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ボルタレンの副作用「胃痛、下痢、食欲不振」について

ボルタレンの主な副作用

ボルタレンは痛みや炎症の原因となるプロスタグランジンという物質の生成を抑制します。高い鎮痛効果を有する反面、以下のような副作用が報告されています。

<消化器の副作用>
胃痛、腹痛、下痢、食欲不振、嘔吐、悪心、口内炎など。

食欲不振、胃痛、下痢、吐き気などが多く報告されています。

最も出現頻度が高い副作用は、胃痛や下痢、吐き気などの胃腸症状です。ボルタレンの承認前に実施された臨床調査では、全体の9.43%に消化器系の副作用が確認されています。
以下は報告された消化器系の副作用の症状の内訳です。

消化器の副作用の発現率
症状 例数 発現率
食欲不振 29 1.97%
胃痛 23 1.56%
悪心・嘔気(吐き気) 18 1.22%
下痢 13 0.88%
胃もたれ感 11 0.75%
胃部不快感 11 0.75%

中でも胃の不調に関する副作用が高い頻度で複数報告されています。
ボルタレンを服用した後、みぞおちの辺りに痛みや違和感を感じる場合には薬の副作用が疑われます。症状に心当たりがある方は、医師に相談して、治療の継続に関して指示を仰いでください。

胃の不調が出る原因は、ボルタレンが有するプロスタグランジンの生成を抑制する働きです。
痛みを増強するプロスタグランジンですが、同時に胃粘液の分泌を増やす作用もあります。胃粘膜のプロスタグランジンが減ることで、胃粘膜細胞を保護する効果が薄れて胃痛などの胃腸障害を生じると考えられています。
錠剤が直接胃粘膜に触れて刺激することも、胃腸障害が生じる要因のひとつです。

市販の胃薬との併用で予防できます

消化器系に見られるボルタレンの副作用は、胃薬を併用することで予防できます。実際に病院では、ボルタレンと胃薬が同時に処方されることがよくあります。
ボルタレンとの併用に適している胃薬は、胃の粘膜を保護するタイプの薬です。薬局で購入できる市販薬としては、セルベール、スクラート胃腸薬、パンシロンAZなどが挙げられます。

長期服用時には胃潰瘍に発展する恐れがあります。

ボルタレンの副作用として、低頻度ながら消化性潰瘍(胃潰瘍および十二指腸潰瘍の総称)が報告されています。
消化性潰瘍とは、胃腸障害の悪化により、胃粘膜に深い傷がついてしまった状態を指します。ボルタレンの服用が数週間〜数ヶ月の長期間に及んだ場合に、消化性潰瘍の発生率が高くなります。

消化性潰瘍では自覚症状として胃痛や胸やけを伴いますが、ボルタレンの鎮痛効果によって痛みに気付かないことがあります。潰瘍からの出血に伴う吐血や真っ黒な便などの悪化した症状が起きることで、初めて異変に気が付くこともあります。
ボルタレンを3週間以上継続して服用する場合には、医師の観察のもと消化性潰瘍の発生に注意しましょう。

まれに起こるボルタレンの副作用

眠気、かゆみ、むくみなどの副作用が確認されています。

胃痛や下痢といった胃腸症状ほどの頻度ではありませんが、臨床調査において下記の副作用が発生しています。

<その他の副作用>
発疹、浮腫、眠気、そう痒症、めまい、動悸、頻尿など。

NSAIDsによる副作用の大部分は胃痛などの胃腸障害です。眠気や頭痛といった精神神経系の症状、そう痒感(かゆみ)や発疹といった皮膚症状などが発生することもありますが、胃腸の副作用と比較すると出現する頻度はごくまれです。

眠気やめまいなどの精神神経系症状

精神神経系の副作用として眠気、頭痛、めまいなどの症状が報告されています。承認後の調査では耳鳴やしびれなども確認されていますが、いずれも発生率は0.1%以下です。
ボルタレンを使用中に眠気やめまいを感じた方は、安全のため自動車の運転を控えてください。

発疹、かゆみなどの皮膚症状

皮膚症状としては発疹やかゆみ、発赤などの副作用が現れます。かゆみと発作が皮膚症状の大半を占めており、その他の皮膚症状が現れることがほとんどありません。過敏症状である発疹は、発現したらすぐにボルタレンの服用を中止してください。
皮膚障害は服用開始初期に発症しやすく、大抵は1ヶ月以内に発現するとされています。

むくみなどの全身症状

全身症状で多く見られるのは浮腫(むくみ)です。むくみの症状は、腎臓のプロスタグランジン合成が阻害されることにより、排泄されるはずのNaおよび水分が溜まることで起こると考えられています。むくみ以外にはけん怠感や気分不良などが報告されています。

血圧上昇などの循環器系の副作用

Na・水分貯留作用により、血液量が増加して血圧が上昇する恐れがあります。解熱目的の使用において多く見られる血圧の低下は、解熱時の発汗により血液量が減少することで生じると考えられています。ボルタレン承認後の調査における、血圧の上昇および下降の発現率はともに0.003%と極めて低頻度です。

ただちに服薬を中断する重大な副作用

下記の副作用が発生した場合、ボルタレンの服薬中止と適切な処置を必要とします。発症する頻度は極めて低いものの、重症化する恐れがあるため下記の副作用が疑われる症状が現れたらすぐに病院で診察を受けてください。

<重大な副作用>
ショック、アナフィラキシー、出血性ショックまたは穿孔を伴う消化管潰瘍、消化管の狭窄・閉塞、急性腎不全、重症喘息発作、間質性肺炎、重篤な肝障害、横紋筋融解症、脳血管障害など。

腎機能の低下を招く副作用。

横紋筋融解症は筋肉痛や脱力感を主な症状とし、急な腎機能の悪化を招くことがあります。間質性腎炎や腎乳頭壊死などの急性腎不全においても腎機能の悪化が考えられます。
腎機能が低下すると、尿量に異常が生じて頻尿や夜間尿を起こします。また、むくみや低血圧、かゆみなどが生じることもあります。腎機能に悪影響があった場合は尿の成分に異常が出やすくなりますので、ボルタレンの服薬中は定期的に尿検査を受けましょう。

服用1時間以内の鼻づまりや咳はアスピリン喘息が疑われます。

ボルタレンによる重症喘息発作はアスピリン喘息やNSAIDs過敏喘息と呼ばれています。服薬から1時間以内に鼻閉(鼻づまり)、鼻水、咳、息苦しさがあり、時には吐き気や腹痛などの腹部症状を発症します。
軽症例では半日ほどで治まりますが重症になると24時間以上症状が続くことがあります。急激に悪化していくため、迅速な治療が必要です。
アスピリン喘息患者が服用すると重度の喘息発作を起こすことがあるので、使用が禁忌とされています。

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