バイアグラの効果「持続時間と効き目が出るまでの時間」について
バイアグラの効果と効能

- 効能・効果
- 勃起不全
- (1) 満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持ができない男性に有効です。
バイアグラは、勃起の成立に欠かせない陰茎への血流を改善することで、勃起の硬さや持続力を向上させます。
勃起不全は、糖尿病をはじめとした生活習慣病や、加齢、日頃のストレスなど様々な要因により起こります。発症の原因は様々ですが、直接的な引き金になるのは「陰茎への血流不足」です。
陰茎への血流や性的刺激の伝達が完全に絶たれる稀なケースなどを除き、バイアグラはほとんどの勃起不全に効果を発揮します。そのため、発症した原因が不明な勃起不全に対しては、ほとんどのケースでバイアグラをはじめとしたED治療薬が第一選択されています。
効果が出るまでの時間と持続時間

服用から30分〜1時間で効き目が現れます。
バイアグラが勃起を促進させる効果は、性的な刺激を受けることで初めて見た目として確認できます。余計な不安を抱くことなく性交に臨むためにも、効き始める時間について事前に理解しておくことが大切です。
陰茎への血流を促進させるバイアグラの効果は、血液中に取り込まれた有効成分の量が一定の割合を超えることで発現します。目安となる時間は、服用してから約30分後です。
有効成分の血中濃度は服用から1時間後に最も高くなり、バイアグラの効き目はピークに達します。バイアグラの明確な効果は、遅くとも服用後1時間以内に発現します。
効果の持続時間は最大5時間ほどです。
バイアグラの勃起をサポートする効果は、服用してから5時間後まで維持されます。これは、血液中における有効成分の濃度が、おおよそ効き始めた頃の成分濃度を下回るまでの時間(半減期)とも言い換えられます。
5時間が経過するまでは、勃起を補助するために必要な血中濃度の水準が維持されていますので、射精をした後でも、効果が持続している間は勃起しやすい状態が続きます。
ピークを過ぎると効き目は徐々に弱まります
バイアグラの効き目は、効果が持続している時間内において常に一定ではありません。服用から1時間後にピークを迎えた血中濃度は、3時間半が過ぎる頃には半分になります。体内で有効成分の分解が進むにつれて、効き目は徐々に弱くなっていきます。
用量別の効き目の強さ
50mgと100mgの効果の比較では同等の有効性が示されました。
バイアグラの国際的な規格は、1錠あたりに配合されたシルデナフィルの量によって25mg錠、50mg錠、100mg錠の3種類があります。日本国内における臨床試験で確認されたED改善率は、25mg錠で58%、50mg錠と100mg錠では72%でした。つまり、バイアグラを服用した場合のED改善率に差が生じるのは50mg錠までということになります。

バイアグラ50mg錠と100mg錠の勃起不全に対する有効率に違いはありません。
そのため日本国内では、50mg錠または25mg錠の2種類が適度な効果を発揮する推奨規格として承認されています。日本国内で推奨されているバイアグラの規格の中で、最も強い効き目が得られるのは50mg錠です。
50mg錠で十分な効果が得られます
100mg錠の使用を検討されている方は錠剤を半分にカットして、日本国内で推奨されている50mg用量に調節しましょう。バイアグラをはじめとした医薬品の効果は「主作用」とも呼ばれ、有効成分の濃度が適度な範囲内で保たれることで得られます。有効成分の濃度が適度な範囲を超えると、必要以上に強くなった効き目が頭痛やほてりといった軽度な副作用として発現しやすくなります。
高齢者(65歳以上)なら25mg錠でも十分な効果が期待できます
バイアグラの効果は、使用者の年齢が高くなるにつれて効果が強くなる可能性が示されています。
臨床試験では「65歳以上の高齢者層」と「45歳以下の若年層」に分けてバイアグラ50mg錠を服用した結果、高齢者層の方が若年層に比べて有効成分の濃度が高い水準で推移することが確認されています。このことから、高齢者がバイアグラを服用する場合、最小規格の25mg錠でも十分な効き目が得られると考えられます。
早漏や遅漏に対するバイアグラの効果
勃起不全と併発した早漏の改善に効果的です。
勃起不全と早漏は、どちらも性交の満足度を著しく低下させる疾患であり、併発する割合が多いことで知られています。バイアグラは、勃起不全と併発した早漏の改善にも効果を発揮します。
勃起不全を発症して勃起の硬さが足りなくなると、硬さを維持しようと必要以上に陰茎を刺激してしまい、結果として早漏を招きやすくなります。「途中で萎えるかも…」という不安を抱えたまま性交に臨むと、早漏を招く一因となる過度の緊張状態に陥りやすくなるとも考えられています。
陰茎の感度を高めて遅漏を改善する効果はありません。
バイアグラを服用した後に勃起が維持されやすくなる理由は、陰茎周辺の血流が改善されているからです。
バイアグラの効果は、有効成分が血管を収縮させる酵素の働きを阻害することで得られます。バイアグラには、陰茎の感度を高めて遅漏の症状を改善するような効果はありません。
使いすぎるとバイアグラは効かなくなる?依存性は?
バイアグラを長期的に服用しても耐性がついたり依存することはありません。
有効成分であるシルデナフィルが作用する対象は、PDE5という血管を収縮させる働きをもつ酵素です。この酵素は体内で常に生成されており、薬剤に対して抵抗性をもつような特性はありません。
長期間にわたってバイアグラの服用を継続したとしても、薬に慣れてしまって効果が得られなくなる(耐性がつく)ことはありません。
神経に働きかけるような効果もないため、当然ながら依存性を招く心配もありません。