テグレトールCR

テグレトールCRの概要

テグレトールCRは程よい効き目が長く続く抗てんかん薬

抗てんかん作用が緩やかに効き始めて長く持続します。

効果が強くなりすぎず副作用が抑えられています。

抗てんかん薬・気分安定薬・鎮痛剤として使用できます。

テグレトールCRの適応症

• てんかん

テグレトールCRの成分

• カルバマゼピン

テグレトールCRは、大脳の興奮を鎮める働きにより、てんかんの部分発作を抑える薬です。有効成分カルバマゼピンが少しずつ溶け出すため、作用時間が長く副作用が出づらい特徴があります。同じ成分を含有するテグレトールと同等の有効性が期待できます。Novartis（ノバルティス）社より製造販売されています。

テグレトールCRのご購入について

テグレトールCRを安心してご購入いただくための取り組み

偽物が混入しない安全な流通ルートを確保するために、以下の対策を徹底しております。

(1) ご注文の取り次ぎ先となるサプライヤーが持つ医薬品の取り扱いライセンスを十分に吟味しております。
(2) 専門機関への成分鑑定依頼を定期的に行い、偽造品混入の予防に最大限努めております。

テグレトールCRの特徴

テグレトールCRは、抗てんかん薬テグレトールの徐放性製剤（CR:controlled release）です。通常の錠剤よりも長い時間をかけてゆっくり溶ける仕組みとなっており、副作用を軽減して効果を持続させるタイプです。

テグレトールは抗てんかん薬・気分安定薬・鎮痛剤として幅広い疾患に優れた効果がありますが、人によっては作用が強く出過ぎてしまいます。
テグレトールCRのような徐放錠を服用すれば、薬の作用が少しずつ出るので、効き目を程よく抑えて持続させることができます。テグレトールCRは、通常のテグレトールを服用していて効き目をコントロールすることが困難になった場合に有用です。てんかん治療の新たな選択肢として、有効性が期待できます。

効果および用法・用量は通常のテグレトールと同じです。

テグレトールCRは、錠剤が溶ける速度以外にテグレトールとの違いはありません。人によっては通常の錠剤からCR錠に切り替える際に用量の調整が必要となる場合もありますが、効果は変わりません。基本的な適応疾患においても、全て通常のテグレトールと同じになります。てんかんにおいては部分発作の第一選択薬として、双極性障害や統合失調症においては気分安定薬として優れた治療効果を発揮します。三叉神経痛においては、痛みを緩和する特効薬となります。

成分含量は、通常のテグレトールと同じ200mgと倍の量になる400mgの2種類です。通常の錠剤から切り替える際には、同じ量から服用を開始します。その後、有効な量まで適宜増減をしていきます。

服用時に錠剤を割ってはいけません。

テグレトールCRは、ゆっくり溶けるように特殊なコーティングを施されています。錠剤を割ると徐放剤としての機能が損なわれ、作用が強く出てしまう可能性があります。
テグレトールCRの錠剤を分割したり、服用時に噛んだり粉砕してはいけません。

テグレトールCRの併用注意薬について。

テグレトールCRの主成分カルバマゼピンは、併用によって相互作用を起こす薬が多くなります。テグレトールCRはCYP3A4という酵素によって代謝されますが、同時にCYP3A4を誘導する作用があります。この誘導作用によってCYP3A4が増加し、同じくCYP3A4で代謝される薬の作用に影響を与えます。また、併用する薬によってはテグレトールCRの代謝に影響を与え、作用を上下させてしまう場合もあります。
テグレトールCRと他の薬を併用する場合は、前もって医師・薬剤師に相談をするようにしましょう。

テグレトールCRの効果

効能・効果

てんかん、躁病、双極性障害、統合失調症、三叉神経痛

(1) てんかんの発作を緩和します。
(2) 躁状態や統合失調症による興奮状態を緩和します。
(3) 三叉神経痛による痛みを緩和します。

テグレトールCRは、脳の興奮シグナルを遮断して大脳の過剰興奮を抑える働きがあります。てんかんによる部分発作（単純部分発作、複雑部分発作、二次全般化部分発作）を緩和します。また、全体発作においては強直間代発作（けいれん発作）に対してのみ有効です。
錠剤がゆっくり溶けるタイプですので副作用が出にくく、効き目が緩やかに出て長持ちします。

てんかん以外にも、双極性障害による躁状態や統合失調症による興奮状態を鎮める効果があります。さらに三叉神経痛に対しては、痛みを緩和する効果があります。

テグレトールCRの効果は、服用開始から1週間〜数週間ほどで実感できるようになります。

カルバマゼピンがナトリウムイオンを遮断して興奮を抑えます。

テグレトールCRの主成分カルバマゼピンは、神経のナトリウムチャネルを遮断する作用があります。ナトリウムチャネルは電気信号（ナトリウムイオン）が通過する出入口であり、脳神経に興奮シグナルを送り込みます。ナトリウムイオンが過剰に増えると（過分極）興奮シグナルが優位となり、大脳の過剰興奮が起こります。
カルバマゼピンはナトリウムチャネルを阻害することで、脳神経でのナトリウムイオンの増加を防ぎます。これによって、興奮シグナルを減らして大脳の興奮を鎮めます。

カルバマゼピンが配合されている通販商品と成分について

テグレトールCRの飲み方

下記の用量を守って、食事中または食後30分以内に水またはぬるま湯と一緒に服用してください。

テグレトールCRは少量から飲み始めて、効き目が十分に現れるまで適宜増減していきます。
薬の効果を安定させるためにも、毎日きまった時間に飲むことで服用間隔を一定に保ちましょう。

テグレトールCRを飲み忘れたら

飲み忘れた場合、飲み忘れてから3時間以内に気づいたら飲み忘れた分を飲んでください。飲み忘れてから3時間以上たってしまった場合は1回分飛ばしましょう。
飲み忘れたからといって一度に2回分飲んではいけません。過剰摂取は副作用が強まる恐れがあります。

テグレトールCRと併用できない飲み物

グレープフルーツジュースはテグレトールCRの血中濃度を上げるおそれがあります。また、アルコールはテグレトールCRとの相互作用（お互いに作用を強めあってしまうこと）を起こす可能性があります。これらの飲み物はテグレトールCRと一緒に飲まないようにしましょう。

テグレトールCRの注意事項

基本的な注意事項

服用量の急激な減少や服用を中止することによって、てんかん重積状態になる場合があります。服用を中止する場合は、徐々に量を減らすなど、慎重に行って下さい。高齢者、虚弱者の場合は特に注意が必要です。

テグレトールCR服用中は定期的に肝・腎機能、血液検査を行いましょう。

眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、テグレトールCR服用中は自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事しないで下さい。

統合失調症の興奮状態への使用に際しては、抗精神病薬で十分な効果が認められない場合に服用しましょう。

抗てんかん剤の投与により発作が悪化又は誘発されることがあります。混合発作型あるいは本剤が無効とされている小発作の人がテグレトールCRを服用する場合、状態に注意しましょう。発作が悪化あるいは誘発された場合にはテグレトールCRの服用を徐々に減量して中止して下さい。

眠気、悪心・嘔吐、めまい、複視、運動失調等の症状は過量服用の徴候です。このような症状があらわれた場合には、自分に適した分量になるまで徐々に減量すること。特に服用開始初期にみられることが多いため、低用量より服用を開始しましょう。

テグレトールCRの注意事項についての参考サイト

医療用医薬品 : テグレトール(添付文書情報) - KEGG DRUG

Who can and cannot take carbamazepine - NHS

テグレトールCRの相互作用

併用禁忌とはテグレトールCRと一緒に飲んではいけない薬です。併用すると重篤な副作用が発生する場合があります。テグレトールCRと併用しないでください。

併用注意とはテグレトールCRと飲み合わせの悪い薬です。併用すると（1）作用の減弱、（2）副作用の増強など、体に悪い影響がでるおそれがあります。注意しながら使うか、併用は避けることが望ましいでしょう。

併用禁忌

ボリコナゾール（ブイフェンド）、タダラフィル（アドシルカ）、リルピビリン（エジュラント）、マシテンタン（オプスミット）、チカグレロル（ブリリンタ）、グラゾプレビル（グラジナ）、エルバスビル（エレルサ）、ダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル（ジメンシー）、アスナプレビル（スンベプラ）、ドルテグラビル・リルピビリン（ジャルカ）

ソホスブビル・ベルパタスビル（エプクルーサ）

ビクテグラビル・エムトリシタビン・テノホビル　アラフェナミド（ビクタルビ）

併用注意

MAO阻害剤

炭酸リチウム

メトクロプラミド

アルコール

中枢神経抑制剤（ハロペリドール、チオリダジン）

利尿剤（ナトリウム喪失性）

イソニアジド

フルボキサミン、ベラパミル、ジルチアゼム、シメチジン、オメプラゾール、ダナゾール、ビカルタミド、キヌプリスチン・ダルホプリスチン、マクロライド系抗生物質（エリスロマイシン、クラリスロマイシン等）、リトナビル、ダルナビル、アゾール系抗真菌剤（ミコナゾール、フルコナゾール等）、シプロフロキサシン

アセタゾラミド

クエチアピン

イトラコナゾール、テラプレビル

クロバザム、パロキセチン

フェノバルビタール、リファンピシン

フェニトイン

バルプロ酸

プリミドン

エファビレンツ

テオフィリン、アミノフィリン

抗不安・睡眠導入剤（アルプラゾラム、ミダゾラム）、抗てんかん剤（ゾニサミド、クロナゼパム、エトスクシミド、トピラマート、ペランパネル、トラマドール、ブプレノルフィン）、抗パーキンソン剤（イストラデフィリン）、ブチロフェノン系精神神経用剤（ハロペリドール等）、三環系抗うつ剤（イミプラミン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン等）、トラゾドン、ミアンセリン、セルトラリン、ミルタザピン、精神神経用剤（オランザピン、アリピプラゾール、リスペリドン、ブロナンセリン、クロザピン、パリペリドン、ドネペジル、フレカイニド、エレトリプタン）、ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤（ニフェジピン、フェロジピン、ニルバジピン等）、オンダンセトロン、副腎皮質ホルモン剤（プレドニゾロン、デキサメタゾン等）

黄体・卵胞ホルモン剤（ドロスピレノン・エチニルエストラジオール等）

<ソリフェナシン、クマリン系抗凝血剤（ワルファリン）、免疫抑制剤（シクロスポリン、タクロリムス、エベロリムス）、抗悪性腫瘍剤（イリノテカン、イマチニブ、ゲフィチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、ダサチニブ、ニロチニブ、ラパチニブ、トレミフェン、タミバロテン、テムシロリムス、アキシチニブ、セリチニブ、オシメルチニブ、パルボシクリブ、イブルチニブ、ポナチニブ） /dd>

抗悪性腫瘍剤（レンバチニブ）

ドキシサイクリン、抗ウイルス剤（HIV感染症治療薬）（サキナビル、インジナビル、ネルフィナビル、ロピナビル、ドルテグラビル・アバカビル・ラミブジン等）、マラビロク、デラビルジン、エトラビリン、プラジカンテル、エプレレノン、シルデナフィル、タダラフィル（シアリス）、ジエノゲスト、アプレピタント、リバーロキサバン、シンバスタチン

ホスアプレピタントメグルミン

ジゴキシン、非脱分極性筋弛緩剤（パンクロニウム等）、アルベンダゾール

ヒドロキシクロロキン

アセトアミノフェン

ラモトリギン

ダビガトランエテキシラート

セイヨウオトギリソウ（St.John's Wort，セント・ジョーンズ・ワート）含有食品

グレープフルーツジュース

ミラベグロン

シクロホスファミド

カスポファンギン

テグレトールCRの相互作用についての参考サイト

医療用医薬品 : テグレトール(相互作用情報) - KEGG DRUG

Carbamazepine Interactions Checker - Drugs.com

テグレトールCRの副作用

テグレトールCRの主な副作用は、興奮を鎮める作用によって起こる眠気やめまい、ふらつき、立ちくらみ、頭痛、倦怠感などです。

まれに発疹や体重増加、聴覚障害といった副作用が起きます。発疹、かゆみなどのアレルギー症状（過敏症）の場合は服用を中止し、ただちに医療機関で診察を受けましょう。

発症頻度：5％以上

ALT（GPT）、ALP、γ-GTPの上昇

ふらつき、眠気、めまい

発症頻度：0.1％〜5％未満

猩紅熱様・麻疹様・中毒疹様発疹、そう痒症

筋脱力

リンパ節腫脹

AST（GOT）上昇

蛋白尿、BUN、クレアチニンの上昇

注意力・集中力・反射運動能力等の低下、立ちくらみ、抑うつ、頭痛・頭重、脱力、けん怠感、興奮、運動失調、不随意運動（振戦、アステリキシス等）、言語障害

複視、霧視

血圧低下

食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、下痢、口渇

発熱、味覚異常、浮腫、発汗、体重増加

発症頻度：0.1％未満

光線過敏症、蕁麻疹、潮紅

筋痙攣、関節痛、筋痛

頻尿

錯乱

調節障害、眼振

血圧上昇

感冒様症状（鼻咽頭炎、咳嗽等）

発症頻度：頻度不明

血管炎、血管浮腫、呼吸困難

色素沈着、ざ瘡、丘疹、多形結節性紅斑、紫斑、多毛、苔癬様角化症、爪の障害（爪甲脱落症、爪の変形、爪の変色等）

ポルフィリン症、巨赤芽球性貧血、白血球増多、好酸球増多症、網状赤血球増加症

乏尿、尿閉、血尿

幻覚（視覚、聴覚）、せん妄、知覚異常、インポテンス、末梢神経炎、口顔面ジスキネジー、舞踏病アテトーゼ、麻痺症状、攻撃的行動、激越、意識障害、鎮静、記憶障害

異常眼球運動（眼球回転発作）、水晶体混濁、結膜炎、眼圧上昇

不整脈、刺激伝導障害

膵炎注、口内炎、舌炎、腹痛、大腸炎

ビタミンD・カルシウム代謝異常（血清カルシウムの低下等）、甲状腺機能検査値の異常（T4値の低下等）、血清葉酸値低下、女性化乳房、乳汁漏出、プロラクチン上昇、低ナトリウム血症、骨軟化症、骨粗鬆症、高血糖

聴覚異常（耳鳴、聴覚過敏、聴力低下、音程の変化等）、脱毛、コレステロール上昇、トリグリセリド上昇、CK（CPK）上昇、体液貯留、免疫グロブリン低下（IgA、IgG等）、CRP上昇

テグレトールCRの副作用についての参考サイト

インタビューフォーム F1_テグレトール錠100mg／テグレトール錠200mg／テグレトール細粒50％ - 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構（PDF : 1.18MB）

Tegretol (Carbamazepine): Side Effects - RxList

テグレトールCRの保管方法

光、温度、湿度などにより、効果が損なわれる場合があります。以下を守って保管してください。

(1) 高温多湿を避けて、直射日光があたらないところで保管してください。
(2) 日中に長時間にわたって車中に置かないようにしてください。
(3) お子様の手が届かないところで保管してください。
(4) 使用期限を過ぎた場合は破棄してください。

テグレトールCRの評価・口コミ（5件の評価）

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その他カテゴリー

• 痛み止め・鎮痛剤
• 胃腸薬
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