低用量ピルの値段の相場は?病院処方と個人輸入の年間費用を紹介
- 公開日
- 2022年07月27日
- 更新日

低用量ピルは、避妊や生理痛の軽減など、女性が快適な毎日を過ごすうえで非常に役立つ薬です。とはいえ、日本国内でのピルの普及率は2.9%[1]。「低用量ピルを飲んでみたいけど、どのくらいお金がかかるのか分からない」「病院でもらえるの?通販でも買える?」など、分からないことがたくさんある方も多いでしょう。
そこで今回は、低用量ピルの値段の相場について詳しく解説します。ピルは、病院で処方してもらう場合と個人輸入で通販する場合とで値段が大きく異なります。両者の費用を比べると、年間で3万円ほどの差額が生じることが推定されます。
このページでは、病院処方と個人輸入でのピルの値段の比較や、当サイトで購入できる安い低用量ピルについて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
【病院処方】低用量ピルの値段の相場は?

病院で低用量ピルを処方してもらう場合の値段の相場は、1シート(1ヶ月分)およそ2,500円から3,000円です。この値段に加え、初診料や再診料などの診察料、検査料などもかかります。なお、薬代や診察料、検査料は、病院によって細かい価格設定が異なります。
また低用量ピルの値段は、使用する目的によっても大きく変化することがあります。低用量ピルの処方には、場合によっては保険が適用されるためです。
たとえば、月経困難症や子宮内膜症に対する治療薬としてピルを活用する場合は、保険の適用が認められます。この場合は、ピルを3割負担で購入できます。しかし、避妊目的など、疾患の治療を目的としていない場合は、残念ながら保険は適用されません。全額を自分で支払う必要があります。
- 保険が適用される
- 月経困難症や子宮内膜症といった病気の治療を目的に使用する場合
- 保険が適用されない
- 避妊や生理日移動、肌荒れ改善など病気の治療以外の目的で使用する場合
またPMSや月経不順といった不調が出ているからといって、必ずしも保険が適用されるわけではありません。保険が適用されるためには、月経困難症などの病気であると医師に診断されることが必要です。診断の基準は症状の程度や医師の判断によって異なるため、実際に医療機関を受診してみないことには保険適用の有無が分かりません。
ピルを病院で処方してもらう場合は、念のため保険証を持参するとよいでしょう。
オンライン診療のクリニック10院で値段比較
以下は婦人科系クリニックにおける低用量ピルの値段比較です。全国どこからでも受診できる「オンライン診療」を行っているクリニックのみで、10院をピックアップしました。薬代(1ヶ月分)と診察料、送料を比較しています[2]~[11]。
クリニック名 | 1ヶ月の薬代 | 送料 | 診察料 |
---|---|---|---|
クリニックフォア | 2,783円~ | 550円 | 1,650円 |
スマルナ | 2,530円~ | 無料 | 1,500円 |
Pills U | 2,673円~ | 550円 | 1,650円 |
エニピル | 2,563円〜 | 385円 | 2,200円 |
マイピルオンライン | 2,590円~ | 550円 | 初診:1,650円 再診:550円 |
ネオクリニック | 2,500円~ | 1,000円 | 初診:1,000円 再診:500円 |
イースト駅前クリニック 女性外来 | 2,700円~ | 1,100円 ※1万円以上で無料 |
無料 |
ケイ・レディースクリニック新宿 | 3,300円 | 660円 | 1,000円 |
新宿駅前さくらレディースクリニック | 2,640円〜 | 無料 | 1,100 円 |
ココカラウィメンズクリニック | 2,550円〜 | 800円 | 2,200円 |
※価格は全て税込みです。
薬代や診察料、送料などの値段はクリニックごとに大きく異なります。また、診察の頻度もクリニックによってまちまちです。初回のみ診察が必要なクリニックもあれば、半年に1回、1年に1回診察を行うクリニックもあります。
また10院のうち、表の上から5番目までのクリニックは定期便の発送を行っています。定期便の契約をしておけば、注文のたびに診察を受ける必要がありません。1ヶ月に1回くらいの頻度で、自動的にピルが自宅まで郵送(送料は都度かかる場合が多い)されてきます。クリニックによっては、定期便の割引を行っているところもあり、より安くピルを購入できます。
ピルのオンライン処方を検討している方は、薬代や診察料、送料などにかかる費用や定期便の有無、診察の頻度などを考慮して、自分に合ったクリニックを探しましょう。
【個人輸入】通販で買える低用量ピルを値段が安い順にランキング

以下は、当サイトで購入できるピルを安い順に並べたランキングです。それぞれのピルの特徴も紹介します。併せて、1位から5位までのピルの優れている箇所について解説します。
順位 | 商品名 | 月間の薬代 | 特徴 |
---|---|---|---|
1 | トリキュラー | 506円~ | 低用量ピルの中で最も安い |
2 | ノベヒール | 602円~ | 1相性ピルなので扱いやすい |
3 | クリザンタLS | 762円~ | 月経困難症の改善に有効 |
4 | ノベロン | 1,308円~ | ニキビの治療に効果的 |
5 | ジネット35 | 1,428円~ | ニキビの症状を改善する |
6 | フェミロン | 1,488円~ | 副作用が起こりづらい |
7 | ロエッテ | 1,488円~ | 身体への負担が少ない |
8 | ダイアン35 | 1,788円~ | 重度のニキビにも有効 |
9 | ヤミニ | 1,848円~ | 高い避妊効果を持つ |
10 | ヤスミン | 2,208円~ | むくみの副作用が軽減されている |
1位:トリキュラー

トリキュラーは、国内でも多くの婦人科で処方されている第2世代の低用量ピルです。3相性タイプであり、生理周期に合わせて段階的にホルモン量が調節されているため、副作用が起こりづらい点が特徴です。正しい方法で服用すれば、99%の確率で避妊を実現します。月経困難症や子宮内膜症などの症状の緩和にも効果的です。
トリキュラーは1ヶ月分の値段も1,580円と非常に安く、経済的に安心して長く購入を続けることができます。12ヶ月分を購入すると、ひと月にかかる費用がおよそ506円にまで抑えられます。
2位:ノベヒール

ノベヒールは、ノベロン(マーベロン)のジェネリックです。ノベロンが1シート2,180円である一方、ノベヒールは1,880円で購入できます。先発薬であるノベロンとまったく同じ効果を持ちながら、ノベロンよりも安く購入できる点が魅力です。1相性タイプのノベヒールは3相性タイプと異なり、飲む順番に決まりがないため、扱いやすいピルとなっています。
12ヶ月分を購入すると7,219円になりますが、ひと月にかかる費用としては602円にまで抑えることができます。
3位:クリザンタLS

クリザンタLSは、ヤーズのジェネリックです。ヤーズはもともと、月経困難症の治療薬として認可を受けた超低用量ピルです。そのため、クリザンタLSもヤーズと同様、月経困難症の緩和や生理痛を改善する効果を持っています。また、配合されているホルモン量が他の低用量ピルよりも少ないため、女性の身体にやさしいピルとなっています。
ヤーズが1シート3,780円であるのに対し、クリザンタLSは1シート1,980円で購入可能です。12ヶ月分を購入すると、ひと月あたりの費用は1,188円になります。
4位:ノベロン

ノベロンは、黄体ホルモンとしてデソゲストレルが配合されている低用量ピルです。デソゲストレルには、男性ホルモンの働きを抑制する作用があります。そのため、男性ホルモンが原因となって起こるニキビやムダ毛といった副作用を抑えることができます。この作用を活かし、皮膚科でニキビの治療薬として処方されることもあります。
ノベロンは1シート2,180円です。12ヶ月分を購入すると15,696円にも上りますが、ひと月あたりの費用として換算すると1,308円という安価に収まります。
5位:ジネット35

ジネット35は、ダイアン35のジェネリックです。ダイアン35は、あごやフェイスラインのニキビに対して高い治療効果を持つ低用量ピルです。ジェネリックであるジネット35もダイアン35と同様、男性ホルモンを抑制する働きが作用して、ニキビを改善する効果があります。もちろん他の低用量ピルと同じように避妊効果も併せ持っています。
先発薬であるダイアン35は1シート2,980円ですが、ジネット35は1シート2,380円で購入可能です。12ヶ月分を購入すると、ひと月あたりの費用が1,428円に抑えられます。
個人輸入は病院処方と比べて年間で約3万円お得

低用量ピルは、どこの病院であっても大体1シート2,500円以上の値段で処方されます。また、病院で処方してもらうと薬代の他に診察料や検査料が加算されるため、総合的にどうしても費用が高くなってしまいます。
しかし、個人輸入でピルを購入すれば、診察料や検査料がかからないため安く入手できます。また、個人輸入ならそもそもの薬代が病院処方のピルより大幅に安く、ピルにかかる費用を節約できます。
以下は、トリキュラーを購入する場合を例にして、病院処方と個人輸入で年間の費用を比較したものです。病院処方はオンライン診療を利用した場合、個人輸入は当サイトを利用した場合を想定して比較しています。
購入先 | 薬代 | 送料 | 診察料 |
---|---|---|---|
病院のオンライン診療 | 30,000円~36,000円 | 5,000円~6,000円 | 1,500~2,000円 |
個人輸入(当サイト) | 6,067円 | 700円 | - |
オンライン処方を利用してトリキュラーを購入する場合、薬代や送料、診察料などを合わせると、安く見積もっても、年間で約36,500円かかります。
一方、当サイトでトリキュラーを通販した場合は、年間の薬代と送料を合わせても約6,700円に抑えることができます。個人輸入を利用すれば、年間で約30,000円お得にトリキュラーを購入できるのです。
とはいえ、個人輸入を利用する際には、事前にいくつかの注意点を理解しておく必要があります。ここからは、個人輸入を行ううえでの注意事項についてチェックしていきましょう。
個人輸入の注意点①:購入できるピルは海外製

個人輸入で購入できるピルは、すべて海外製です。海外製と聞くと、日本人には効果が強すぎたり、重篤な副作用が起こったりするのではないかと心配になるでしょう。しかし、実際のところ国内製のピルと海外製のピルは、効果や飲み方、副作用などはまったく同じです。
国内製と海外製の違いは、製造元やパッケージ程度です。たとえば、国内製のトリキュラーの製造元はバイエル薬品株式会社です。一方、海外製のトリキュラーはザイダスカディラという製造元から販売されています。製造元が異なるため、シートやパッケージのデザインなどにも差異があります。

国内製のピルも海外製のピルも、配合されている成分や発揮される効果に違いはありません。したがって、個人輸入で入手できる海外製のピルでも、安心して服用することができます。
個人輸入の注意点②:副作用が起きても自己責任
個人輸入を行ううえで注意しなければならないのが、「購入した薬によって思わぬ副作用が生じてもすべて自己責任」という点です。個人輸入で入手した薬を使用し、重篤な副作用が起きたとしても、医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。
- 医薬品副作用被害救済制度とは?
- 日本国内で処方・販売されている医薬品を正しく使用したにもかかわらず重篤な健康被害が生じた場合、救済を行う公的制度です[12]。対象の医薬品によって健康被害を被った場合、医療費や障害年金といった救済給付を受けることができます。
医薬品副作用被害救済制度の対象は、あくまで日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売されている医薬品に限ります。個人輸入で購入する薬はこの規定に含まれないため、重篤な副作用が起きたとしても救済給付を受けることはできません[13]。あらかじめ理解しておきましょう。
個人輸入の注意点③:ピルの服用が適さない人もいる

個人輸入でピルを購入する場合、医師の診断を受けずに服用を開始することになります。しかし、ピルはすべての女性が安全に服用できる薬ではありません。ピルの服用にはさまざまな注意事項があり、ピルの服用そのものを禁じられている人もいます。以下の項目に当てはまる人は、低用量ピルを服用できません。
- ピルの成分でアレルギーを起こしたことがある人
- 高齢者(40歳以上)
- 喫煙者
- 妊娠中・授乳中の人
- 血栓症に伴う症状がある人
- 乳がんや子宮がんなどの患者
- 原因不明の異常出血がある人
これらの項目に該当する人がピルを服用すると、重篤な副作用が起こったり、疾患の重症化を招いてしまったりする恐れがあります。ピルの服用が禁忌とされている人の条件は、上のリストの他にもまだ多くあります。また、心疾患や腎疾患、軽度の高血圧や肥満である人などもピルの使用に注意が必要です。
低用量ピルを初めて服用する人や、服用にブランクがある人は、まず病院で医師の診察を受けるのがおすすめです。ピルを飲んでも問題がないか、きちんと確認したうえで服用を始めましょう。
低用量ピルは自分に合った方法で購入しよう

低用量ピルを病院で処方してもらう場合の値段の相場は、2,500円から3,000円程度です。しかし、病院で処方してもらうと薬代の他に診察料や検査料が加算されます。想定していた以上に経済的な負担が大きくなってしまう場合もあるので、病院のホームページなどで事前によく確認することが大切です。
より安く低用量ピルを購入したい方には、個人輸入での通販がおすすめです。個人輸入なら診察料や検査料がかからず、薬代を払うだけでピルを入手できます。トリキュラーを病院で処方してもらうと、年間で約30,000円にも上ります。しかし、当サイトを利用すれば年間で6,000円という破格の値段に抑えることができます。
低用量ピルを安く購入できる個人輸入は便利ですが、実際に利用する前にはいくつかの注意事項を確認しておく必要があります。ピルの使用が初めてであれば、まずは病院で診察を受けると安心です。大切なのは、自分に合った方法でピルを購入することです。
- 参考文献・参考サイト
- [1]避妊法2019(Contraceptive Use by Method 2019)
- [2]クリニックフォア.「スマホ&PCで簡単 クリニックフォア(クリフォア)の オンライン低用量ピル処方」
- [3]スマルナ.「サービス一覧と料金について」
- [4]Pills U.「低用量ピルのオンライン診療・通販」
- [5]エニピル.「ピルの オンライン診療 サービス」
- [6]マイピルオンライン.「料金一覧」
- [7]ネオクリニック.「診療料金」
- [8]イースト駅前クリニック女性外来(新宿院).「低用量ピル」
- [9]ケイ・レディースクリニック新宿.「低用量ピル」
- [10]新宿駅前さくらレディースクリニック.「自費診療料金」
- [11]ココカラウィメンズクリニック.「ピル・OC(低容量ホルモン剤)」
- [12]独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「制度の概要 - 医薬品副作用被害救済制度」
- [12]医薬品等を海外から購入しようとされる方へ |厚生労働省
- ※[2]~[11]は2024年7月16日に参照