ゾビラックスの飲み方「服用間隔と期間、飲み合わせ」について
性器・口唇ヘルペス治療の飲み方(用法・用量)
1回の用量 | 200mg錠の場合 … 1錠 400mg錠の場合 … 1/2錠 800mg錠の場合 … 1/4錠 (アシクロビルとして200mg) |
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1日の服用回数 | 5回 |
服用する期間 | 5〜10日間 |
服用間隔 | 必ず4時間空けること |
1回の用量 | 200mg錠の場合 … 4錠 400mg錠の場合 … 2錠 800mg錠の場合 … 1錠 (アシクロビルとして800mg) |
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1日の服用回数 | 5回 |
服用する期間 | 7日間 |
服用間隔 | 必ず4時間空けること |
帯状疱疹の治療におけるゾビラックスの用量は、1日5回、1回につき800mgです。
ゾビラックスには含有量の異なる3種類があり、各規格ごとに1回に服用する錠数が変わってきます。200mg錠では4錠、400mg錠では2錠、といったように合計で800mgの有効成分を摂取できるよう調整してください。
帯状疱疹においても、早期の治療が重要です。発疹などの病変が出現してから3日(72時間)以内の服用が望ましく、遅くとも5日目までには服用を開始しないとゾビラックスの効果が発揮されません。
5日目以降であっても、症状の悪化や後遺症のリスクが確認された場合には、ゾビラックスが投与されることもあります。
帯状疱疹の治療におけるゾビラックスの服用期間は7日間です。途中で症状が治まったとしても、必ず7日間は飲み切ってください。
ロキソニンなどNSAIDsが併用される
帯状疱疹による痛みの緩和には、鎮痛剤の併用が効果的です。ゾビラックスと併用できる鎮痛剤としては、以下が挙げられます。
- NSAIDs(ロキソニンなど)
- アセトアミノフェン(カロナールなど)
これらの鎮痛剤を併用して、できる限り痛みを和らげることで、後遺症である帯状疱疹後神経痛への移行率を低下させることができます。上記の薬剤でも鎮痛が不十分な場合は、抗てんかん薬や内服ステロイドなど、さらに強い薬が併用されます。
服用間隔はおおよそ4時間が目安
ゾビラックスの服用は、就寝時を除いて等間隔で行うのが望ましいとされています。成人では「朝食後、昼食後、午後4時頃、夕食後、就寝前」といったように5回に分けて服用してください。
服用間隔の時間は規定されていませんが、臨床試験では4時間毎の服用で有効性が検証されています。
飲み忘れた場合には、気が付いた時点ですぐに飲みますが、2回分を1度に飲んではいけません。次の服用までの時間が近い場合には、1回分を飛ばします。服用回数が減ると治療効果が減弱する可能性がありますので、早めに医師に相談してください。
空腹時でも服用可能
ゾビラックスの服用は空腹時または食後のいずれでも構いません。大切なのは等間隔で服用することです。食事の時間が不規則であれば、無理に食事のタイミングに合わせて服用する必要はありません。
禁忌や飲み合わせなど服用上の注意
- ゾビラックスの注意事項
- <使用禁忌>
下記に該当する方は使用しないでください。
アシクロビルあるいはバラシクロビルに過敏症がある - <使用注意>
下記に該当する方は使用前に医師に相談してください。
腎障害、肝障害、高齢者、妊娠中、授乳中 - <併用注意薬>
下記の薬品を服用中の方は使用前に医師に相談してください。
プロベネシド、シメチジン、ミコフェノール酸モフェチル、テオフィリン
使用禁忌とされているのは、ゾビラックスおよびバルトレックスの有効成分(アシクロビルおよびバラシクロビル)に過敏症の既往歴がある方です。いずれかの薬もしくはそのジェネリックを使用した際、蕁麻疹や発疹、全身の痒みといった過敏症状が出た経験のある方は要注意です。
成分名 | 製品名 | 適応や作用機序 |
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プロベネシド | ベネシッド | 痛風 |
シメチジン | カイロック | 胃炎と消化性潰瘍 |
ミコフェノール酸モフェチル | セルセプト | 免疫抑制 |
テオフィリン | テオドール | 喘息 |
ゾビラックスとの飲み合わせが要注意とされているのは、痛風の薬であるプロペネシド、胃酸を抑えるシメチジン、免疫抑制の薬であるミコフェノール酸モフェチル、喘息の薬であるテオフィリンです。併用する際には、投与量の調整が必要になります。心当たりのある方はゾビラックスを服用する前に医師に相談してください。
自己判断で外用薬との併用を行うべきではない
ゾビラックス軟膏やアラセナ-A軟膏(ビダラビン)など外用の抗ウイルス薬と、内服のゾビラックスの併用は一般的ではありません。抗ウイルス作用を有する内服薬と外用薬の併用は、有効性を示す報告がないことから、保険上で認められていない為です。
副作用や相互作用が確認されているわけではありませんが、治療上の有益性が認められていない以上、むやみに併用するべきではないでしょう。
とはいえ、誤って併用してしまったとしても、早急な対処が必要になるわけではありません。次回からは医師の指示に従った適切な治療を行えば問題ありません。
治療中のお酒は控えるべきである
アルコールとゾビラックスの相互作用は確認されていませんが、治療期間中の飲酒は推奨されません。アルコールには血管を拡張させる作用があることから、患部の炎症を悪化させるおそれがあります。ヘルペスや帯状疱疹による皮膚の病変が治癒するまでは、飲酒は極力控えましょう。