1cの値は高くなる。
空腹時血糖値
食事を摂らずに測定した血糖値。食事による血糖の上昇がない状態で測ることで、よりフラットな数値を知ることができる。
各指標における投与前後の変化量とプラセボとの差
指標 プラセボ群 カナグリフロジン群 プラセボとの差(改善値)
HbA1c ↑ +0.29% ↓ -0.74% ↓ -1.03%
空腹時血糖値 ↑ +3.7mg/dL ↓ -31.6mg/dL ↓ -35.3mg/dL

青字↓は改善、赤字↑は悪化を示す

プラセボと比較した改善値は、HbA1cにおいては1.03%、空腹時血糖値においては35.3mg/dLでした。この結果は、カナグリフロジンがHbA1cおよび空腹時血糖値を明確に改善する効果を示しています。

2型糖尿病にともなう慢性腎臓病に対する臨床試験

この試験で対象になったのは、2型糖尿病によってすでに腎機能がある程度低下している患者です。

被験者には、カナグリフロジンとプラセボをそれぞれ104週間投与しました。
評価基準として、期間中に被験者の腎機能障害が重度に悪化した割合を比較しました。
プラセボとの比較結果は以下の通りです。

プラセボと比較した変化量
薬剤 重度腎障害の割合
プラセボ 29.5%
カナグリフロジン 18.2%

カナグリフロジンはプラセボに比べ、重度腎障害のリスクが11.3%軽減しました。2型糖尿病にともなう慢性腎臓病において、カナグリフロジンが重症化のリスクを軽減する効果が示されました。

体重の減量への効果を示した臨床データ

海外の臨床データでは、カナグリフロジンの減量効果も示されています(K Stenlöf et al., 2013, [リンク])。

被験者には、カナグリフロジンとプラセボをそれぞれ26週間投与しました。
その後、体重の変化量を測定し、比較検証が行われました。

26週間の投与によるプラセボとの比較
薬剤 体重の変化(%)
プラセボ −0.6%
カナグリフロジン −2.8%

結果、カナグリフロジンはプラセボに比べ、体重を2.2%減少させました。
元の体重ごとの減少量をkgで換算すると以下の通りです。

体重ごとの減少量(kg)
元の体重 体重減少量
50kg -1.1kg
60kg -1.32kg
70kg -1.54kg
80kg -1.76kg
90kg -1.98kg
100kg -2.2kg

この結果により、カナグリフロジンは体重減少にも寄与することが示唆されました。

カナグリフロジンが配合されている糖尿病の治療薬
先発薬(国内):カナグル(田辺三菱製薬)
先発薬(海外):インボカナ(ヤンセンファーマ)

カナグリフロジンの副作用

副作用
尿路感染(にょうろかんせん)、症状がないタイプの低血糖、便秘、吐き気、腹痛、食欲不振、めまい、頭痛、低血圧などが報告されています。

重大な副作用
低血糖、脱水、ケトアシドーシス、腎盂腎炎(じんうじんえん)、フルニエ壊疽(ふるにええそ)、敗血症(はいけつしょう)が報告されています。

主な副作用

以下はカナグリフロジンの添付文書(11. 副作用, 医療用医薬品: カナグル, KEGG DRUG, [リンク])に記載されていた副作用の発現率です。

発症頻度:1%以上
感染症および寄生虫症 尿路感染
代謝および栄養障害 症状がないタイプの低血糖
胃腸障害 便秘
腎および尿路障害 尿が近くなる
臨床検査 血中ケトン体増加
発症頻度:0.1〜1%未満
感染症および寄生虫症 カンジダ性亀頭炎、膀胱炎、腟感染、外陰部腟カンジダ症、真菌性性器感染、外陰腟真菌感染
血液およびリンパ系障害 赤血球増加症
代謝および栄養障害 高カリウム血症、高尿酸血症、ケトーシス、食欲減退
神経系障害 フワフワ感じるめまい、特定の体位で起こるめまい、頭痛
耳および迷路障害 グルグル回るようなめまい
血管障害 低血圧、立ちくらみ
呼吸器、胸郭および縦隔障害 呼吸困難
胃腸障害 お腹の張り、腹痛、下痢、口の中の乾燥、胃炎、胃食道逆流性疾患、吐き気、嘔吐(おうと)
皮膚および皮下組織障害 湿疹、かゆみ、発疹、皮膚のただれ、じんましん、中毒性皮疹(ちゅどくせい ひしん)
筋骨格系 筋肉が緊張してこわばる
腎および尿路障害 尿が出にくくなる、精神的な不安による尿意、突然の猛烈な尿意、夜間に尿が多くなる、1日の排尿量が多くなる、糖尿病性腎症、腎機能障害、慢性腎臓病、急性腎障害、末期腎疾患
生殖系および乳房障害 亀頭包皮炎、陰部そう痒症、外陰腟そう痒症
一般・全身障害および投与部位の状態 疲労、空腹、体がだるい、むくみ、口の渇き
臨床検査 血液中の老廃物や尿素の増加、γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加、血液をろ過する機能の低下、微量の血液やケトン体が混じった尿、体重減少、尿量増加
発症頻度:0.1%未満
感染症および寄生虫症 細菌が混じった尿、蜂巣炎(ほうそうえん)、結膜炎、性器カンジダ症、口腔カンジダ症、歯周炎、肺炎、いんきんたむし、外陰部炎、外陰腟炎、カンジダ感染
血液およびリンパ系障害 貧血、白血球増加症
代謝および栄養障害 体内の水分増加、痛風、高血糖、低ナトリウム血症、血液量の減少、代謝性アシドーシス、水分を飲む量の異常増加
神経系障害 脳卒中、糖尿病性ニューロパチー、労働や作業で起こるめまい、味覚異常、末梢性ニューロパチー
眼障害 糖尿病網膜症、網膜症
耳障害 耳鳴、突発性難聴
心臓障害 狭心症、不安定狭心症、心房細動、うっ血性心不全、冠動脈疾患、動悸、脈が速くなる、心室性期外収縮、急性冠動脈症候群
血管障害 高血圧
呼吸器障害
胃腸障害 腹部不快感、上腹部痛、慢性胃炎、嚥下障害(えんげしょうがい)、いぼ痔、過敏性腸症候群
肝障害 肝機能異常
皮膚障害 かぶれ、薬疹、全身性の皮疹・皮膚病変・かゆみ、糖尿病による足の障害・症状
筋骨格障害 背部痛、筋力低下
腎および尿路障害 腎結石症、中毒性ネフロパシー、タンパク尿、尿失禁
生殖器障害 良性前立腺肥大症、腟分泌物、勃起不全
一般・全身障害および投与部位の状態 無力症、胸部不快感、悪寒、注射部位内出血
臨床検査 血中重炭酸塩減少(けっちゅう じゅうたんさん えんげんしょう)、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、血中乳酸脱水素酵素増加(けっちゅう にゅうさんだっすいそこうそ ぞうか)、血中カリウム増加、ヘマトクリット増加、赤血球数増加、タンパク尿 / クレアチニン比増加、肝酵素上昇
傷害 転倒、上腕骨骨折
発症頻度:不明
神経系障害 失神

主な副作用として、尿中に糖が排出されることに起因する尿路感染や性器感染(カンジダ症など)が報告されています。これは尿に含まれる糖が尿路に残り、常在菌であるカンジダが過剰に増えて起こります。

他にも血糖降下作用が強く出すぎることで低血糖が起こるおそれがあります。低血糖になったら、糖分(砂糖など)を摂るようにしてください。α-グルコシダーゼ阻害薬との併用時にはブドウ糖を摂取してください。

副作用の症状が気になる場合や長引く場合は、医師に相談しましょう。

重大な副作用

以下のような重大な副作用が、ごくまれな頻度で報告されています。万が一、体調に異変を感じた場合は、すぐに医師や薬剤師に相談してください。

低血糖

血液中の糖分が急激に減少した状態です。低血糖の初期症状として、手足の震え、冷や汗、脱力感、空腹感などが出ます。

脱水

本剤は利尿作用があるため、脱水症状を起こすおそれがあります。喉が渇く、体重が減る、立ちくらみ、めまい、疲れやすい、体に力が入らない、手足がつる等の症状が出ます。

ケトアシドーシス

血液中のケトン体が増え、血液が酸性になる状態です。意識の低下、吐き気、嘔吐、腹痛、呼気のフルーツ臭などの症状が出ます。悪化すると昏睡や意識障害を起こして死に至ることもあります。

腎盂腎炎(じんうじんえん)

腎盂(腎臓で尿をためておく所)およびその周辺組織が細菌感染により炎症を起こす状態です。寒気、ふるえ、発熱、背中を叩くと痛い等の症状が出ます。放置すると敗血症に進行します。

フルニエ壊疽(ふるにええそ)

下腹部から性器・肛門周辺にかけての組織が壊死する、重篤な感染症です。患部が赤~赤紫色に腫れて突発的に痛み、発熱や体のだるさをともないます。急速に進行するため、早期の診断が必要です。

敗血症(はいけつしょう)

感染症の細菌が増殖し、体内の臓器が機能不全となる重篤な状態です。発熱、寒気、脈が速くなる、体がだるい等の症状が出ます。集中治療室(ICU)での治療および全身管理が必要です。

カナグリフロジンの使用上の注意点

この項目では、カナグリフロジンの使用に際して特に注意が必要な方や、併用に注意すべき薬について説明します。該当する方や併用薬がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。

使用に注意が必要な人

重い心不全のある方

安静にしているときでも息苦しさや疲れを感じるような重い心不全がある場合には注意が必要です。該当する患者においては本剤の使用経験が少なく、安全性が確立されていません。

低血糖になりやすい障害・状態の方
  • 脳下垂体機能不全または副腎機能不全
  • 栄養失調、飢餓、不規則な食事、食事量の不足、衰弱といった状態
  • 激しい筋肉運動を行う
  • アルコールを過度に摂取する

上記に当てはまる方は、本剤によって低血糖のリスクが上がります。

脱水を起こしやすい方
  • 血糖値が極めて不安定
  • 高齢者
  • 利尿剤を服用している

本剤は利尿作用があり、体内の水分が減りやすくなります。上記に当てはまる方は、脱水症状のリスクが上がります。

尿路や性器の感染症がある方

症状を悪化させるおそれがあります。

重度の腎機能障害もしくは末期(透析中)の腎不全の方

2型糖尿病に対する治療効果は期待できません。

腎機能障害および腎不全に対しては、本剤の腎保護作用が十分に得られない可能性があります。また、本剤投与中にeGFRが低下することがあり、腎機能障害が悪化するおそれがあります。

中等度の腎機能障害の方

2型糖尿病に対する本剤の治療効果が十分に得られない可能性があります。

重度の肝硬変の方

高度の肝硬変と診断される患者に対しては、臨床試験が行われておらず、有効性や安全性が確立されていません。

妊婦または妊娠している可能性のある女性

インスリンによる治療が必要であり、本剤の投与は適していません。動物実験(ラット)では、胎児の腎盂・尿細管の拡張が報告されています。

授乳婦

本剤の使用期間中は授乳を控えましょう。動物実験(ラット)では乳汁への移行が確認されており、乳児の体重増加抑制、腎盂(じんう)・尿細管の拡張が報告されています。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していないため、有効性や安全性が確立されていません。

高齢者

一般に生理機能が低下していることが多いため、脱水症状(口の渇き等)の認知が遅れるおそれがあります。少量から飲み始めるなど、慎重に服用する必要があります。

併用に注意が必要な薬

糖尿病用薬
  • スルホニルウレア剤
  • 速効型インスリン分泌促進薬
  • α-グルコシダーゼ阻害薬
  • ビグアナイド系薬剤
  • チアゾリジン系薬剤
  • DPP-4阻害薬
  • GLP-1受容体作動薬
  • インスリン製剤等

他の糖尿病治療薬と併用すると、血糖降下作用が強まって低血糖が起こりやすくなります。特にインスリン製剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤を服用している場合は減量を検討してください。

血糖降下作用を増強する薬剤
  • β-遮断剤
  • サリチル酸剤
  • モノアミン酸化酵素阻害剤等

β-遮断剤は高血圧、狭心症、不整脈といった心血管疾患の治療に用いられる薬です。サリチル酸剤は抗炎症薬(解熱鎮痛剤)です。モノアミン酸化酵素阻害剤はパーキンソン病の治療薬です。併用する際には血糖値を確認しながら慎重に行ってください。

血糖降下作用を減弱する薬剤
  • アドレナリン
  • 副腎皮質ホルモン
  • 甲状腺ホルモン等

これらはいずれも体内で作られるホルモンを製剤化したものです。アドレナリンはアナフィラキシーおよび気管支けいれんの治療薬です。副腎皮質ホルモンはステロイド製剤のことであり、主に抗炎症薬や免疫抑制薬として用いられます。甲状腺ホルモンは、甲状腺疾患の治療薬です。併用する際には血糖値を確認しながら慎重に行ってください。

ジゴキシン

主に心不全や不整脈の治療に用いられる薬です。本剤との併用により、ジゴキシンの作用が強まるおそれがあります。本剤300mgによってジゴキシンの最高血中濃度が36%上昇し、AUC(血中濃度×持続時間)が20%上昇したとの報告があります。ジゴキシンの副作用にご注意ください。

本剤の代謝を促す薬
  • リファンピシン
  • フェニトイン
  • フェノバルビタール
  • リトナビル

リファンピシンは、結核やハンセン病などの治療に用いられる抗生物質です。フェニトインおよびフェノバルビタールは抗てんかん薬、リトナビルは抗HIV薬です。上記のうちリファンピシンとの併用により、本剤の最高血中濃度が28%低下し、AUCが51%低下したとの報告があります。これらの薬との併用により、本剤の効果が弱まる可能性がありますのでご注意ください。

利尿作用がある薬
  • ループ利尿薬
  • サイアザイド系利尿薬等

ループ利尿薬は心不全や腎不全にともなうむくみ、高血圧の治療に用いられる薬です。サイアザイド系利尿薬は高血圧の治療薬です。本剤との併用により、利尿作用が増強されるおそれがあります。必要に応じて利尿薬の量を調整するなど、慎重に治療を行ってください。

リチウム製剤

躁病および躁うつ病の躁状態の治療に用いられる気分安定剤です。本剤によってリチウムの濃度が下がり、効果が弱まるおそれがあります。

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