ブプロンSRは、禁煙時の離脱症状を抑える禁煙治療薬ザイバンのジェネリックです。ブプロピオンを有効成分としており、先発薬に比べて割安な価格ながら同程度の効果が期待できます。ガムなどのニコチン置換療法とは異なる方法でタバコがやめられます。Sun Pharma(サンファーマ)社より製造販売されています。
ブプロンSRの特徴
ブプロンSRは禁煙時のイライラや喫煙欲求、集中力が低下するなど、ニコチン依存症にみられる禁断症状(離脱症状)を和らげる禁煙補助薬です。
ニコチンを含まないタイプの禁煙補助薬ザイバンのジェネリック医薬品で、先発薬と同じ有効成分ブプロピオンが同量配合されています。
ブプロンSRは、複数シートの購入でお得なセット割引が適用される製品です。セット割引のないザイバンに対して、ブプロンSRはセット数が多くなるほどお得になります。
当サイトにおけるザイバンとブプロンSRの販売価格で比較
薬剤 |
販売価格 |
入手できる錠数 |
1日あたり(2錠使用) |
ザイバン(先発薬) |
9,680円 |
60錠 |
322円 |
ブプロンSR ×2セット |
2,208円(20%OFF) |
20錠 |
220円 |
ブプロンSR ×5セット |
4,692円(32%OFF) |
50錠 |
188円 |
ブプロンSR ×10セット |
8,556円(38%OFF) |
100錠 |
172円 |
※単品で購入した場合の内容量は、ザイバンが60錠に対して、ブプロンSRが10錠です。
1日2錠として薬代を試算した場合、1日あたり100~150円程度の差額が生じます。4週間に換算すると、2,800円~4,200円の差額です。
この差額は、治療期間が長くなるにつれて、さらに大きく開いていきます。
12週間の比較では先発薬と比べて1万3000円以上安い
ブプロピオン製剤の最長服用期間である12週間の薬代で比較すると、ブプロンSRの費用対効果がさらに際立ちます。
ブプロンSRで12週間の治療分に相当する薬剤(最低でも168錠)を揃える場合、以下の組み合わせで複数セットを購入するのが最も安くなります。
ブプロンSR(12週分)を買う際のおすすめの組み合わせ
- ①「×10セット(100錠)」 = 8,556円
- ②「×5セット(50錠)」 = 4,692円
- ③「×2セット(20錠)」 = 2,208円
①+②+③の購入で合計170錠が入手できて費用は15,456円。
ザイバンでは最低でも29,040円(60錠×3)かかるので、ブプロンSRの方が13,584円も費用を安く抑えられます。
ブプロンSRの禁煙補助効果はザイバンと同等
ブプロンSRと同じ有効成分ブプロピオンを配合した先発薬ザイバンの臨床試験において、禁煙補助効果が検証されています。
1日15本以上タバコを吸うニコチン依存症患者を対象として、プラセボ(成分を含まない偽薬)との効果を比較する試験が7週間にわたって実施されました。
ザイバンを1日2錠服用した場合の禁煙成功率36.0%に対して、プラセボ群では17.0%という結果が得られ、明確な有効性が確認されています。
ザイバンと同量の有効成分ブプロピオンが配合されているブプロンSRにも、これと同等の有効性が期待できます。
ブプロンSRの効果
- 効能・効果
- ニコチン依存症
- (1) 禁煙時の離脱症状を緩和します。
ブプロンSRは、ニコチン依存症の禁断症状を緩和する効果があります。
喫煙によってニコチンが体内に取り込まれるのを防ぐ効果もあるため、ブプロンSRの服用期間中はタバコを吸った際に得られる多好感が減少します。
服用を開始してから1週間ほどでブプロンSRの効果は徐々にあらわれ、タバコが美味しいと感じづらくなります。
ブプロピオンが2つの神経伝達物質を増加させます。
ブプロンSRの主成分ブプロピオンは、神経伝達物質であるドーパミンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害する作用があります。
脳神経で神経伝達物質の再取り込みを行うトランスポーターという器官を遮断し、ドーパミンとノルアドレナリンの再取り込みを防いでシナプスでの濃度を高めます。
シナプスでの濃度が高くなると、それぞれの神経伝達物質の作用が増加します。
一方でブプロピオンはニコチン受容体を遮断し、ニコチンへの依存を抑えることができます。喫煙してもニコチンが受容体に取り込まれなくなり、タバコがおいしいと感じられなくなります。
ブプロピオンが配合されている通販商品と成分について
ブプロンSRの飲み方
下記の用量を守って、食前または食後30分以内に水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
服用開始1~3日目までの用量・用法
1回の用量 |
1錠
(ブプロピオンとして150mg) |
1日の服用回数 |
1回 |
服用のタイミング |
食前または食後30分以内 |
服用開始4日目からの用量・用法
1回の用量 |
1錠
(ブプロピオンとして150mg) |
1日の服用回数 |
2回 |
服用間隔 |
必ず8時間空けること |
服用のタイミング |
食前または食後30分以内 |
服用期間 |
7~12週間 |
ブプロンSRを服用し始めてからの7日目までは禁煙の準備期間ですので、無理をせずタバコを吸うことができます。
服用初日~3日目までは1日1錠を服用します。服用開始4日目からは、最低8時間の間隔を空けながら1回1錠、1日2回服用します。
ブプロンSRの服用は、最長でも12週間までとされています。
服用開始から8日目以降に喫煙してしまった場合は、禁煙治療を成功させるのは難しくなります。ブプロンSRの服用および禁煙治療を中止してください。
- ブプロンSRの保管方法
- 光、温度、湿度などにより、効果が損なわれる場合があります。以下を守って保管してください。
- (1) 高温多湿を避けて、直射日光があたらないところで保管してください。
(2) 日中に長時間にわたって車中に置かないようにしてください。
(3) お子様の手が届かないところで保管してください。
(4) 使用期限を過ぎた場合は破棄してください。
- ブプロンSRの副作用
- <主な副作用>
睡眠障害、口渇、眠気、便秘、吐き気、食欲の変化、体重の変化、頭痛、めまいなど。
- 主な副作用は、ドーパミンやノルアドレナリンの増加にともなう睡眠障害や口渇、便秘や吐き気といった消化器の症状などです。これらの副作用は、有効成分ブプロピオンが交感神経を刺激する作用によって起こります。服用をやめれば副作用の大半は治まりますが、症状が長引くようであれば医療機関で診断を受けてください。
- ブプロンSRの注意事項
- <使用禁忌>
下記に該当する方は使用しないでください。
てんかん、過食症、神経性食欲不振、MAO阻害薬の服用中止から14日以内、過度の飲酒やベンゾジアゼピン系の抗不安薬の服用を急に中止した、ブプロピオンに対して過敏症がある
- <使用注意>
下記に該当する方は使用前に医師に相談してください。
肝硬変などの肝機能障害、腎機能障害、摂食障害、頭部外傷、発作(けいれん等)があった、神経系(脳や脊椎)に腫瘍がある、心臓発作や心機能の問題、高血圧、インスリンなど血糖値をコントロールする薬を服用している糖尿病患者、酒を飲む、妊娠もしくは妊娠する予定、授乳中、相互作用を招く可能性のある薬を服用中または服用する予定がある(ニコチン置換薬、チクロピジンなど循環器系用薬、リトナビルなど抗ウイルス薬、カルバマゼピンなど精神神経系用薬、エリスロヒドロブプロピオン、スレオ水素ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、β遮断薬、1C型抗不整脈薬)
- <併用禁忌薬>
下記の薬品を服用中の方は使用前に医師に相談してください。
MAO阻害薬