ニキビに効く抗生物質のおすすめ6選!飲み薬と塗り薬の種類も解説
- 公開日
- 2024年01月30日
- 更新日

どんなに入念なスキンケアを行っても、気がつけば増えていることのあるニキビ。毎朝鏡を見るたびに憂鬱な気持ちになっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ニキビに対する効果のある抗生物質について紹介します。抗生物質に期待できる効果や処方されている薬の種類、使用上の注意点などを徹底的に解説します。
また記事内では「通販で買えるニキビに効く抗生物質6選」として、ネットで購入できる抗生物質も紹介しています。
抗生物質を使ったニキビ治療に興味のある方や、以前に皮膚科で処方された抗生物質をお探しの方は、ぜひご一読ください。
ニキビに効く抗生物質とは

抗生物質は、細菌や一部の原生生物に生物学的に作用する化合物の総称です。病原細菌の生育阻害などの働きから抗菌作用を示し、感染症を治癒する役割を果たします。
ニキビ治療においては、原因となるアクネ菌の繁殖を抑制します。皮膚に存在するアクネ菌の数を減少させることで、炎症を抑えます。ニキビによる赤みや腫れが軽減され、皮膚の状態が改善します。
効果があるのは炎症性のニキビ
抗生物質が効果を示すのは、炎症性のニキビです。炎症性のニキビとは、毛穴に詰まった脂質や角質でアクネ菌が繁殖して、周囲の血管が拡張して赤く腫れ上がった状態を指します。
いわゆる「赤ニキビ」や「黄ニキビ」と呼ばれる状態が、炎症性のニキビに該当します。

一方で、炎症のない白ニキビや黒ニキビに対しては抗生物質の効果が期待できないことがあります。
これらのニキビは、毛穴の詰まりや皮脂の過剰な分泌によって形成されます。アクネ菌の繁殖や炎症はおきていないため、抗生物質を使う意味がないのです。
白ニキビや黒ニキビに対する治療には、角質の正常な剥がれ落ちを促進するための適切なスキンケアや、外用剤を用いることが一般的です。
コメドを解消する外用剤との併用が基本
ニキビに対して抗生物質を単独で使用することはお勧めできません。
抗生物質の効果は、赤く盛り上がったニキビの炎症を抑えることにあります。ニキビの根本的な原因であるコメド(穴が詰まった状態)を解消する効果はありません。
いくら炎症を抑えても、コメドを減らさない限り、ニキビは絶えず再発します。
コメドの解消には、過酸化ベンゾイルやアダパレンなどの外用薬が効果的です。
- 抗生物質と併用するべき外用薬
- 過酸化ベンゾイル
過酸化ベンゾイルは、古い角質を剥がすことでコメドを解消する外用薬。角質細胞同士の結合を緩めることで、角質層の剥離を促す。またアクネ菌などの増殖を防ぐ抗菌効果も有している。 - アダパレン
アダパレンは、角質層の肥厚化(厚くなること)を防ぐことでコメドを解消する外用薬。表皮の細胞が角質細胞に変化するのを抑制して、角質層の均一な厚みを維持する。
これらの外用薬は毛穴の閉塞を解消し、コメドの発生を抑制する効果が期待できます。
抗生物質と併用することで、ニキビの炎症を抑えつつ、コメドも減少させることができ、慢性的なニキビに対する効果的な治療と予防につながります。
逆に、抗生物質を単独で使用すると治療期間が長引き、菌の耐性化(薬が効かなくなること)が生じて、治療が困難になる可能性があるため、避けるべきです。
ニキビ治療に処方される抗生物質の種類
ニキビ治療に使用される抗生物質は、内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)に分かれます。
種類 | 内服薬 | 外用薬 |
---|---|---|
用途 | 比較的重度な炎症性ニキビの改善 | 比較的軽度な炎症性ニキビの改善 |
投与方法 | 1~2回服用 / 日 | 1~2回塗布 / 日 |
期間 | 最長3ヶ月 | 最長3ヶ月 |
副作用 | 吐き気、下痢、めまい、光線過敏症、爪の変色など | ヒリヒリ感、つっぱり感、かゆみ、発赤、かぶれなど |
内服薬と外用薬の使い分けに明確な基準が定められているわけではありませんが、症状が比較的軽度な場合には外用薬、重度な場合には内服薬が選択されることがあります。
また、副作用が心配される場合には、局所的に作用する外用薬が優先されることもあります。
一方で、外用薬が塗りづらい部位にニキビがある場合や、患部が広範囲に及んでいる場合などには、内服薬が有効です。
それぞれにメリットデメリットがあるため、医師は患者の体質や状態から使用する薬剤を慎重に判断します。
内服タイプの抗生物質(飲み薬)

ニキビの治療に使用できる内服の抗生物質には非常に多くの種類がありますが、薬によって期待できる有効性や安全性が異なります。
日本皮膚科学会が発行している「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」では、炎症性皮疹(炎症を伴ったニキビ等)に使用するべき抗生物質の優先順位を推奨度として示しています。
- 推奨度A(行うよう強く推奨する)
- ドキシサイクリン
- 推奨度A*(行うよう推奨する)
- ミノサイクリン
- 推奨度B(行うよう推奨する)
- ロキシスロマイシン、ファロペネム
- 推奨度C1(選択肢の一つとして推奨する)
- テトラサイクリン、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、レボフロキサシン、トスフロキサシン、シプロフロキサシン、ロメフロキサシン、セフロキシム アキセチル
中でも特に推奨度が高い「ドキシサイクリン」「ミノサイクリン」「ロキシスロマイシン」「ファロペネム」について詳しく解説します。
ドキシサイクリン
ドキシサイクリン(製品名:ビブラマイシンなど)は、テトラサイクリン系の抗生物質です。
アクネ菌の増殖を抑制する抗菌作用と、皮膚の腫れや発赤を和らげる抗炎症作用により、炎症性のニキビを効果的に治癒します。
炎症性ニキビに対する有効性が実証された試験データが数多く報告されており、それに基づきガイドラインでも最も強く推奨されています。
当サイトではドキシサイクリン配合の抗生物質として「モノドクス」を紹介しています。
ミノサイクリン
ミノサイクリン(製品名:ミノマイシンなど)も、ドキシサイクリンと同じテトラサイクリン系の抗生物質です。
アクネ菌に対する抗菌作用と、腫れや発赤を鎮める抗炎症作用が期待されます。
炎症性ニキビに対する有効性が示された試験データが最も多く確認できますが、ドキシサイクリンと比較してめまいや色素沈着(爪や歯の黒ずみ)などの副作用の発現頻度が高いことが報告されています。
また、自己免疫疾患や薬剤性過敏症症候群などの重篤な副作用も報告されているため、より安全性の高いドキシサイクリンの方が優先して使用されます。
当サイトではミノサイクリン配合の抗生物質として「ディバイン」を紹介しています。
ロキシスロマイシン、ファロペネム
ロキシスロマイシン(製品名:ルリシッドなど)はマクロライド系、ファロペネム(製品名:ファロムなど)はβ-ラクタム系の抗生物質です。
上記のテトラサイクリン系の抗生物質と比べて、ニキビに対する試験データが乏しいことから、いずれも推奨度はBに分類されています。
医師の判断に基づき、患者の状態や治療の必要性に応じて選択されることがありますが、他の抗生物質と比べて推奨度が低いため、適切な治療選択には慎重なアプローチが求められます。
外用タイプの抗生物質(塗り薬)

「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」では、炎症性皮疹(炎症を伴ったニキビ等)の治療に推奨する外用の抗生物質として、以下を挙げています。
- 推奨度A(行うよう強く推奨する)
- クリンダマイシン、ナジフロキサシン、オゼノキサシン
上記3剤の推奨度は、いずれも最高ランクのAであり、同列に強く推奨されています。
他にも外用型の抗生物質は沢山ありますが、ニキビ(ざ瘡)に対する適応が認められているのはこの3剤だけです。ガイドラインでは、その他薬剤における推奨度は検討されていませんでした。
クリンダマイシン
クリンダマイシン(製品名:ダラシンTゲルなど)は、炎症性ニキビに対する有効性を示す研究が、国内外で最も多く報告されている外用の抗生物質です。
海外では11件、国内では4件のRTC(患者をランダムに選んで行う比較試験)が報告されており、いずれにおいても症状の改善が確認されています。
信頼性のある良質な研究データに裏付けられた効果から、皮膚科のニキビ治療において最も一般的に使用されています。
当サイトではクリンダマイシン配合の抗生物質として「クリアウィン」を紹介しています。
ナジフロキサシン
ナジフロキサシン(製品名:アクアチム軟膏など)は、ニューキノロン系と呼ばれる抗菌薬の外用剤です。
クリンダマイシンに次いで多くのRTCが報告されており(海外で2件、国内で3件)、ガイドラインではニキビへの使用が強く推奨されています。
軟膏、クリーム、ローションの3つの剤形があります。
オゼノキサシン
オゼノキサシン(製品名:ゼビアックスローションなど)は、日本では2015年に発売された比較的新しい薬です。ナジフロキサシンと同様のニューキノロン系に属しています。
クリンダマイシンとナジフロキサシンが1日2回の塗布を要するのに対し、オゼノキサシンは1日1回の塗布で効果が得られるため、使いやすさに優れています。
ローションとクリームの2つの剤形があります。
通販で買えるニキビに効く抗生物質6選
当サイトで紹介しているニキビの治療に効果のある抗生物質を集めました。いずれも通販で購入できる海外製品です。
通販で買えるニキビに効く抗生物質6選
商品名 | モノドクス | クリアウィン | ディバイン | ゾクラー | レボクイン | エルクイン |
---|---|---|---|---|---|---|
商品画像 | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
タイプ | 飲み薬 | 塗り薬 | 飲み薬 | 飲み薬 | 飲み薬 | 飲み薬 |
有効成分 | ドキシサイクリン | クリンダマイシン | ミノサイクリン | クラリスロマイシン | レボフロキサシン | レボフロキサシン |
販売価格 | 1,890円 | 2,380円 | 2,380円~ | 1,980円~ | 1,680円~ | 1,790円 |
詳細 | 詳細ページ | 詳細ページ | 詳細ページ | 詳細ページ | 詳細ページ | 詳細ページ |
モノドクス

モノドクスは、ニキビの治療に使われる主要な抗生物質である「ビブラマイシン」のジェネリック医薬品です。
ニキビに対する使用が最も強く推奨されているドキシサイクリンを配合しています。
優れた抗菌作用と抗炎症作用を同時に有しており、激しい腫れや化膿がみられる炎症性ニキビの改善に効果的です。
また内服型の抗生物質の中でも副作用が比較的おこりづらく、安全性にも優れています。
優れた効果と安全性が期待できるモノドクスは、ニキビに使用する内服型の抗生物質を探している方に最もおすすめの製品です。
商品名 | モノドクス |
---|---|
有効成分 | ドキシサイクリン |
含有量 | 100mg |
販売価格 | 1,890円 |
内容量 | 14カプセル |
販売元 | デヴァ社 |
特徴 | ビブラマイシンのジェネリック ニキビに第一選択となる内服抗生物質 |
クリアウィン

クリアウィンは、外用型の抗生物質「ダラシンTゲル」に美白効果がプラスされたジェネリック医薬品です。
有効成分として、抗菌成分クリンダマイシンと、美白成分ニコチンアミドが配合されています。
アクネ菌を除菌しつつ、美白効果も得られるため、炎症性ニキビの鎮静だけでなく、炎症後の色素沈着の解消にも効果的です。
またニコチンアミドには炎症を抑える働きも期待できるため、抗炎症効果もクリンダマイシン単体より強力に作用します。
商品名 | クリアウィン |
---|---|
有効成分 | クリンダマイシン1% & ニコチンアミド4% |
販売価格 | 2,380円 |
内容量 | 15g |
販売元 | ジードラッグス社 |
特徴 | ダラシンTゲルのジェネリック ニキビに第一選択となる外用抗生物質 抗菌効果に美白効果をプラス |
ディバイン

ディバインは、炎症性ニキビの改善に効果的である「ミノマイシン」のジェネリック医薬品です。
有効成分であるミノサイクリンは優れた抗菌作用と抗炎症作用を同時に有しており、炎症性ニキビに対する有効性が示された試験データも多く確認されています。
ただし、優れた効果が期待できる一方で、同じテトラサイクリン系抗生物質であるドキシサイクリン(上述したモノドクスの有効成分)と比べると、やや副作用が出やすい欠点があります。
めまい等の副作用も確認されているため、車の運転などを行う予定がある方は服用を避けた方が良いでしょう。
ディバインは50mg錠と100mg錠の2種類から選べます。ニキビ治療には1回100~200mgの範囲で使用するため、100mg錠を選べば問題ありません。
商品名 | ディバイン |
---|---|
有効成分 | ミノサイクリン |
含有量 | 50mg / 100mg |
販売価格 | 2,380円 / 3,280円 |
内容量 | 10錠 |
販売元 | シプラ社 |
特徴 | ミノマイシンのジェネリック 2種類の含有量から選べる |
ゾクラー

ゾクラーは、クラリスやクラリシッドの有効性成分として知られる「クラリスロマイシン」を配合したマクロライド系の抗生物質です。
クラリスロマイシンはニキビ治療において積極的に使用される薬ではありませんが、選択肢のひとつに数えられています。
海外製品であるゾクラーの規格は250mgもしくは500mgです。日本で処方されているクラリスロマイシン錠の規格は200mgのみであり、1錠あたりの含有量が異なる点に留意して使う必要があります。
商品名 | ゾクラー |
---|---|
有効成分 | クラリスロマイシン |
含有量 | 250mg / 500mg |
販売価格 | 1,980円 / 2,780円 |
内容量 | 4錠 |
販売元 | シプラ社 |
特徴 | クラリス・クラリシッドと同じ有効成分 2種類の含有量から選べる |
レボクイン

レボクインは、ニューキノロン系抗生物質であるクラビットのジェネリック医薬品です。
有効成分レボフロキサシンは、ニキビ治療薬の選択肢のひとつとして推奨されています。
レボクインには250mgと500mgの規格があります。通常、ニキビの治療には1回500mgの用量で投与されるため、500mgを使用すれば問題ありません。
商品名 | レボクイン |
---|---|
有効成分 | レボフロキサシン |
含有量 | 250mg / 500mg |
販売価格 | 1,680円 / 1,880円 |
内容量 | 10錠 |
販売元 | シプラ社 |
特徴 | クラビットのジェネリック 2種類の含有量から選べる |
エルクイン

エルクインは、上記したレボクインと同様、クラビットのジェネリック医薬品です。
ニキビ治療の選択肢のひとつに挙げられるレボフロキサシンを配合しています。
エルクインは500mg規格のみです。同じ500mg規格で比べると、レボクインよりも値段がやや安く設定されています。
商品名 | エルクイン |
---|---|
有効成分 | レボフロキサシン |
含有量 | 500mg |
販売価格 | 1,790円 |
内容量 | 10錠 |
販売元 | シプラ社 |
特徴 | クラビットのジェネリック ジェネリック最安値 |
ニキビ治療に抗生物質を使用する前に留意すべき3つの注意点
抗生物質を使ったニキビ治療を行うにあたり、あらかじめ留意しておくべき注意点として以下の3つが挙げられます。
以下、それぞれ詳しく解説します。
1.副作用のリスクがある

ニキビの治療に抗生物質を使用する際は、副作用に十分な注意が必要です。抗生物質は有効な治療法ではありますが、長期間の使用や不適切な使い方は副作用の発現を助長します。
ニキビ治療に使う抗生物質でおこりやすい副作用として、以下が挙げられます。
- 胃腸障害
- 内服型の抗生物質全般にみられる副作用。薬の抗菌効果が腸内の常在菌のバランスに影響を及ぼすことで生じる。吐き気や嘔吐、下痢、消化不良、腹部不快感などの症状がみられる。
- 皮膚炎
- 外用型の抗生物質全般にみられる副作用。塗布部位に刺激感、ヒリヒリ感、つっぱり感、かゆみ、発赤、かぶれなどがおきる。多くは軽度かつ一時的な症状。
- 光線過敏症
- 「テトラサイクリン系抗生物質(ビブラマイシン、ミノサイクリンなど)でみられる副作用。薬が皮膚の感受性を高め、紫外線に対する過敏症が生じている状態。紫外線に触れた部分に発疹、かゆみ、赤みなどがおきる。
- めまい
- ミノサイクリン(内服)でみられる副作用。薬が中枢神経系に影響を及ぼすことによって発生する。運転や危険な機械の操作を行う前には注意が必要。
この他にも、抗生物質には様々な副作用があります。異常な症状が現れた場合には速やかに医師に報告し、適切な対処を受けるよう努めましょう。
2.治療期間の目安は3ヶ月まで

「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」では、ニキビに対する抗生物質の投与期間を最長でも3ヶ月までに留めるよう注意喚起しています。
抗生物質の使用を3ヶ月までに制限する理由は「薬剤耐性」のリスクを最小限に抑えるためです。
薬剤耐性とは、菌が薬剤に適応して耐性を得る現象のことです。耐性化した菌には抗生物質が効かなくなります。
抗生物質は初期の段階で炎症を抑える効果がありますが、時間が経つにつれて効果が薄れ、かえって薬剤耐性菌の発生リスクが高まります。
以上のことから、抗生物質の使用は3ヶ月までに留め、治療効果が得られない場合には別の治療経路を検討することが重要です。
3.妊婦は使用できない

妊娠中はホルモンバランスの変化によってニキビが悪化することもありますが、抗生物質の使用は避けるべきです。
内服・外用を問わず、ニキビ治療で主に使用される抗生物質の添付文書には、妊婦または妊娠の可能性がある女性の使用を避けるべき旨の記述があります。
特に一部の内服抗生物質では、臨床試験で胎児の成長に悪い影響を及ぼす可能性が示唆されています。
妊娠中のニキビ治療は、医師に相談して、胎児への影響がない方法を選択することが重要です。
ニキビと抗生物質に関するQ&A

-
- ニキビに効く抗生物質に市販薬はある?
- 一般的に、皮膚科などで処方される抗生物質と同じ有効成分を配合した市販薬はありません。市販の抗生物質としては「クロラムフェニコール」や「オキシテトラサイクリン」を配合した外用薬がありますが、これらの薬をニキビ治療に使用した場合の有効性や安全性は検討されていません。また、市販薬の中にはニキビを悪化させるステロイドを含有している商品もあるため、無暗に使用するのは避けるべきです。
-
- ニキビに抗生物質を使用した場合、何日で効く?
- 抗生物質を使用した場合、ニキビの改善にかかる時間は個人差があります。初めて抗生物質を使用した場合でも、効果が現れるのは数週間から数ヶ月かかることがあります。参考として、炎症性ニキビに対してクリンダマイシンが使用された臨床試験では、4週間の治療で80%以上の有効率が示されました。以上の結果から、治療開始から1ヶ月の時点で、多くの人に改善が見られる可能性が示されています。
-
- ニキビに抗生物質を長期間使用した場合のリスクは?
- ニキビ治療において抗生物質を長期間使用すると、薬剤耐性と副作用のリスクが懸念されます。長期の抗生物質使用は、アクネ菌が徐々に薬剤に対する耐性化を進行させる可能性があり、治療の効果が低下します。また、抗生物質は体内の健康な細菌叢にも影響を及ぼし、腸内環境の乱れや免疫機能の低下などの副作用が生じる可能性があります。女性では、膣内細菌叢にも影響が生じてカンジダ症を引き起こす可能性もあります。
-
- ニキビに対する抗生物質の使用をやめるとリバウンドする?
- 抗生物質にはニキビに伴う炎症を鎮める効果がありますが、使用を中断すると再びニキビが発生することがあります。この現象は、抗生物質のみの治療が長期的にはニキビの根本的な解決にはならないことを示唆しています。リバウンドを防ぐために大切なのは、抗生物質のみに依存せず、コメドを解消する外用薬やスキンケアによる治療を併用して行うことです。
-
- ニキビに1番効く抗生物質は何ですか?
- 日本皮膚科学会が発行しているガイドラインにおいて、内服の抗生物質としてはドキシサイクリンが最も強く推奨されており、外用の抗生物質としてはクリンダマイシン・ナジフロキサシン・オゼノキサシンの3剤が同列に強く推奨されています。ただし、ニキビに対する最適な抗生物質は、個々の症状や状態によって異なります。一般的に、皮膚科医が患者の状態を評価し、適切な治療法を決定します。
抗生物質は適切に用いることが大切

この記事では「通販で買えるニキビに効く抗生物質6選」を紹介しつつ、抗生物質を活用したニキビ治療の基本的な情報を解説しました。
抗生物質にはアクネ菌の増殖を抑えたり、炎症を鎮めたりする効果があります。炎症をおこしている赤ニキビや黄ニキビの治療に有効です。
大切なのは、抗生物質の効果や副作用を理解して適切に用いることです。
特に、ニキビに対して抗生物質を単独で用いるべきではないという点については、よく留意しておく必要があります。
抗生物質で炎症を抑えつつ、コメドを減らす効果のあるアダパレンや過酸化ベンゾイルなどの外用薬を併用することが、慢性的なニキビに対する治療と予防につながります。
当サイトでは、アダパレンや過酸化ベンゾイルを配合した外用剤も紹介しています。いずれも自宅に居ながら買える通販商品なので、ニキビのセルフケアに興味のある方はぜひご覧ください。