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イソトレチノインが配合されている通販商品

イソトレチノインの禁忌事項

下記に該当する方はイソトレチノインを使用しないでください。

妊婦または妊娠している可能性がある女性

胎児に先天異常、流産、早産、死産を引き起こすおそれがあります。

妊娠予定がある女性や服用期間中に妊娠し得る女性

本剤の服用期間中に妊娠する可能性がある女性も使用すべきではありません。

イソトレチノインに対して過敏症の病歴がある方

過敏症はイソトレチノインに限らず、全ての医薬品において起こり得るアレルギー症状です。アキュテインなどイソトレチノインを含んだ薬を飲んで過敏症を起こしたことがある方は使用できません。該当する方が再度イソトレチノインを服用すると、過敏症が重症化するおそれがあります。

イソトレチノインは下記の薬と併用できません

テトラサイクリン系抗生物質
  • ドキシサイクリン塩酸塩(先発薬:ビブラマイシン)
  • ミノサイクリン塩酸塩(先発薬:ミノマイシン)
  • テトラサイクリン塩酸塩(先発薬:アクロマイシン)等

先発薬のアキュテインにおいて、テトラサイクリン系抗生物質との併用により偽脳腫瘍(良性頭蓋内圧亢進症)が報告されています。偽脳腫瘍は、頭蓋内圧が上がって頭痛や視覚障害を引き起こす疾患です。

セントジョーンズワート含有製品

セントジョーンズワートはホルモン避妊薬の効果を下げる可能性が示唆されています。セントジョーンズワートを使用した女性による妊娠が報告されています。避妊効果に影響するため併用は避けるべきです。

ビタミンA含有製品

本剤とビタミンAは同じ毒性があり、併用によって副作用が強まるおそれがあります。

イソトレチノインの働きと効果

効能・効果
難治性のニキビ
(1) 他の治療法が有効でない場合のニキビを治療します。

一般名:イソトレチノイン

通常の治療法で改善が見られない「難治性ニキビ」に用いられる内服薬です。他剤では作用が及ばない皮脂腺を縮小させることで、ニキビの原因である「皮脂の過剰分泌」を抑えます。適切な治療を行えば、治療終了後も皮膚が正常に機能し、ニキビの再発が抑制されます。

イソトレチノインは日本で承認されておらず、自由診療のクリニックでのみ処方されています。一方、米国FDAでは重症ニキビの第一選択薬として承認されており、欧米の医療機関で広く処方されています。

重症化したニキビは、炎症による腫れが広がり、周囲にある皮脂腺も大きくなります。炎症は抗生物質で抑えられますが、皮脂腺の肥大はイソトレチノインでなければ抑えられません。

重度のニキビ患者を対象とした臨床試験においては、イソトレチノインが通常のニキビ治療法(抗生物質と塗り薬の併用)より明確に優れた効果を示しました。平均ニキビ減少率は、通常のニキビ治療法がおよそ5割、イソトレチノインはおよそ9割でした。

3つの働きで難治性ニキビをしっかり治療

イソトレチノインが難治性ニキビに高い効果を発揮する理由は、ニキビの根本原因へ多角的にアプローチできる点にあります。以下の3つの働きが相乗効果を生むことで、この薬単独での治療を可能にしているのです。

  • 皮脂腺を縮小させる
  • ニキビの炎症を緩和する
  • ターンオーバーを促進する

皮脂腺を縮小させる

イソトレチノインは、皮脂腺を小さくして皮脂の分泌を大幅に抑えます。

経口内服されたイソトレチノインは、皮脂腺の細胞にある「受容体」と結びつきます。これにより受容体が活性化し、細胞が行う転写という働きを調節します。転写の調節により、アポトーシス(細胞が自らを死滅させる働き)を誘導します。加えて、細胞の増殖過程における「分裂」を抑制します。

細胞の数が増加から減少に向かい、肥大した皮脂腺が縮小します。患部全体で皮脂の分泌量が抑えられ、多数できたニキビも次第に減っていきます。

ニキビの炎症を緩和する

イソトレチノインは、ニキビが炎症を起こす複数の原因に直接アプローチすることで、赤みや腫れを緩和します。

ニキビが炎症化する原因の一つに、皮脂の酸化があります。紫外線を浴びることによって皮脂が酸化すると、ニキビが炎症化します。イソトレチノインは、抗酸化作用によって皮脂の酸化を防ぎます。

イソトレチノインには、免疫反応をコントロールする働きもあります。免疫反応による炎症性サイトカインを抑制し、抗炎症作用を示します。

加えてイソトレチノインは、ニキビの原因菌であるアクネ菌に対して殺菌作用を示します。これにより、アクネ菌の増殖による炎症化を防ぎます。

これらの働きによって、ニキビの炎症化による赤みや腫れが緩和されます。

ターンオーバーを促進する

イソトレチノインは、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)を正常化して新たなニキビの発生を防ぎます。

ターンオーバーが遅れると、皮膚の表面に古い角質が残り続けます。角質が毛穴に剥がれ落ちると、皮脂で固められて大きくなります。これが毛穴づまり(角栓)となり、毛穴の内部に皮脂を溜めてニキビを引き起こします。

ターンオーバーは、ビタミンAによって促進されます。ビタミンAは皮膚の内側にある「真皮」を活性化させ、ターンオーバーによって皮膚細胞を生まれ変わらせる働きがあります。

イソトレチノインは、ビタミンAの働きを高める「ビタミンA誘導体」です。その中でも生理活性が強い「レチノイン酸」の一種であり、ビタミンAのターンオーバー促進作用を飛躍的に向上させます。

イソトレチノインを継続服用することで、ターンオーバーが正常化します。治療完了時には、ニキビが起こりにくい健全な肌へと回復します。

臨床試験では患者のニキビ総数がおよそ9割減少

イソトレチノインによる難治性ニキビの治療効果は、海外で行われた比較試験によって証明されています(Clinical and Microbiological Comparisons of Isotretinoin vs. Tetracycline in Acne Vulgaris[リンク])。

この試験では、以下の2つの治療法を比較しました。

比較された治療法
  • イソトレチノイン群:イソトレチノインの内服薬のみで治療
  • 併用療法群:一般的なニキビ治療である「抗生物質」と「アダパレン*」を併用して治療

※アダパレンはニキビの初期症状である毛穴詰まりを治す塗り薬です。

中等度から重度の炎症性ニキビ患者が、この2つのグループにランダムに分けられ、6ヶ月後のニキビ減少率が測定されました。

6ヶ月の比較試験におけるニキビ減少率
性別 イソトレチノイン群 併用療法群
男性 87.3% 43.3%
女性 90.6% 62.5%

併用療法群のニキビ減少率は平均約5割にとどまり、著しい改善が見られた患者はいませんでした。

一方、イソトレチノイン群では平均で約9割ものニキビが減少し、大きな差を見せました。さらに、患者のおよそ2割(20.8%)は炎症性ニキビが完全に消失し、非炎症ニキビも10個未満にまで改善。中には、6ヶ月を待たずに治療を完了できた患者も1名いました。

イソトレチノインが配合されている難治性ニキビの治療薬
先発薬:アキュテイン(ロシュ)
後発薬:トレティヴァ(インタス)

イソトレチノインの副作用

副作用
皮膚や唇の乾燥、ドライアイ、筋肉や関節の痛み、鼻血などが報告されています。

重大な副作用
胎児の先天異常、うつ病、希死念慮、自殺企図、特発性頭蓋内圧亢進症、てんかん発作、脳卒中、潰瘍性大腸炎、クローン病、急性膵炎、薬物性肝障害、骨粗鬆症、筋肉損傷、聴覚障害、角膜混濁、夜間視力低下、白内障、ショック、アナフィラキシーなどが報告されています。

主な副作用

以下は米国の医療機関であるメイヨー・クリニックのイソトレチノイン患者向け情報(Side Effects, Isotretinoin (oral route), [リンク])に記載されていた副作用の発現頻度です。

頻度:多い
皮膚 乾燥、炎症、皮むけ、感染症、発疹
乾燥、皮むけ、赤み、灼熱感、痛み
ドライアイ、充血、かゆみ、灼熱感
筋骨格 骨や関節の痛み、歩行困難
鼻血
頻度:まれ
精神症状 うつ、希死念慮、自殺企図、行動の変化
視界のぼやけやその他の視覚の変化、目の痛みや圧痛、日没後または日の出前の視力低下
筋骨格 腰痛、筋肉の痛み、圧痛、または硬直
消化器 歯茎の出血または炎症、重度の下痢、吐き気、直腸出血、重度の胃痛、おう吐
神経症状 継続的もしくは激しい頭痛
肝臓 黄色い目や肌(黄疸)
頻度:不明
皮膚 水ぶくれ、皮むけ、たるみ、灼熱感、刺痛、不規則な黄色の斑点またはしこり、青白い肌、赤み、中心が紫色の赤み、赤い斑点、痛み、かゆみ
全身 発熱、悪寒、身長の減少、感染による炎症、胸部と胴体に突然ひどいニキビが現れる、まぶた・顔・唇・手・下肢・足の腫れ、首・脇の下・鼠径部のリンパ節の腫れ・痛み・圧痛、異常な疲労感や脱力感、異常な体重増加または減少
循環器 咳、血の混じった咳、胸の痛みや圧迫感、呼吸困難、頻脈、不整脈、動悸、高血圧
呼吸器 嗄声、喉の痛みや灼熱感、発作、くしゃみ、喉の痛み、鼻水、鼻づまり
消化器 黒いタール状の便、膨満感、便秘、嚥下困難、胸焼け、消化不良、食欲不振、水様性または血性下痢、唇・舌・口の中にできる傷・潰瘍・白い斑点
耳鳴り、耳の中で鳴る雑音、耳の痛み、聴力の喪失または変化
目からの分泌物、過度の涙、複視、目や頬骨の周りの痛みや圧痛、充血、太陽光に対する敏感さ(羞明)
神経症状 会話が困難もしくは不可、突然ろれつが回らなくなる、めまい、失神、突然の意識喪失、突然の協調運動障害
精神症状 混乱、極度の身体的または精神的負荷
筋骨格 骨の圧痛または痛み、骨折または治癒の遅れ、腕・脚・顔の筋肉を動かすことができない、関節の赤み・硬直・腫れ、筋肉のけいれん、筋肉痛、筋力低下、四肢・股間・ふくらはぎの痛み
泌尿器 血尿、濁った尿、濃い色の尿、膀胱のコントロールの喪失、排尿痛、排尿困難
血液 異常な出血やあざ
爪の緩み、爪の周りの赤みや痛み
過敏症 じんましん、かゆみ、または皮膚の発疹
感染症 性器ヘルペス、口唇ヘルペス
その他 子供の正常な成長の欠如または遅延

主な副作用は、皮膚・唇・目の乾燥やニキビの一時的な悪化(好転反応)などです。乾燥は、皮脂の分泌を抑制することにより皮膚の水分も減少するために生じます。好転反応は、イソトレチノインが皮膚のターンオーバーを促すことで、皮膚の奥にあった炎症や角栓が表面化する状態です。好転反応は一時的な症状ですが、乾燥は治療期間中継続するため、保湿などの対策が必要です。

重大な副作用

以下のような重大な副作用が、ごくまれな頻度で報告されています。万が一、体調に異変を感じた場合は、すぐに医師や薬剤師に相談してください。

胎児の先天異常

妊娠中に本剤を服用すると、量や服用期間に関わらず、胎児に重度の先天異常が生じるおそれがあります。イソトレチノインはこのリスクが非常に高く、厚生労働省においても注意喚起がなされています(本剤(ACCUTANE)(わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬)に関する注意喚起について[リンク])。

先天異常は、胎児の死亡、流産、早産のリスクも高めます。具体的に報告されている先天異常には、頭蓋骨の異常、耳の異常(無耳症、小耳症、外耳道欠損など)、目の異常(小眼球症など)、顔面異形成、口蓋裂などの外部異常があります。

また、中枢神経系(脳の異常、小脳奇形、水頭症、小頭症、脳神経欠損など)、心血管系、胸腺、副甲状腺ホルモン欠損などの内部異常も報告されています。IQが85未満のケースも、明らかな中枢神経系の異常の有無にかかわらず報告されています。

本剤の服用中に妊娠が判明した場合は、直ちに服用を中止し、医師に相談してください。

深刻な精神障害
  • 重度のうつ病
  • 希死念慮
  • 自殺企図
  • 自傷行為

本剤の服用中または中止後すぐに、うつ病やその他の深刻な精神的問題を発症した患者がいます。症状には、悲しい気分、不安、無関心、怒り、過敏性、睡眠障害、食欲や体重の変化、集中力の低下、友人や家族からの引きこもり、無価値感、自傷行為や自殺念慮が含まれます。自殺企図、自殺、攻撃的・暴力的な行動も稀に報告されています。

重度の脳障害
  • 特発性頭蓋内圧亢進症(とくはつせいずがいないあつこうしんしょう)
  • てんかん発作
  • 脳卒中

特発性頭蓋内圧亢進症は、原因不明で脳内の圧力(脳圧)が高まる疾患です。本剤は脳圧を上昇させる可能性があり、永久的な視力喪失や、まれに死に至ることもあります。ひどい頭痛、かすみ目、めまい、吐き気、嘔吐など、脳圧上昇の兆候が現れた場合は、本剤の服用を中止し、直ちに医療機関を受診してください。他にも、本剤の使用後にてんかん発作や脳卒中が発症した報告があります。

炎症性腸疾患
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病

本剤は、炎症性腸疾患(IBD)のリスクを高める可能性があります。肝臓、膵臓、腸、食道などの内臓が損傷する可能性があり、これらの損傷は使用中止後も改善しない場合があります。症状には、重度の腹痛、胸痛、腸の痛み、飲み込みにくさや飲み込むときの痛み、新規または悪化する胸焼け、直腸からの出血、重度の下痢などがあります。

急性膵炎

血液中の中性脂肪(トリグリセリド)の値が高い、または正常な患者において、急性膵炎が報告されています。まれに、命に関わる出血性の膵炎が報告されています。へそからみぞおちにかけての激しい痛みが、膵炎のサインである可能性があります。

薬物性肝障害

本剤との関連が疑われる肝炎が報告されています。臨床試験では患者の約15%に、肝機能を示す酵素(肝酵素)の値に軽度から中等度の上昇が認められましたが、一部は薬の量を減らしたり、投与を続けたりする中で正常化しました。

骨や筋肉の障害
  • 骨粗鬆症
  • 筋肉損傷

骨量の減少、骨粗鬆症、骨折などが患者や医師から報告されていますが、本剤との因果関係は確立されていません。激しい運動をした患者で、筋肉の損傷を示すCK(クレアチンキナーゼ)の値が上昇したとの報告があり、まれに筋肉の細胞が壊れてしまう横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)も報告されています。筋力の低下や、筋肉に痛みを感じた場合は、深刻な筋肉損傷の兆候である可能性があります。

聴覚障害

本剤服用中の患者に聴覚障害が報告されており、一部の症例では治療中止後も聴覚障害が持続することが報告されています。機序や因果関係は確立されていません。

視覚障害
  • 角膜混濁
  • 夜間視力低下
  • 白内障など

角膜混濁が報告されており、視界が曇ったりぼやけたりします。通常は薬物中止後6〜7週間で完全に解決するか、改善が見られます。夜間視力低下は、夜になるとものが見えにくくなる状態です。一部の症例では治療中止後も持続する可能性があります。発症が突然の場合もあるため、夜間の運転や機械の操作は特に注意が必要です。

その他、白内障、色覚異常、結膜炎、ドライアイ、眼瞼炎、角膜炎、視神経炎、羞明、視覚障害などが挙げられます。

過敏症
  • ショック
  • アナフィラキシー

アナフィラキシー反応やその他のアレルギー反応が報告されています。皮膚のアレルギー反応や、手足の紫斑(あざや赤い斑点)を伴う重篤なアレルギー性血管炎が報告されています。発疹や蕁麻疹、冷汗、息苦しさ、吐き気などの症状が出ます。

イソトレチノインの使用上の注意点

この項目では、イソトレチノインの使用に際して特に注意が必要な方や、併用に注意すべき薬について説明します。該当する方や併用薬がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。

使用に注意が必要な人

うつ病などの精神疾患またはその既往歴がある方

うつ病などの精神疾患、まれに自殺念慮、自殺企図、自殺、攻撃的・暴力的行動を引き起こす可能性があります。服用中に気分の落ち込み、興味の喪失、睡眠や食欲の変化、集中力の低下、怒りや攻撃性の増加、自殺念慮などが現れた場合は、直ちに服用を中止し、医師に相談してください。

肝機能障害または肝炎がある方

臨床試験で、肝機能の状態を示す酵素(肝酵素)の値が、軽度から中程度に増加した例が約15%の患者で観察されており、肝炎も報告されています。肝酵素の異常が続いたり、肝炎が疑われる場合は使用を中止し、医師に相談してください。

脂質代謝異常または高トリグリセリド血症がある方

血液中の中性脂肪(トリグリセリド)の値が著しく上昇した例が、約25%の患者で報告されています。脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、肥満、アルコールを多く飲む方、家族に同様の病歴を持つ方がいる場合は、定期的に血液検査を受ける必要があります。

膵炎がある方

血液中の中性脂肪(トリグリセリド)の値が高い、または正常な患者において、急性膵炎が報告されています。まれに、命に関わる出血性の膵炎も報告されています。へそからみぞおちにかけて激しい痛みが起こった場合は、使用を中止して医療機関を受診してください。

骨粗鬆症、骨軟化症、骨代謝障害の既往歴や遺伝的素因がある方

骨密度の低下、骨が異常に厚くなる骨肥厚(こつひこう)、骨の成長に関わる骨端線(こったんせん)が通常より早く閉じてしまうといった影響を与える可能性があります。そのため、骨粗鬆症の遺伝的素因がある方、小児期の骨粗鬆症や骨軟化症、その他の骨の病気の既往歴がある方、摂食障害(神経性食欲不振症など)の方、またはステロイドや抗てんかん薬など骨に影響を与える薬剤を長期間服用している方は、特に慎重な使用が必要です。

激しい運動をする方

激しい運動を行う方や、反復的な衝撃を伴うスポーツに参加する方は、背骨がずれる「脊椎すべり症(せきついすべりしょう)」や骨折、骨折の治りが遅れるといったリスクが増加する可能性があります。また、筋肉の損傷を示すCK(クレアチンキナーゼ)の値の上昇が報告されており、まれに筋肉の細胞が壊れてしまう「横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)」も報告されています。筋肉痛に加え、だるさ、力の入りにくさ、赤褐色の尿などがあらわれたら、使用を中止して医師に相談してください。

炎症性腸疾患の患者またはその既往歴がある方

本剤は、腸疾患の既往がない方でも炎症性腸疾患(クローン病を含む)と関連していることが報告されています。腹痛、直腸出血、重度の下痢があらわれた場合は、使用を中止して医療機関を受診してください。

聴覚障害のある方

本剤の使用中に聴覚障害が報告されており、一部のケースでは治療中止後も聴覚障害が持続するとされています。耳鳴りなどの聴覚障害があらわれた場合は、使用を中止して医師に相談してください。

糖尿病の患者

本剤の使用中に血糖コントロールに問題が生じたり、新規の糖尿病診断が報告されたりしています。

白血球減少症(好中球減少症を含む)のリスクがある方

白血球の一種で、細菌などから体を守る役割を持つ「好中球(こうちゅうきゅう)」が減少する好中球減少症や、まれに顆粒球がほとんどなくなる「無顆粒球症(むかりゅうきゅうしょう)」が報告されています。白血球が明らかに減少した場合は使用を中止するべきです。もともと白血球が少なめの方は、定期的に血液検査を受ける必要があります。

12歳未満の小児

12歳未満の小児での使用は検討されていません。

高齢者

65歳以上の患者を対象とした臨床試験は十分ではありません。若年患者との反応の違いは特定されていませんが、加齢に伴い本剤に関連するいくつかのリスクが増加する可能性があります。

他者と薬剤を共有する方または献血を予定している方

先天性異常を引き起こすリスクがあるため、他者と薬剤を共有してはいけません。また、本剤服用中および中止後1か月間は献血をしてはいけません。これは、献血された血液が妊娠中の女性に輸血された場合、胎児が本剤に曝露される可能性があるためです。

美容医療(レーザー、脱毛など)を受ける予定の方

傷の治りが悪くなったり、傷跡が残るリスクがあるため、本剤の治療中および治療中止後少なくとも6か月間は、ワックス脱毛、ダーマブレーション(皮膚を削る治療)、レーザー治療などの皮膚への処置を避けるべきです。

紫外線や日光に長時間あたる方

本剤は皮膚を光に敏感にすることがあるため、紫外線や日光への長時間の曝露は避けるべきです。日焼けサロンなどの人工的な紫外線も避けるようにしてください。

併用に注意が必要な薬

避妊薬(単独使用)
  • 低用量ピル(トリキュラーなど)
  • 中用量ピル(プラノバールなど)
  • ミニピル(セラゼッタなど)
  • アフターピル(ノルレボなど)

本剤の服用中に妊娠した事例が報告されており、特にピル単独で避妊を行っていたケースが多く見られます。本剤にはプロゲステロンというホルモンの効果を弱める可能性が指摘されており、一部のピルの避妊効果を低下させるおそれがあります。

本剤を服用する際は、確実な避妊のために、ピルの服用とあわせてコンドームを使用するなど、必ず2種類以上の避妊法を併用してください。

抗てんかん薬
  • フェニトイン(先発薬:アレビアチン、ヒダントール)
  • カルバマゼピン(先発薬:テグレトール)
  • バルプロ酸(先発薬:デパケン)
  • ラモトリギン(先発薬:ラミクタール)
  • フェノバルビタール(先発薬:フェノバール)など

一部の抗てんかん薬には、骨を弱くする副作用(骨軟化症など)が知られています。本剤にも骨への影響が報告されているため、これらの薬と併用すると、骨密度低下や骨折などのリスクがさらに高まるおそれがあります。

全身性ステロイド薬(内服薬、注射など)
  • プレドニゾロン(先発薬:プレドニン)
  • ベタメタゾン・d-クロルフェニラミンマレイン酸(先発薬:セレスタミン)など

ステロイドの内服薬や注射薬を長期間使用すると、骨がもろくなる「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」のリスクがあることが知られています。本剤にも骨への影響が報告されているため、併用により骨への副作用が強まるおそれがあります。

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