リドカインが配合されている通販商品
早漏を防止するリドカインを配合した商品。部分的に感覚を鈍らせる効果で、性器への刺激を弱めることができます。
リドカインの禁忌事項
下記に該当する方はリドカインを使用しないでください。
- リドカインまたはアミド型局所麻酔薬に対して過敏症を起こしたことがある
リドカインの使用により過敏症を起こした経験がある方は、再度使用した際により重篤な過敏症が発現するおそれがあります。アナフィラキシーショックや蕁麻疹、浮腫(顔や喉などの急激な腫れ)などの重い過敏症状が、リドカイン配合の注射剤で報告されています。リドカインが分類されるアミド型局所麻酔薬の他の薬剤で過敏症が生じたことのある方も同様です。
リドカインの働きと効果
- 効能・効果
- 皮膚局所麻酔
- (1) 塗布部の疼痛を緩和します。
一般名:リドカイン
術時・検査時の局所麻酔に使われる局所麻酔薬・抗不整脈薬です。
皮膚や粘膜の感度を鈍くする効果があります。局所的に刺激を和らげるリドカインの特性は早漏症の防止にも応用でき、早漏用のクリーム剤やスプレー剤にも使われています。
刺激を受けた部位から神経を伝って脳に情報が受け渡されて皮膚や粘膜で刺激を感じます。神経細胞脳から脳に向かって行われる情報の伝達を防ぐリドカインの働きにより、皮膚や粘膜に起こる痛みや刺激が和らぎます。
リドカインは1943年に開発されて以降、世界的に最も幅広い用途で使用されている局所麻酔薬です。注射やレーザー治療時の痛みを和らげるクリーム剤、歯科治療時の表面麻酔に使用されるゼリー剤、尿管カテーテル挿入時などに使用される液剤などリドカインが配合された局所麻酔薬の種類は多岐にわたります。
市販の虫刺され薬などにも使用されており、リドカインはあらゆる用途に用いられている一般的な麻酔成分です。
リドカインは皮膚や粘膜の局所麻酔薬としてだけでなく抗不整脈薬としての効果も認められており、心室性不整脈の予防を目的に用いられている点滴剤にも配合されています。
リドカインが刺激を伝達する電気信号を抑制します。

神経はニューロンという小さな神経細胞の集合体です。痛みや刺激の元になる電気信号は、ナトリウムイオン(Na)という電気を帯びた物質がニューロンの中に流れ込むことで発生します。
皮膚や粘膜から浸透したリドカインは、ニューロンの表面にあるNaチャネルに結合します。Naチャネルはニューロンの中へとNaを通過させる流入経路の役割があり、リドカインが結合すると塞がります。リドカインの働きによりNaチャネルが塞がると、ニューロンの中に流入するNaの量が減ります。
脳に伝わる刺激は、ニューロンの中に流れ込むNaの量が多くなるほど強くなります。リドカインの働きによってニューロンの中に流入するNaの量が減るため、脳に伝わる刺激が弱くなり皮膚や粘膜の感度は鈍くなります。
リドカインはNaの流入経路(チャネル)を遮る働きをすることから、Naチャネル遮断薬と呼ばれています。
注射・レーザー脱毛など皮膚レーザー療法時の疼痛緩和に使用されるクリーム剤に配合されています。
- リドカインが配合されているクリーム剤
- 先発薬:エムラクリーム(アストラゼネカ)
- 後発薬:プリロックスクリーム(ネオンラボラトリーズ)
歯科治療時などの表面麻酔に使用されるゼリー剤に配合されています。
- リドカインが配合されているゼリー剤
- 先発薬:キシロカインゼリー2%(アストラゼネカ)
尿管カテーテル挿入時などに使用される液剤に配合されています。
- リドカインが配合されている液剤
- 先発薬:キシロカイン液4%(アストラゼネカ)
抗不整脈薬として心室性不整脈の予防に使用される点滴剤に配合されています。
- リドカインが配合されている点滴剤
- 先発薬:静注用キシロカイン2%(アストラゼネカ)
早漏の防止を目的に開発されたスプレー剤に配合されています。
- リドカインが配合されている早漏用スプレー剤
- 後発薬:ステイロングスプレー(インタス)
- 後発薬:スタッド1000スプレー(エクラファーマ)
リドカインの副作用
プロピトカインとの合剤において下記の副作用が発現することがあります。
副作用
適用部位の紅斑や蒼白、潮紅、錯覚感、そう痒症などが生じることがあります。
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー、意識障害、振戦、痙攣、メトヘモグロビン血症。
副作用の症状 | 発現数 | 発現率 |
---|---|---|
適用部位紅斑 | 32例 | 25.0% |
適用部位蒼白 | 8例 | 6.3% |
ALT増加 | 1例 | 0.8% |
錯覚感 | 1例 | 0.8% |
潮紅 | 1例 | 0.8% |
リドカインの皮膚に起こる主な副作用は、まれに起こる皮膚が赤みを帯びる紅斑や皮膚が青白くなる蒼白です。赤み(紅斑)はリドカインを塗布した箇所の周辺にある血管が拡張することで、蒼白は逆に血管が収縮することで発症します。ごくまれに痒みや潮紅といった他の症状がみられる場合もあります。
ごくまれに、眠気やめまい、吐き気、倦怠感、発汗といった皮膚症状以外の副作用が発症する可能性もあります。いずれかの副作用が確認された場合は、医師に相談のうえ使用を中断するなど適切な処置を行いましょう。
抗不整脈薬としての副作用。
心室性不整脈の予防にリドカインを点滴剤として使用した場合の副作用は、中枢神経系・消化器系・皮膚症状の3つに分けられます。
中枢神経系の主な副作用には、せん妄やめまい、眠気、不安、多幸感、しびれ感などの症状が報告されています。消化器系の副作用として報告されているのは嘔吐です。皮膚症状としては、蕁麻疹などの過敏症が報告されています。
- 使用に注意が必要な人
- <心刺激伝導障害のある患者>
リドカインでは心筋細胞に作用して心刺激伝導障害を悪化させるおそれがあります。リドカインを配合している外用薬を上記患者が使用した際の安全性は確立しておらず、慎重に使用する必要があります。 - <重篤な肝・腎障害のある患者>
上記患者におけるリドカイン・プロピトカイン合剤の使用は安全性が確認されていません。腎臓や肝臓の機能に異常がある場合、リドカインの代謝・排泄に影響することがあるため注意してください。
- 併用注意薬(リドカイン・プロピトカイン合剤)
- <クラスⅢ抗不整脈剤>
アミオダロンなど。
不整脈治療に使われる薬です。上記薬剤がリドカインの代謝を妨げて心機能抑制作用が増強するおそれがあります。 - <サルファ剤、エステル型局所麻酔薬、硝酸剤>
スルファメトキゾール、プロカイン、アミノ安息香酸エチル、ニトログリセリン、亜硝酸アミル。
併用によりメトヘモグロビン血症が起こりやすくなると考えられます。チアノーゼなどの症状がみられた際には使用を中止して適切な処置を受けてください。 - <アミド型局所麻酔剤、クラスⅠ抗不整脈薬>
メピバカイン、ブピバカイン、キニジンなど。
麻酔または不整脈治療などに用いられます。中毒症状が現われる可能性があるので、上記薬剤と併用する際には注意してください。