エンコレートの概要
- てんかん発作を抑えるデパケンのジェネリック医薬品
- 部分発作から全般発作まで、幅広いタイプのてんかん発作に対応
- てんかん以外にも、片頭痛の予防や双極性障害の躁状態の安定に有効
- 脳内のGABA濃度を高めて神経の興奮を鎮める、穏やかな作用機序が特徴
エンコレートの適応症
エンコレートは、抗てんかん薬デパケンのジェネリック医薬品です。有効成分バルプロ酸ナトリウムを200mg含有し、脳の異常な興奮を抑えることでてんかん発作を予防します。片頭痛の予防や双極性障害における躁状態の安定にも用いられます。Sun Pharmaceutical(サンファーマ)社より製造販売されています。
エンコレートのご購入について
| 商品名 | Encorate® / Sodium Valproate Gastro-resistant Tablets IP |
|---|---|
| 内容量 | 100錠 |
| 有効成分 | Sodium Valproate / バルプロ酸ナトリウム 200mg |
| 販売元 | Sun Pharmaceutical Industries. |
| 製造元 | Sun Pharma Laboratories Ltd. |
| 在庫 | あり |
| 発送元 | インド |
| 受取先 | ご自宅、郵便局留め |
| 納期 | 7日から14日前後(入金確認後) |
| お支払方法 | 銀行振込 / クレジットカード決済 / あと払いサービス(ペイディ)※コンビニ払い対応 |
| 返品 | 返品不可。但し、誤送や明らかな破損の場合は7日以内の連絡で対応(※補償範囲と条件)。 |
| 医薬品 | 自己責任においてご使用ください。 |
- エンコレートを安心してご購入いただくための取り組み
- 偽物が混入しない安全な流通ルートを確保するために、以下の対策を徹底しております。
- (1) ご注文の取り次ぎ先となるサプライヤーが持つ医薬品の取り扱いライセンスを十分に吟味しております。
(2) 専門機関への成分鑑定依頼を定期的に行い、偽造品混入の予防に最大限努めております。
エンコレートの特徴
エンコレートは、国内で処方される抗てんかん薬「デパケン」と同じ有効成分バルプロ酸ナトリウムを含有する海外製ジェネリック医薬品です。剤型や規格といった外観の仕様に違いはありますが、先発薬と同等の効能・効果が期待できます。
有効成分バルプロ酸ナトリウムの大きな強みは、焦点発作から全般発作まで幅広いタイプのてんかん発作に対応できる守備範囲の広さです。さらに、てんかんだけでなく双極性障害の躁状態や片頭痛発作の予防にも用いられており、1つの薬で複数の症状をカバーできる点も特徴のひとつです。
こうした有効性は先発薬の臨床試験によって裏付けられており、全般てんかんに対して約88%という高い有効率が確認されています。製造元は世界100カ国以上に医薬品を供給するインド最大手の製薬会社であり、成分の確かな実績と製品としての信頼性を兼ね備えた抗てんかん薬です。
デパケンの海外版ジェネリック
エンコレートは、国内の抗てんかん薬「デパケン」と同じ有効成分(バルプロ酸ナトリウム)を配合した海外製ジェネリック医薬品です。同等の効能・効果が期待できますが、国内製品とは仕様が異なるため、以下の比較表をご確認ください。
| 項目 | エンコレート | デパケン |
|---|---|---|
| 製造国 | インド | 日本 |
| 製薬会社 | Sun Pharmaceutical Industries | 協和キリン |
| 有効成分 | バルプロ酸ナトリウム(同じ) | |
| 剤型の種類 | 腸溶錠 | 普通錠 / R錠(徐放錠) / 細粒 / シロップ |
| 国内承認状況 | 未承認 | 承認済み |
エンコレートとデパケンの重要な違いが「剤型」です。デパケンには複数の剤型がありますが、現在てんかん治療で主に使用されているのは「R錠(徐放錠)」です。R錠は成分がゆっくり溶け出すため、1日1〜2回の服用で血中濃度が安定するように設計されています。
一方、エンコレートは「腸溶錠」と呼ばれるタイプの薬です。腸溶錠はR錠に比べて成分の吸収が早いため、血中濃度を維持するために1日2〜3回に分けて服用する必要があります。
このように薬の溶け方や吸収のパターンが異なるため、デパケンR錠からエンコレートへ単純に切り替えることはできません。重大な副作用のリスクもあるため、切り替えを検討する際は必ず事前に医師に相談してください。
また、エンコレートは日本国内では未承認の医薬品です。製造元は世界100カ国以上に供給実績があるインド最大手の製薬会社ですが、日本とは異なる製品管理基準で製造されている点はご留意ください(About Us, Sun Pharmaceutical Industries Limited )。
幅広い発作タイプに対応できる抗てんかん成分
エンコレートの有効成分バルプロ酸ナトリウムは、タイプの異なるてんかん発作に幅広く効果を発揮する抗てんかん薬です。
てんかんの発作には、体の一部がけいれんする「焦点発作」や、意識を失って全身が硬直する「強直間代発作」、一瞬だけ意識が途切れる「欠神発作」など、さまざまなタイプがあります。抗てんかん薬の多くは、対応できる発作タイプが限られていますが、バルプロ酸はこうした複数の発作タイプに対して第一選択薬として使われている、守備範囲の広い成分です。
この幅広さの理由は、脳の興奮を鎮める物質(GABA)を増やす作用を中心に、複数のメカニズムで神経の過剰な興奮を抑えることにあります。発作タイプによって薬を変える必要が少ないため、診断初期の治療にも使いやすい成分として、医療現場で高い評価を受けています。
てんかん以外にも片頭痛予防や双極性障害に有効
バルプロ酸のもうひとつの大きな特徴は、てんかん以外の疾患にも効果を発揮する点です。
具体的には、双極性障害(躁うつ病)における激しい気分の高揚を落ち着かせたり、片頭痛発作が起きる頻度を減らす予防薬としても用いられています。これは、脳の興奮を鎮めるバルプロ酸の働きが、気分の急激な変動や片頭痛の発症にも関わっているためです。
てんかんと片頭痛はどちらも脳の過剰な興奮が関わる発作性の疾患であり、併発しやすいことが知られています。1つの薬で両方の症状に対応できるため、薬の種類を増やさずに治療を進められるメリットがあります。
てんかんに対する有効性を示す臨床成績
エンコレートの有効成分バルプロ酸ナトリウムの有効性は、先発薬デパケンの国内臨床試験によって確認されています(17.1.1 国内臨床試験, 医療用医薬品:デパケン, 添付文書情報)。
臨床試験では、合計1,301例のてんかん患者を対象に、バルプロ酸ナトリウムの有効性が評価されました。その結果は以下の通りです。
| てんかん型 | 単独使用の有効率 | 他剤併用時の有効率 |
|---|---|---|
| 全般てんかん | 87.7%(128/146) | 69.1%(414/599) |
| 部分てんかん | 75.7%(28/37) | 65.4%(134/205) |
| その他(混合発作、脳波異常、てんかんに伴う性格・行動障害、自律神経発作等) | 80.4%(37/46) | 70.5%(189/268) |
特に全般てんかんでは単独使用で約88%と高い有効率を示しており、バルプロ酸が幅広い発作タイプに有効であることが裏付けられています。また、他の抗てんかん薬との併用でも65〜70%の有効率が確認されており、単独で十分な効果が得られない場合の併用療法にも適していることが分かります。
双極性障害の躁状態に対する臨床成績
バルプロ酸ナトリウムは、双極性障害(躁うつ病)の躁状態に対しても有効性が示されています(17.1.2 / 17.1.3 海外臨床試験,医療用医薬品:デパケン, 添付文書情報)。
米国で行われた2つの臨床試験において、躁症状が半分以上改善した患者の割合は以下の通りです。
| 試験 | 対象 | バルプロ酸群 | 対照群 |
|---|---|---|---|
| 臨床試験① | 双極性障害患者179例 | 48% | リチウム群:49% / プラセボ群:25% |
| 臨床試験② | リチウムが使えない患者36例 | 54% | プラセボ群:5% |
いずれの試験でもプラセボ群を大きく上回る結果が出ており、従来の標準薬であるリチウムと同等の効果を持ちつつ、リチウムが使えないケースでも有力な治療選択肢となることが示されています。
エンコレートの効果
- 効能・効果
- 各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害の治療、躁病および躁うつ病の躁状態の治療、片頭痛発作の発症抑制
- (1)てんかん発作を予防・抑制するための薬であり、てんかんそのものを根治する治療ではありません。自己判断で服用を中止すると発作が再発するおそれがあります。
- (2)片頭痛に対しては発作の「予防」を目的とする薬であり、起きてしまった頭痛を速やかに鎮める効果はありません。
エンコレートは、脳の神経の過剰な興奮を抑えることで、さまざまなタイプのてんかん発作を予防・抑制する薬です。てんかんに伴う不機嫌や怒りっぽさといった性格行動障害の改善にも用いられます。
また、双極性障害(躁うつ病)における激しい気分の高揚を落ち着かせる効果や、繰り返す片頭痛発作の頻度を減らす予防効果も認められており、1つの薬で複数の症状に対応できるのが大きな特徴です。
服用後、1〜4時間で血中濃度が最大に達します。ただし、これは1回の服用での薬の動きであり、効果が安定するまでには2〜3日、個人差を考慮すると概ね1週間程度かかります。少量からスタートして徐々に量を増やしていくのが基本であるため、最適な用量が定まるまでには一定の期間を要します。
自己判断で急に服用を中止すると発作が再発するおそれがあるため、服用量の変更や中止は必ず医師の指示のもとで行ってください。
有効成分バルプロ酸ナトリウムが脳内の「ブレーキ役」を強化する
エンコレートの有効成分バルプロ酸ナトリウムは、脳内で神経の興奮を抑える「ブレーキ」の役割を担う物質であるGABA(ギャバ)の働きを強めることで、神経の過剰な活動を鎮めます。
私たちの脳内では、常に神経細胞が電気信号をやり取りしていますが、てんかん発作や躁状態のときには、この電気が一斉に暴走する「嵐」のような状態に陥っています。バルプロ酸ナトリウムは、この興奮を抑える神経伝達物質であるGABAの分解を妨げ、脳内での濃度を高めるように働きます。
さらに、電気信号の通り道である「ナトリウムチャネル」や「カルシウムチャネル」の働きを調整し、神経細胞が過敏に反応しすぎるのを防ぐ多角的な作用も持っています。
「ブレーキを強める作用」と「電気の通り道を安定させる作用」という複数のメカニズムを併せ持つことで、脳内の電気信号の乱れを元から整えます。これにより、突発的なてんかん発作を未然に防ぐだけでなく、激しく波打つ感情を穏やかに落ち着かせることが可能になるのです。
エンコレートの飲み方・使い方(用量・用法)
下記の用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。服用量は症状によって異なります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1日の用量 | 400〜1,200mg(2〜6錠) |
| 服用回数 | 1日2〜3回に分けて服用 |
| 服用タイミング | 食後 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1日の用量 | 400〜800mg(2〜4錠) |
| 服用回数 | 1日2〜3回に分けて服用 |
| 1日の上限 | 1,000mg(5錠) |
| 服用タイミング | 食後 |
いずれの場合も、少量からスタートして徐々に増量し、最適な用量を見つけていくのが基本です。年齢や症状に応じて医師が用量を調整するため、自己判断で量を変えないでください。
1日2〜3回に分けて服用する薬のため、服用間隔はなるべく均等にあけるのが理想的です。たとえば1日2回の場合は朝と夕、1日3回の場合は朝・昼・夕が目安になります。
食後の服用が推奨されるのは、空腹時に比べて胃腸への負担が軽減されるためです。エンコレートは腸で溶けるようにコーティングされた「腸溶錠」です。砕いたり噛んだりするとコーティングが壊れ、成分が胃の中で溶け出してしまいます。その結果、胃粘膜への刺激による胃腸障害や、本来の吸収パターンが変わることで効果に影響が出るおそれがあるため、必ずそのまま飲み込んでください。
飲み忘れた場合の対処法
飲み忘れに気づいた場合は、思い出した時点でできるだけ早く服用してください。
ただし、次の服用時間が近い場合は1回分をスキップし、通常のスケジュールに戻します。飲み忘れたからといって、2回分を一度にまとめて飲むことは絶対に避けてください。
また、体調が良くなったと感じても、自己判断で急に服用を中止してはいけません。急な中断はてんかん発作の再発や重篤な症状を引き起こすおそれがあります。服用の中止や減量は、必ず医師の指示のもとで段階的に行ってください。
R錠(徐放錠)から切り替える場合の注意
もともとR錠(徐放錠)タイプの薬(デパケンR錠やセレニカR錠など)を使用している方がエンコレート(腸溶錠)に切り替える場合、薬の溶け方や吸収のパターンが異なるため注意が必要です。
R錠は1日1〜2回の服用でゆるやかに成分が放出される設計ですが、エンコレートのような腸溶錠は成分が比較的早く吸収されるため、1日の服用回数を増やして血中濃度の変動を抑える必要があります。
目安として、1日の総用量は変えずに服用回数を1回増やす方法が挙げられますが、安定した状態からの安易な切り替えは推奨されていません。
切り替えを検討する際は、必ず医師に相談し、必要に応じて血中濃度のモニタリングを受けながら慎重に進めてください。
エンコレートの注意事項
次に当てはまる方はエンコレートを服用できません。
- 重篤な肝障害のある方
- カルバペネム系抗生物質を投与中の方
- 尿素サイクル異常症の方
- 片頭痛発作の発症を抑制する目的に限り、妊婦または妊娠している可能性のある女性
次に当てはまる方はエンコレートを服用する前に医師に相談してください。
- 薬物過敏症の既往歴のある方
- 自殺企図の既往や自殺念慮のある方
- 尿素サイクル異常症が疑われる方
- 虚弱者
- 腎機能障害のある方
- 肝機能障害またはその既往歴のある方
- 妊娠する可能性のある女性
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性
- 授乳婦
- 小児等(低出生体重児・新生児を含む)
- 高齢者
その他基本的な注意事項
定期的な肝機能検査の実施
エンコレートの服用中は、重篤な肝障害があらわれることがあり、特に投与開始から6カ月以内に発生リスクが高いとされています。服用初期の6カ月間は定期的に肝機能検査を受けてください。6カ月を過ぎた後も、服用を続ける限りは定期的な検査が推奨されています。
高アンモニア血症への注意
服用中に、血中のアンモニア値が上昇し、意識障害を引き起こすことがあります。定期的にアンモニア値の測定を行い、異常が認められた場合は速やかに医師に相談してください。
血液検査・腎機能検査について
連用中は、定期的に腎機能検査および血液検査を受けることが推奨されています。
自動車の運転や危険を伴う機械操作について
エンコレートの服用により、眠気や注意力・集中力の低下が起こることがあります。
てんかん治療で使用する場合は、自動車の運転等が可能かどうかを医師が慎重に判断します。眠気等の症状があらわれた場合には、運転や危険を伴う機械の操作は行わないでください。
躁病・片頭痛予防の目的で使用する場合は、服用中は自動車の運転等の危険を伴う機械操作は行わないでください。
服用の中止・減量について
てんかん治療で連用している場合、急に服用をやめたり用量を大幅に減らしたりすると、「てんかん重積状態」という重篤な発作が起こるおそれがあります。服用を中止する際は、必ず医師の指示のもと、徐々に減量してください。
片頭痛予防での漫然とした使用の禁止
片頭痛発作の予防目的で服用する場合、日常生活への支障がなくなった時点で一旦服用を中止し、継続の必要性を医師と相談してください。効果が認められない場合に、目的なく長期にわたって飲み続けることは避けてください。
- エンコレートの注意事項に関する参考サイト
- 医療用医薬品 : デパケン - KEGG DRUG
エンコレートの相互作用
併用禁忌とはエンコレートと一緒に飲んではいけない薬です。併用すると重篤な副作用が発生する場合があります。エンコレートと併用しないでください。
併用注意とはエンコレートと飲み合わせの悪い薬です。併用すると(1)作用の減弱、(2)副作用の増強など、体に悪い影響がでるおそれがあります。注意しながら使うか、併用は避けることが望ましいでしょう。
併用禁忌薬の一覧
カルバペネム系抗生物質
- パニペネム・ベタミプロン(カルベニン)
- メロペネム水和物(メロペン)
- イミペネム水和物・シラスタチン(チエナム)
- レレバクタム水和物・イミペネム水和物・シラスタチン(レカルブリオ)
- ビアペネム(オメガシン)
- ドリペネム水和物(フィニバックス)
- テビペネム ピボキシル(オラペネム)
エンコレートとカルバペネム系抗生物質を併用すると、バルプロ酸の血中濃度が低下し、てんかんの発作が再発するおそれがあります。エンコレートの服用中は、上記したカルバペネム系抗生物質の併用を避けてください。
併用注意薬の一覧
エンコレートの作用を強める薬
- クロバザム
- サリチル酸系薬剤(アスピリン等)
- エリスロマイシン
- シメチジン
クロバザムは抗てんかん薬です。併用によりバルプロ酸の血中濃度が上昇し、エンコレートの作用が増強されることがあります。
サリチル酸系薬剤(アスピリン等)は解熱鎮痛薬です。遊離型バルプロ酸の濃度上昇と代謝の阻害により、エンコレートの作用が増強されることがあります。
エリスロマイシンは抗菌薬、シメチジンは胃酸を抑える薬(H2ブロッカー)です。これらの薬が肝臓の代謝酵素を抑制するため、バルプロ酸の血中濃度が上昇することがあります。
エンコレートの作用を弱める薬
- グルクロン酸抱合を誘導する薬剤(リトナビル、ロピナビル・リトナビル配合剤等)
抗HIV薬です。肝臓におけるバルプロ酸の代謝が促進されるため、エンコレートの作用が減弱することがあります。
エンコレートによって作用が強まる薬
- エトスクシミド
- アミトリプチリン
- ノルトリプチリン
- ラモトリギン
- ロラゼパム
- ベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム等)
- ワルファリン
- クロザピン
エトスクシミドとラモトリギンは抗てんかん薬、アミトリプチリンとノルトリプチリンは抗うつ薬です。エンコレートとの併用によりこれらの薬の血中濃度が上昇し、作用が強くなることがあります。特にラモトリギンは消失半減期が約2倍に延長するとの報告があります。
ロラゼパムは抗不安薬、ジアゼパム等はベンゾジアゼピン系の抗不安薬・抗てんかん薬です。エンコレートとの併用により、これらの薬が体内に残りやすくなったり、効き目のある成分の血中濃度が通常より高くなることがあります。
ワルファリンは血液をサラサラにする抗凝固薬です。同様に遊離型の血中濃度が上昇し、作用が強くなることがあります。
クロザピンは統合失調症の治療に用いられる抗精神病薬です。エンコレートとの併用により、心筋炎や好中球減少症といった副作用が増強する可能性があります。
お互いの作用に影響する薬剤
- バルビツール酸剤(フェノバルビタール等)
- フェニトイン
- カルバマゼピン
抗てんかん薬です。これらの薬がバルプロ酸の代謝を促進するため、エンコレートの血中濃度が低下して効果が弱まることがあります。同時に、エンコレートがこれらの薬の血中濃度を変動させ、作用が強くなったり弱くなったりする場合もあります。
高アンモニア血症のリスクが高まる薬剤
- フェニトイン
- ホスフェニトイン
- フェノバルビタール
抗てんかん薬です。エンコレートと併用すると、高アンモニア血症の発現リスクが高まるおそれがあります。併用中は定期的にアンモニア値を測定してください。
特に注意が必要な併用
- クロナゼパム
抗てんかん薬です。エンコレートと併用すると、短い意識消失が途切れることなく続く「欠神発作重積」があらわれたとの報告があります。
- エンコレートの相互作用に関する参考サイト
- 医療用医薬品 : デパケン (相互作用情報) - KEGG DRUG
エンコレートの副作用
エンコレートの主な副作用は、眠気、めまい、頭痛、吐き気・嘔吐、食欲不振、発疹、倦怠感、体重増加、脱毛などです。
まれに重大な副作用として、重篤な肝障害や高アンモニア血症を伴う意識障害、急性膵炎、重篤な血液障害があらわれることがあります。特に肝障害は投与開始から6カ月以内に発生しやすいため、服用初期は定期的な検査が重要です。
また、長期服用により脳萎縮や認知症に似た症状(物忘れ、見当識障害など)、パーキンソン様症状があらわれたとの報告もありますが、これらは投与の中止や減量により回復する場合があります。
気になる症状があらわれたり、重篤な副作用が発現したりした場合は、ただちに医療機関を受診してください。
副作用の発症頻度
発症頻度:5%以上
| 精神神経系 | 傾眠 |
|---|
発症頻度:0.1〜5%未満
| 精神神経系 | 失調、頭痛、不眠、不穏、視覚異常 |
|---|---|
| 消化器 | 悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、便秘 |
| 過敏症 | 発疹 |
| 泌尿器 | 夜尿・頻尿 |
| その他 | 倦怠感、鼻血 |
発症頻度:0.1%未満
| 血液 | 白血球減少 |
|---|---|
| 精神神経系 | 感覚変化 |
| 消化器 | 口内炎、下痢 |
| 皮膚 | 脱毛 |
| 生殖器 | 月経異常(月経不順、無月経) |
| その他 | 口渇、浮腫、発熱 |
頻度不明
| 血液 | 貧血、好酸球増多、血小板凝集能低下、低フィブリノーゲン血症 |
|---|---|
| 精神神経系 | 振戦、めまい、抑うつ |
| 消化器 | 食欲亢進、腹痛 |
| 肝臓 | AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇 |
| 呼吸器 | 胸膜炎、胸水(好酸球性を含む) |
| 泌尿器 | 血尿、尿失禁 |
| 生殖器 | 多嚢胞性卵巣、精子数減少、精子運動性低下 |
| その他 | 高アンモニア血症、歯肉肥厚、体重増加、カルニチン減少 |
- エンコレートの副作用に関する参考サイト
- 医療用医薬品 : デパケン (副作用情報) - KEGG DRUG
- エンコレートの保管方法
- 光、温度、湿度などにより、効果が損なわれる場合があります。以下を守って保管してください。
- (1) 高温多湿を避けて、直射日光があたらないところで保管してください。
(2) 日中に長時間にわたって車中に置かないようにしてください。
(3) お子様の手が届かないところで保管してください。
(4) 使用期限を過ぎた場合は破棄してください。
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