ジャディアンス

ジャディアンスの概要

糖の排泄を促進して血糖値を改善するSGLT2阻害薬

2型糖尿病と慢性心不全を治療します。

糖排出の促進作用からダイエットにも利用できます。

インスリンに影響しないので低血糖を起こしづらくなっています。

ジャディアンスの適応症

• 2型糖尿病
• 肥満症

ジャディアンスは、体内の糖を尿と一緒に排泄する糖尿病治療薬です。体重の減少が期待できることから痩せるダイエット薬としても注目されています。1日1回の服用で24時間にわたって血糖値の改善に効果を発揮します。BoehringerIngelheim（ベーリンガーインゲルハイム）社より製造販売されています。

ジャディアンスのご購入について

ジャディアンスを安心してご購入いただくための取り組み

偽物が混入しない安全な流通ルートを確保するために、以下の対策を徹底しております。

(1) ご注文の取り次ぎ先となるサプライヤーが持つ医薬品の取り扱いライセンスを十分に吟味しております。
(2) 専門機関への成分鑑定依頼を定期的に行い、偽造品混入の予防に最大限努めております。

ジャディアンスの特徴

ジャディアンスは、有効成分エンパグリフロジンによる血糖降下作用が期待できる糖尿病治療薬です。

主に2型糖尿病の治療に用いられます。2型糖尿病とは、生活習慣や遺伝的な影響によって発症するタイプの糖尿病です。患者数が最も多く、一般的にいう「糖尿病」とは、2型糖尿病のことを指します。

ジャディアンスの血糖降下作用は24時間持続します。1回の服用で1日中血糖値をコントロールすることが可能です。

ジャディアンスには、腎臓における糖の再吸収を抑制して余分な糖を排出する働きがあります。

SGLT2というタンパク質の働きを妨害することで、糖の再吸収を抑えるので「SGLT2阻害薬」と呼ばれています。

ジャディアンスは、SGLT2阻害薬の中でも処方頻度が高く有名な薬です。日本だけでなく世界97カ国以上で承認されており、糖尿病治療に用いられています。

インスリンに影響を与えず血糖値を改善できるので、効きすぎによる低血糖を起こしづらいとされています。

血糖値の改善効果がよくわかる臨床試験

ジャディアンスの臨床試験では、1日1回の服用による優れたHbA1cおよび空腹時血糖値の低下作用が確認されています。

HbA1c

測定前のおよそ1～2ヶ月の平均的な血糖状態を知ることができる数値。血糖値の高い状態が続くと、HbA1cの値は高くなる。

空腹時血糖値

食事を摂らずに測定した血糖値。食事による血糖の上昇がない状態で測ることで、よりフラットな数値を知ることができる。

臨床試験では、2型糖尿病患者に有効成分エンパグリフロジンを10mgまたは25mg摂取させてプラセボとの比較を行いました。

エンパグリフロジンの服用開始から12週後には、HbA1cおよび空腹時血糖値の改善が認められました。

この臨床試験の結果から、HbA1cや空腹時血糖値がエンパグリフロジンの服用により有意に減少することが示されていました。

エンパグリフロジンによって尿中のブドウ糖（グルコース）が増加することも臨床試験によって証明されています。

臨床試験では、エンパグリフロジン10mgで平均80g以上、25mgで平均90g以上の尿中グルコース排泄量が増加しました。

コンビニのおにぎりに含まれている糖質は約40mgといわれています。つまり、エンパグリフロジンには、おにぎり2つ分の糖質を尿として排泄する効果が期待できます。

糖尿病の治療において、エンパグリフロジン10mgでも十分な効果が得られます。より高い効果を求める場合には25mgに増量して使用できます。

慢性心不全による入院リスクを低下

ジャディアンスは、2021年11月に慢性心不全に対する適応が追加承認（ただし、標準的な慢性心不全の治療を受けている患者に限る）されています。

2型糖尿病と合併している心不全はもちろん、合併のない心不全の治療においても有用です。

ジャディアンスは腎臓のSGLT2を阻害することで、糖だけでなくナトリウムの排出も促進します。これにより、心臓の負担が軽くなり心不全に対して良い影響となる可能性が考えられています。

以上の働きから、ジャディアンスの有効成分エンパグリフロジンには、心不全による入院のリスクを30％低下させるというデータもあります。

また2型糖尿病の方では、そうでない方と比べて心不全の発症率が高くなります。心不全は、2型糖尿病や慢性腎臓病などの心腎代謝系の疾患と関連して発症するためです。

ジャディアンスで2型糖尿病の治療を行うことは、心不全の予防にも繋がるのです。

試験から体重の減少効果が認められている

ジャディアンスの血糖降下作用は、体重の減少効果が期待できることからダイエットにも利用できます。

ジャディアンスは糖の排出を促進します。体に蓄えられる糖分が減るため、運動などでカロリーを消費しなくても痩せることが可能になります。

有効成分エンパグリフロジンによる体重の減少は、臨床試験においてプラセボとの明らかな差が認められています。

臨床試験の結果から、エンパグリフロジンは24週間の服用で約2kgの体重減少効果が期待できます。

また、長期的に服用することでさらに体重を減らすことが可能です。

エンパグリフロジンの服用を52週間続けた試験では、プラセボとの差が平均で2.53kg（エンパグリフロジン25mg投与）まで広がりました。

このように、ジャディアンスには体重を減らす効果が確認されています。糖尿病治療だけでなく、痩せるために使用することもできます。

ジャディアンスの特徴についての参考サイト

医療用医薬品 : ジャディアンス (臨床成績) - KEGG DRUG

ジャディアンスの効果

効能・効果

2型糖尿病、慢性心不全（ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る）

(1)食事療法および運動療法で十分な効果が得られなかった場合に有効です。

ジャディアンスは、腎臓における糖の再吸収を抑制する効果があります。尿に含まれる糖の量を増やして体外に排出します。

主に2型糖尿病の治療に用いられます。ジャディアンスを服用することで糖尿病の診断基準になるHbA1cや血糖値が改善します。

血糖値が高い状態を放置していると、手足のしびれや目の病気、腎臓病などのさまざまな合併症を引き起こします。

ジャディアンスによる糖尿病の治療は、今後発生するおそれがある合併症を予防する面もあります。

ジャディアンスの作用は、慢性心不全の治療においても有効性が認められています。心不全の重症化を防ぎ、入院のリスクを低下させます。

有効成分エンパグリフロジンが腎臓で糖の再吸収を抑制

腎臓の近位尿細管では、ブドウ糖（グルコース）がヒトナトリウム・グルコース共役輸送体2（SGLT2）というタンパク質によって再吸収されます。

ほぼすべてのブドウ糖がSGLT2によって再吸収されて、体内のエネルギーとして利用されます。

ジャディアンスの有効成分エンパグリフロジンには、SGLT2の働きを阻害する作用があります。

再吸収されなかったブドウ糖は、尿に含まれたまま排泄されるので、結果的に血糖値が低下します。

ジャディアンスの飲み方（用量・用法）

下記の用量を守って、朝食前または朝食後に水またはぬるま湯と一緒に服用してください。

1日1回10mgを朝食前か朝食後に服用します。2型糖尿病の治療では、十分な効果が得られない場合に1回25mgに増量できます。

ジャディアンスを飲み忘れた際は、翌日の決められた時間に1回分を服用してください。飲み忘れた分はとばして、1度に2回分を飲まないように気を付けましょう。

ジャディアンスの注意事項

基本的な注意事項

低血糖の症状とその対処方法について十分に理解して使用するようにしてください。

血清クレアチニンの上昇またはeGFRの低下がみられることがあります。定期的に腎機能の検査を受けてください。

尿路感染および性器感染を起こすことがあります。腎盂腎炎、外陰部および会陰部の壊死性筋膜炎（フルニエ壊疽）、敗血症などの重篤な感染症の発症に注意してください。もし発症した場合には適切な処置を受け、状態に応じて休薬などを考慮してください。

利尿作用により多尿・頻尿がみられることがあります。また、体液量が減少することがあるので、適度な水分補給を行ってください。脱水、血圧低下等の異常が認められた場合は、休薬や補液などの適切な処置を受けてください。特に体液量減少を起こしやすい方（高齢者、腎機能障害患者、利尿薬併用患者等）は、脱水や糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意してください。

尿中グルコース排泄促進作用によって、血糖コントロールが良好でも脂肪酸代謝が亢進し、ケトーシスがあらわれ、ケトアシドーシスにいたることがあります。 著しい血糖の上昇を伴わない場合があるため、以下の点に注意してください。

• 悪心・嘔吐、食欲減退、腹痛、過度な口渇、倦怠感、呼吸困難、意識障害等の症状がある場合は、血中または尿中ケトン体測定を含む検査を受けてください。異常がある場合には服用を中止して適切な処置を受けてください。
• 特に、インスリン分泌能の低下、インスリン製剤の減量や中止、過度な糖質摂取制限、食事摂取不良、感染症、脱水を伴う場合にはケトアシドーシスを発現しやすいので、十分に注意してください。
• ケトアシドーシスは血糖値が高くなくても発現する可能性があります。ケトアシドーシスの症状（悪心・嘔吐、食欲減退、腹痛、過度な口渇、倦感、呼吸困難、意識障害など）があれば、すぐに医師の診断を受けてください。

排尿困難、無尿、乏尿あるいは尿閉の症状がある方は、その治療を優先して、他の糖尿病薬での治療を考えてください。

体重減少が報告されています。過度の体重減少に注意してください。

低血糖症状を起こすことがあります。高所作業、自動車の運転などに従事する場合には注意してください。

服用中は、血糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、 3ヵ月投与しても効果が不十分な場合には他の治療法への変更を考えてください。

腎機能障害がある場合は、経過を十分に観察し、継続的にeGFRが45mL/min/1.73m2未満に低下した場合は投与の中止を検討してください。

ジャディアンスの注意事項についての参考サイト

医療用医薬品 : ジャディアンス (ジャディアンス錠10mg 他) - KEGG DRUG

ジャディアンスの相互作用

併用注意とはジャディアンスと飲み合わせの悪い薬です。併用すると（1）作用の減弱、（2）副作用の増強など、体に悪い影響がでるおそれがあります。注意しながら使うか、併用は避けることが望ましいでしょう。

併用禁忌とはジャディアンスと一緒に飲んではいけない薬です。該当する薬はありません。

併用禁忌

なし

併用注意

糖尿病治療薬（スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進薬、α-グルコシダーゼ阻害薬、ビグアナイド系薬剤、チアゾリジン系薬剤、DPP-4 阻害薬、GLP-1 受容体作動薬、インスリン製剤など）

血糖降下作用を増強する薬剤（β遮断薬、サリチル酸剤、モノアミン酸化酵素阻害剤など）

血糖降下作用を減弱する薬剤（アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモンなど）

利尿薬（チアジド系薬剤、ループ利尿薬など）

ジャディアンスの相互作用についての参考サイト

医療用医薬品 : ジャディアンス (相互作用情報) - KEGG DRUG

ジャディアンスの副作用

ジャディアンスの副作用として、利尿作用による頻尿や多尿、膀胱炎などの尿路感染症、膣カンジダなどの性器感染症などがあります。

頻尿や多尿の副作用は、ときおり脱水につながることがあります。予防として適度な水分補給を心がけてください。

発症頻度：0.1～5％

尿路感染、膀胱炎、外陰部腟、カンジダ症、無症候性細菌尿

亀頭包皮炎、陰部そう痒症、亀頭炎

高脂血症

めまい

便秘

そう痒症

頻尿、多尿、排尿困難、尿量増加

口渇、空腹感

体重減少

発症頻度：0.1％未満

外陰部腟炎、細菌性腟炎、トリコモナス症

外陰腟そう痒症、外陰腟不快感

体液量減少

血液濃縮

味覚異常

腹部膨満

発疹、湿疹、じん麻疹

尿意切迫

尿中ケトン体陽性、血中ケトン体陽性

ジャディアンスの副作用についての参考サイト

インタビューフォーム F1_ジャディアンス錠10mg／ジャディアンス錠25mg（PDF：2.61MB）

Jardiance (Empagliflozin Tablets): Uses, Dosage, Side Effects, Interactions, Warning

ジャディアンスの保管方法

光、温度、湿度などにより、効果が損なわれる場合があります。以下を守って保管してください。

(1) 高温多湿を避けて、直射日光があたらないところで保管してください。
(2) 日中に長時間にわたって車中に置かないようにしてください。
(3) お子様の手が届かないところで保管してください。
(4) 使用期限を過ぎた場合は破棄してください。

ジャディアンスの評価・口コミ（4件の評価）

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