メラトニンが日本で発売されない理由は?副作用や安全な入手方法など解説
- 公開日
- 2026年04月10日
- 更新日
海外で睡眠サプリメントとして広く知られている「メラトニン」ですが、日本国内で製造・販売されているサプリメントは存在しません。海外では販売されているのに、なぜ日本では販売されていないのでしょうか?
その理由は、メラトニンが日本の法律(薬機法)によって「医薬品」に分類されるためです。つまり、日本では「サプリメント(食品)として販売できない」ということになります。
日本の店舗では購入できませんが、自分自身で使用する目的に限り「個人輸入」という形で海外から取り寄せることは可能です。ただし、医薬品である以上、メラトニンの摂取にあたってはリスクや注意点などもきちんと知っておくことが大切です。
この記事では、メラトニンに関して知っておくべき基礎や日本での扱いに加え、具体的な「個人輸入できるメラトニン含有製品」についても紹介します。メラトニンサプリの正しい理解および適切な使用の手引きとしてご参考ください。
メラトニンサプリとは

メラトニンサプリは、「睡眠ホルモン」と呼ばれているメラトニンを主成分としたサプリメントです。メラトニンを外部から補うことで、以下の用途に役立つとされています。
- スムーズな入眠をサポートし、寝つきを良くする
- 体内時計を調節し、時差ボケや夜更かしなどのリズムを整える
- 質の良い深い眠りを促し、翌朝の目覚めをスッキリさせる
メラトニンとは
メラトニンは、主に脳の松果体(しょうかたい)で作られるホルモンで、体内時計を整えて眠気を促す働きがあります。
日が暗くなると分泌が増え、朝の光を浴びると減ります。そのため、メラトニンは「夜になったことを体に知らせる信号」のようなものです。
私たちの体内時計の周期には個人差がありますが、近年の研究では平均して24時間より少し長い周期(約24.2時間)であることが分かっています。メラトニンは日没や日の出に合わせて脳に働きかけ、このズレを毎日24時間にリセットしているのです。
メラトニンサプリで期待される効果
メラトニンサプリを使用すると、自然な眠気が促されて寝つきが良くなる効果が期待できます。睡眠リズムが乱れている場合に使用することで、眠気と目覚めのタイミングを適切に調整しやすくなります。
海外の臨床データでは、メラトニンの投与によって平均で34分早く眠りにつき、睡眠時間のうち最初の1/3にあたる睡眠の質が改善したという報告があります(Tracey L Sletten et al., 2018)。
他にも、メラトニンの投与によって時差が5時間以上ある地域での時差ボケに有効性が認められた、という臨床データがあります(A Herxheimer et al., 2002)。
メラトニンサプリが日本で発売されない理由

メラトニンサプリが日本で販売されない理由は、国内においてメラトニンが「医薬品成分」に分類されているためです。
メラトニンは明確な生理作用があり、医薬品と同様の効果・効能が期待できる反面、安易に摂取すると副作用によって思わぬ健康被害が起こるおそれもあります。そのため、日本での販売にあたっては製薬会社が開発を行い、医薬品として承認を受けなければなりません。
日米で「サプリメント」の立ち位置が異なる
メラトニンサプリの販売可否については、国によってサプリメントの定義が異なるという背景があります。メラトニンサプリを製造・販売している米国と日本では、医薬品とサプリメントを分類する法的な枠組みが異なります。
日本では、体になんらかの作用をもたらす成分は基本的に「医薬品」に分類されます。日本のサプリメントはあくまで「食品」の扱いであるため、医薬品のような効果・効能をうたうことはできません。
一方、アメリカには、サプリメントについて定めた独自の法律(DSHEA法)があります。所定の手続きを踏めば「体にどう働きかけるか」を表示できるなど、日本よりもサプリメントとして扱える成分の枠組みが広いのが特徴です。
つまり、アメリカ基準では「サプリメント」として許可されている成分でも、日本の基準に照らし合わせると「医薬品」に該当してしまうケースがあるのです。明確な睡眠作用を持つメラトニンも、まさにその代表例と言えます。
日本のドラッグストアなどで買える睡眠サプリメントに、メラトニンそのものは含まれていません。国内でそのまま販売すると「無承認無許可医薬品」となり法律違反になります。
広告などで「メラトニンの生成をサポート」といった表現があっても、実際に配合されているのは材料となる成分(トリプトファンやGABAなど)です。
日本では子供向けの処方薬としてのみ承認されている
メラトニンそのものは日本で一切発売されていないわけではなく、「処方薬」として承認されています。ただしメラトニンをそのまま使った医薬品は子供向けの製品のみとなります。
日本でメラトニンを有効成分として承認されている薬は、幼少期の発達障害にともなう入眠障害を効能とした「メラトベル」のみです。成人の不眠症に対しては処方されません。
メラトニンはホルモンであるため、睡眠を促すだけでなく、体の他の機能にも影響を及ぼす可能性があります。実際に海外の臨床データでは、成人にメラトニンを投与したところ、プロラクチン(乳汁分泌などに関わるホルモン)の分泌が増加したという報告もあります(I Kostoglou-Athanassiou et al., 1998)。
このように、大人に対する長期使用の安全性が完全には確立されていないこともあり、日本では現在に至るまで大人向けの医薬品として承認を申請されていないのが現状です。
日本の病院で、大人の不眠症に対して「メラトニンと似た働きをする薬」が処方されることがあります(代表的な処方薬:ロゼレムなど)。
しかし、これはメラトニンそのものではなく、脳の受容体に働きかけるよう人工的に作られた「メラトニン受容体作動薬」という別の成分です。本物のメラトニンを配合した薬は、やはり大人向けには承認されていません。
国内未発売のメラトニンサプリを入手する方法

日本国内での販売は禁止されていますが、メラトニンの「購入」自体が全面的に禁止されているわけではありません。海外製品を「医薬品」として自分自身で使用する目的に限り、個人輸入という形で購入することが認められています。
メラトニンサプリを個人輸入する流れ
「海外からの個人輸入」と聞くと難しい手続きが必要に感じるかもしれませんが、実際の手順は国内の一般的なネット通販と変わりません。
国内の個人輸入代行サービスや海外のサプリ通販サイトを利用すれば、欲しい商品をカートに入れ、日本語で配送先を入力して決済を済ませるだけです。面倒な税関などの手続きは運営元がすべて代行し、指定した住所へ商品を届けてくれます。
ただし、海外からの発送となるため、到着までに1~2週間かかることがあります。事前に到着予定日を確認しておきましょう。また、個人輸入はあくまで「本人が使用すること」が条件となるため、1回に購入(輸入)できる数量は1〜2ヶ月分までに制限されています。輸入したサプリメントを他人に譲ったり、販売したりする行為は違法となります。
個人輸入できるメラトニン含有製品

当サイトでは、個人輸入できるメラトニン含有製品として以下の製品を紹介しています。
メロセット

| 商品名 | メロセット(MELOSET® 3mg) |
|---|---|
| 販売元 | AristoPharma社 |
| 価格 | 3,980円 |
| メラトニン含有量 | 3mg |
| 内容量 | 100錠 |
| 特徴 | コストパフォーマンス良好 |
メラトニンを3mg配合した、スタンダードな用量の製品です。初めてメラトニンを使用する方や、マイルドな効き目を求めている方に適しています。
1箱に100錠とたっぷり入っており、最大7箱までのまとめ買いにも対応しています。まとめ割引を適用すると1錠あたりの価格が25円まで下がるため、日常的に使用する方のストック用や、コストパフォーマンスを重視する方におすすめです。
レストファイン

| 商品名 | レストファイン(RESTFINE) |
|---|---|
| 販売元 | Healing Pharma社 |
| 価格 | 1,790円 |
| メラトニン含有量 | 10mg |
| 内容量 | 10錠 |
| 特徴 | 高用量含有 |
1錠あたりメラトニンを10mg配合した、高用量タイプの製品です。既にメラトニンを使用した経験があり、よりしっかりとした作用を求めている方に適しています。
ピルカッター等で半分に割って「5mg」として使用するなど、体調に合わせて用量を調整しやすいのも特徴です。1箱あたりの内容量は10錠で、こちらも最大7箱までのまとめ買いが可能です。
なお、高用量の使用は翌日の眠気などの副作用リスクが高まるため、まずは半分に割るなど低用量から開始し、体質に合うかを確認しながらご使用ください。本剤の継続使用は最大13週間までとされています。
メラトニンサプリで懸念される副作用・リスク

メラトニンサプリは、比較的短期間の使用ではおおむね安全とされていますが、まったく副作用がないわけではありません。代表的な副作用としては、日中の眠気、頭痛、めまい、吐き気などが挙げられています。
特に「本来体内に存在する成分だから安心」と思い込んで自己判断で使用すると、体質や摂取量、他の薬との飲み合わせによって思わぬ不調を招くおそれがあります。購入を検討する際は、メリットだけでなくリスク面も正しく理解しておくことが大切です。
翌日まで眠気を持ち越すことがある
メラトニンサプリの注意点としてまず知っておきたいのが、翌朝以降まで眠気やだるさが持ち越される可能性がある点です。米国の医療機関でも、一般的な副作用として「日中の眠気」を挙げています。摂取後は注意力が低下するおそれがあるため、服用後数時間は車の運転や機械操作を避けるよう注意喚起されています。
特に摂取量が多い場合や、自身の体内リズムに合わないタイミングで使用した場合は、翌朝の寝起きが二日酔いのように重く感じられることがあります。このような状態は「メラトニンハングオーバー(メラトニンによる二日酔い)」とも呼ばれ、5mg以上の摂取で多く見られます。
メラトニンサプリは高用量であればあるほど効果的というわけではなく、かえって日中の眠気などの副作用リスクを高めることが指摘されています。翌日に会議や車の運転など、集中力を要する予定がある日の前夜は、安易に初めての使用を試さないほうが安全です。
うつ病の薬など、併用してはいけない薬がある
メラトニンは他の薬と一緒に使うと、作用が強く出すぎたり、逆に効きにくくなったりすることがあります。
実際に、日本で処方されているメラトニン薬の添付文書では、一部の抗うつ薬(成分名:フルボキサミンマレイン酸塩)とは併用しないよう(併用禁忌)明記されています。これはメラトニンの代謝が強く抑えられ、作用が過剰に現れるおそれがあるためです。フルボキサミンとの併用時に、メラトニンの血中濃度が大きく上昇したという報告もあります。
同様に、キノロン系抗菌薬(抗生物質の一種)などとも飲み合わせに注意が必要です。これらの薬は、肝臓でメラトニンを分解する酵素(CYP1A2)の働きを抑えてしまうため、メラトニンの分解が遅れて体内に残りやすくなり、濃度が上がる可能性があります。
睡眠をサポートする成分だからといって、他の薬と切り離して安全だと自己判断するのは危険です。常用薬がある方ほど、購入や使用の前に必ず医師や薬剤師に飲み合わせを確認することが重要です。
お酒・カフェイン・タバコとの組み合わせに要注意
メラトニンを使用する際は、薬だけでなく「お酒・カフェイン・タバコ」といった日常的な嗜好品との関係にも注意が必要です。これらを摂取していると、効き目が想定どおりにならない可能性があります。
- カフェイン:メラトニンの作用が強く出すぎるおそれがあり、覚醒作用で眠りも妨げます。
- タバコ(ニコチン):メラトニンの作用を弱めてしまううえ、寝つきを悪くします。
- お酒(アルコール):夜中に目が覚めやすくなり(中途覚醒)、睡眠の質を低下させます。
せっかくメラトニンを使用しても、これらの習慣があっては睡眠環境そのものが乱れてしまいます。「サプリを飲めば何とかなる」と頼り切るのではなく、夜の寝酒や寝る前のタバコを避け、夕方以降のカフェインを控えるといった、基本的な習慣の見直しとセットで考えることが大切です。

メラトニンの副作用が気になる方や、より自然なアプローチを好む方に選ばれている「5-HTP」という成分。これは体内でセロトニン(リラックスに関わる物質)を経てメラトニンへと変わる手前の成分で、海外ではメラトニンの代替成分としてよく利用されています。
メラトニンの副作用で「太る」は誤解?
「メラトニンを飲むと太るのでは」と不安に感じる方は少なくありませんが、メラトニン含有製品の副作用として、体重が増加するという医学的根拠はありません。
メラトニンと肥満の関連性について、むしろ注意すべきなのは「メラトニン不足」による睡眠不足の影響です。睡眠不足に陥ると、食欲をコントロールするホルモンのバランスが乱れることが分かっています。
具体的には、食欲を抑えるホルモン(レプチン)が減少し、逆に食欲を高めるホルモン(グレリン)が増加します。慢性的な睡眠不足によって食事量が増えれば、結果として肥満につながるリスクが高まります。
したがって、メラトニン含有製品によって睡眠の質が改善されることは、食欲を正常な状態に保ち、不必要な体重増加を防ぐ一助となる可能性があります。
メラトニンを正しく理解し適切に扱う

海外で販売されているメラトニンサプリが日本で発売されないのは、メラトニンが国内では「医薬品」として扱われるためです。海外では身近な存在ですが、国内ではあくまで医師の処方が必要な薬と同じ扱いになります。
そのため、国内で手に入れるには「個人輸入」という形で海外から直接取り寄せるのが一般的な方法です。この方法であれば、自分自身で使用する目的に限り、海外基準のメラトニン含有製品を入手することができます。
海外製のメラトニン含有製品を就寝前に服用することで、自然な寝つきを良くする効果が期待できます。また、一般的な睡眠薬に比べて依存性が少なく、耐性もつきにくいとされています。
しかし、体に直接作用するホルモン成分だからこそ、実際に使用する場合には注意も必要です。体質によっては翌日に眠気が残ったり、気分の落ち込みを感じたりすることもあります。正しい知識を持って自分に合った使い方を心がけることが、質の良い眠りへの一番の近道です。
