トリキュラーを飲み忘れたら|24時間・48時間・一週目・休薬期間明け
トリキュラーを1日だけ飲み忘れた場合
1週目に飲み忘れた場合は妊娠のリスクが高くなります。
シートの1週目にあたる1〜7日目までの期間にトリキュラーを飲み忘れた場合は要注意です。飲み忘れてから12時間以内であっても避妊効果が弱まっている可能性があります。気付いた時に飲めば服用は継続できますが、7日間は別の避妊方法を選択しましょう。避妊具を着けずに性交を行ってしまった場合には、緊急避妊薬の内服が必要です。
1週目の飲み忘れは、2週目以降に比べて妊娠する確率が高くなります。その周期における排卵を防ぐためには、7日間の連続したピルの服用が必須です。1週目に飲み忘れたということは、7日間の連続服用を行っていないことになります。このため、他の週に比べて排卵が起こる可能性が高くなります。
2週目以降であれば、すぐに飲めば避妊効果は維持されます。
トリキュラーを1日(1錠)飲み忘れただけであれば、避妊効果は維持されます。
飲み忘れてから24時間以内であれば、すぐに1錠を服用しましょう。次回以降の服用は元々飲んでいた時間のサイクルに戻ります。最初の1錠だけ服用の間隔が24時間以下になりますが問題ありません。その後、今まで通りに服用を続けましょう。
飲み忘れから24時間以上、48時間以内の場合
飲み忘れてから24時間以上が経っている場合、2錠をまとめて一度に飲みます。2錠の内訳は、飲み忘れた前日分および当日分のトリキュラーです。これらを48時間以内に服用すれば、避妊効果は維持されます。一度に摂取する用量が多くなりますが、健康に害はありません。
この次の服用は、いつも通りの時間に行ってください。
飲み忘れを繰り返すと避妊効果が低下する
トリキュラーは、飲み忘れの回数が1回であれば避妊効果に大きな影響はありません。しかし、1サイクルの間に何度も飲み忘れると、避妊効果が低下する恐れがあるため注意しましょう。
2日(48時間)以上連続で飲み忘れた場合
1〜2週目では避妊効果を維持できません。
2日(2錠)以上トリキュラーを飲み忘れた場合はその周期におけるピルでの避妊は諦めましょう。
最後に飲んだタイミングから48時間以上が経過すると、成分の濃度が大幅に低下してしまいます。このため、避妊効果を維持できない可能性が高くなります。
2日以上の飲み忘れが起きたタイミングが1〜2週目にあたる1〜14日目であれば、服用を中止してください。次の生理を待って新しいトリキュラーのシートで服用を再開しましょう。服用を中止したシートは捨ててしまっても問題ありません。
3週目であればそのまま休薬期間に入ることもできます。
2日以上の飲み忘れが起きたタイミングが3週目にあたる15〜21日目であれば、そのまま休薬期間に入れます。余った錠剤は破棄します。このケースでは、最後に飲んだ日の翌日から数えて7日間が休薬期間となります。休薬期間が明けたら、新しいトリキュラーに移って通常どおり服用します。
トリキュラーを飲まなかった日数分だけ生理が前倒しされます
トリキュラーを飲んでいる間の生理は、休薬期間中に起こります。これは黄色い錠剤の服用から休薬期間に切り替わったタイミングで生理が起こるよう、各錠剤の成分量が調節されているからです。
トリキュラーを3週目まで正しく飲んでいた状態で2日以上の間隔が空くと、体が休薬期間に入ったと勘違いをします。数日中に生理の出血が起こるため、飲み忘れた日数を含めて休薬期間とすれば避妊効果を維持できます。
生理痛や月経不順の軽減が目的であれば飲み続けることもできます。
生理痛や月経不順に対する有効性は、2日以上飲み忘れても維持されます。
生理痛の軽減や月経不順の解消を目的として使用する場合は、2日以上飲み忘れた後でも服用を続けられます。
休薬期間明けに飲み忘れた場合の対処法
14日間は別の避妊方法を併用してください。
7日間にわたる休薬期間を終えた翌日は、新しいシートの1錠目を飲みます。この時に飲み忘れを起こしてしまった場合、すぐに1錠を服用します。
このケースでは、避妊効果が正しく発揮されない可能性が高くなります。飲み忘れに気付いた日を含めて14日間ほど、別の避妊法を併用する必要があります。休薬期間明けの1日目は特に注意が必要です。
休薬期間中はトリキュラーを摂取しないため、体内における女性ホルモンの濃度が低下します。飲み遅れて休薬期間が8日以上に増えてしまうと、1〜2週目の避妊効果が低下します。十分な効果を発揮させるために最低限必要となる7日間は、別の避妊方法を併用しなければなりません。